だから何度も言ったでしょ?
ウソをつこうとすると、大抵は余計なことを言うって(笑)。
<イージス艦事故>海保「けが人移送」も否定 虚偽上塗りか(毎日新聞) - Yahooニュース
(一部引用)
増田次官は27日の会見で、事故当日の19日午前、横須賀地方総監部から横須賀海上保安部に対し「救助活動で救命艇を下ろす際に負傷した乗組員1人と、部隊連絡のための幹部1人をヘリで搬送する」という連絡を行い、けが人は横須賀市へ、幹部は海幕へ、別のヘリで運んだと説明した。
ところが、海保では、この連絡自体の確認ができず、19日午後、幹部1人(航海長)を搬送したとする事後説明については、海上保安庁が連絡を受けたことを認めたが、けが人の報告があったことは否定している。
航海長の搬送については、実際には別々のヘリで行われていたにもかかわらず、海幕は当初、省内の幹部に対し「東京の医療施設に運ぶけが人の付き添いで航海長が同乗した」と説明し、この内容が報道されている。
防衛省幹部の一人は「航海長を船から離れさせたことが露呈した当初、海幕は『航海長はけが人の付き添いだった』と正当化しようとした。実際には、けが人と航海長が別々のヘリだったため、報道された『同乗』という説明と矛盾が生じ、会見で増田次官が、けが人を運ぶ連絡もしたと主張せざるをえなかったのではないか」との見方を示している。
=====
ウソを固めようと余計なことを言ってしまって、かえってウソがバレる、と。
「ちょっと来いや」
みたいに安易に呼ぶとこうなってしまう、ということですかね(笑)。
求められるのは、誠実さ、客観的事実の尊重くらいではないか。それがあれば無駄にウソをつく必要なんかない。いいかい、自動車事故だって、どんな善人であろうと起こる時は起こるのだよ。悪い人じゃなくても、悪事を働いていなくても起こってしまうこともあるのですよ。重大な事故は、単独要因なんかでは普通は起こらないんだって。大抵はいくつものミスとか要因が重なって、エラーに対するバックアップが機能しなくなったりすると、重大事故が発生してしまうのだよ(参考記事:もんじゅと住基ネットと行政裁判 )。
だから、責任問題とかそういうのはあるとしても、償うしかないし、事実を述べる以外にはないのだから、余計なことをしようと画策すればするほど事態は悪化する方向に進んでいくだけだろう。
大体、艦隊司令部?とかにリアルタイムで情報とか報告が来てないこと自体が信じ難い。これでは「情報が共有されてない」ということは明々白々だわな。何でこんな体制になっているの?
イージス艦の漁船沈没事故について
普通は、次々と報告するのでしょ?
司令部みたいなところにいる人たちは、そういう情報を聞いていて、艦の状況がどうであったか、衝突時の様子とか艦の具合とか、色々と聞いているのでしょ?それでもなおかつ不明点が多すぎるってこと?そりゃ、司令部側の聞く人間が「必要なこと」を聞いていなかったのではありませんか?司令部側で状況の整理とかが事故発生から数時間経っても、何一つ進んでいなかった、ということでしょうね、多分。平凡に考えると、報告を受ける、必要なことを聞き返すとか指示を与えるに必要な情報を更に集めさせる、という具合に、幾度も交信が往復するわけでしょ?それでいて、状況把握が司令部側でできていなかったとすれば、これが有事とか重大事になればどうなるの?って話ですよ。
更に疑問なのは、石破大臣が直接航海長に会って聞き取りを行ったのかどうかだが、大臣が何で直接聞かねばならんの?
