友がみな われよりえらく 見ゆる日よ、って誰の歌だっけ・・・?
そんなことを目覚めて一番に思う精神状態というのは、決していい精神状態ではないよな、ともう一人の私は冷静に思うのである。
なんだかもう面倒くさいから人生終えてしまいたいような気もするけれど(本気で自殺する気はないのでご安心ください。私は本気で自殺したいと思ったことは一度もありません)、あと一週間でも、たとえ一日でも、絶対に元気な体で生きたかったに違いない友人のことがふと頭に浮かんで、こんなことを考えていては罰が当たるな、と思い直しました。
ところでこの歌、ググったら(便利な時代だねえ)、石川啄木の歌でした。
下の句は、「花を買ひ来て 妻としたしむ」。
ならそれで十分じゃないか、と私などは思ってしまうのだけれど、そう単純な歌でもないようで。
そういえばこの歌を初めて知ったのは20年近く前、盛岡の啄木の家でだった。ということも思い出した。
そのときの旅行は宮沢賢治を巡る旅だったので、啄木はオマケだったのだけれど(今でも啄木は詳しくないです)、「働けど 働けど」の歌しか知らなかった私はそこで啄木の遊び癖や浪費癖などなどを知り、なんだか思っていた印象の人と違うのだな、とちょっと驚いたのでありました。だから何というわけではないのだけれど。
写真はそのときの旅で撮ったもの。
「啄木望郷の丘」より。
このときの旅はずっと雪で(それはそれでよかったですが)、岩手山が見られなかったのです。
いつか見てみたいなあ。