一体全体、どういう情報をあげるルートになっているんですか、って話です。他の国の軍隊がどうなのか、というのは知りませんが、映画なんかでは、一般の下級軍人から直に報告を受けてることなんて滅多にないのでは。大臣に必ず報告せねばならない情報というのは、かなり限定的なものではないかと思うのですが。いちいち細かい話まであげてたら、毎日士官クラスに何人も会わねばならんぞ?事故の状況とかについて、大臣が直接説明可能なものとそうではないものがあって当然で、「漁船と衝突」「漁船は沈没し不明2名」「現在捜索中」「艦は損傷軽微」みたいに、具体的かつ簡潔な情報になっていないと無理だって。大臣は「事故調」みたいに事故の発生原因とか因果関係とか過失責任とか、そんなこと説明できるわけなかろうて。脱線事故の報告書とか見た?あんなに詳しく調べることは大臣にはできません。大臣に必要なことはそんなことではない。
行方不明者の捜索状況はどうなっているか、海保の捜索状況とか、他の海自の航空機や艦艇の出動可能状況はどうか、近隣にいる艦船はどうなっているか、司令部にいた詳しい情報を知る人間を1人よこしてくれ、とか、会見準備はいつ頃からとか、そのくらいの分量でないと無理だって。大臣は超人ではない。情報処理能力に限界がありますって(笑)。しかも、たった一つの事案しか処理できんだろ、これじゃ。まったく何をやってるのか、と思いますね。
仮に自衛隊の活動している地域が広がってごらんなさいな。
・○○地域で国連軍に銃撃があり、何名死亡、自衛隊の誰だれが死亡した模様
・○○海でナニナニが攻撃されました、どうしますか
・○○軍の潜水艦が領海侵犯、どうしますか
・○○で大規模災害発生、ナントカ軍と共に緊急海外派遣しますか
みたいに(全くの架空だけど)、同時進行でいくつもの出来事を処理せねばならんでしょう。
大臣が全てについていちいち細かい状況を聞いて、会見で説明したり答弁したりできっこないんですって。当事者から直接情報を聞かねばならないというのは、重大危機とか超極秘事項くらいなのではないか?それ以外は、基本的に定められたルートで報告が上がってこないとオカシイでしょ。そうじゃないと、処理速度が遅れるだけだ。
まず事故は事故として受け止め、出来る限り誠実に対応する以外にはない。それができないと不信感が大きくなるだけ。今回の防衛省の対応みたいに。信頼が裏切られると、そこから先はみんな不信感の塊みたいになってしまうので、余計に事態が悪化する。
事故防止には対策を考えることが必要。責任追及とは別問題。過失についても、調査が進まないと判らない。
自動操縦の問題とか、ちょっと似ているのが人工呼吸器の事故かな。自動で行われているが、アラームに気付かなかったとか、リークやチューブが外れていたことに気付かなかった、とか、色々とあるわけだが、かといって、24時間手動換気ができるのか、という話。マスメディアが叩いてみたところで、自動操縦の何がどう悪かったか、なんてことはどうせ判りっこない。仮に自動操縦がよくなかったとしても、それでどんな回避とか対策が講じることができたか、というのは別だと思うけど。艦長が寝ていたとかも、あたかも艦長が起きて見てろ、みたいな雰囲気があったりするが、寝るのは普通だと思うけど。24時間体制で起きていられる艦長なんて存在せんよ。そういう問題ではないだろう。仮眠をとっていました、って、別に悪くはないんじゃないの?何でそんなことを責めるの?
普通に考えて、デカい船と小さい船なら、デカい方が大きく動くのはかなり難しいように思える(素人考えなんだけど)。小さい船の方が回避行動を取りやすい。あと、どっちに、どういう具合に動くのか、というのがよく互いに判らない時に、動くとかえってぶつかる、ということも有り得るかも。廊下とかドアで、相手が向こうからやってくる時、右に避けようとして右に動くと相手も同じく動いてしまって、進路が塞がる、みたいな。船の場合には舵の切る方向が決まっているそうなので、その通りに行えばいいのだろうと思いますけど、複数の船団であると全部について進行方向の激突可能性を判断できるか、という問題があるかもな、と。
ヘンな喩えだが、ミミズが割と速い一定速度で進んでいく時、前方にアリの群れがあるわけだ。さて、このミミズが個々のアリとの激突を回避する行動がうまくとれるかどうか、ということ。ミミズが右旋回して完全に横向きになった後、アリさんたちは横っ腹にぶつからずにうまく通過できるかな。大型の船が横方向に向くと単純に長いのであって、相手が進んできた場合にはぶつかる可能性はどうなのかな、とか。真っ直ぐ進みます、という意思表示をしていたつもりだったとしたら?先の進路の譲り合いで塞がる例ではないが、どっちにも寄りませんよ、ということを直進で伝えていたつもりだったのなら、相手側の回避行動は判断しやすいと考えてしまうかもしれないし。だって、小さい方が避けやすいんですもん。むしろ、意思表示が不明確の方が、双方避けようとして進路が塞がることはありそうな気がするんですが。しかも、舵を漁船団のいる方向に向かって切らなければならない、ってことでしょ?旋回半径というのか、何というのか判りませんが、イージス艦みたいにデカい船だと相当大きく回らねばならないだろうから、漁船団方向に突っ込む可能性とかは考えませんかね?漁船一つごとに速度と距離を計算して、右に回頭していった時、全ての漁船を回避できる、みたいにはじき出せますでしょうか?速度が遅い漁船があったり、減速された時にはどうなりますでしょうか?
要するに、そういったことは詳しく調査してみないと判らないので、その結果を待つしかないのですよ。判断としては、このまま行く方が回避できる、ということだからそうしたのであって、ぶつかりそうだと思っていながら突っ込んでいく人はいないと思うのですよ。双方とも「避けられるはずだ」と思いながら進んでいくからこそ、ぶつかるんですから。田舎道でもあるのが、右方向から続く斜めの道を車が走ってきて、互いに見えているのにぶつかってしまう、という典型的なやつです。あれも、見え方の問題というか、相対速度の落とし穴みたいなものだったと思うけど、互いの距離感とか速度を錯覚してしまって、わざわざぶつかりに行くことになってしまう、ってやつですね。互いに間違って見えてしまう、ということなのです。どちらかが速度を変えたり、ほんの僅か(ほんの0.5秒くらいだろう)でも通過時刻が異なれば回避できていたのに、何かに魅入られたように双方が激突に向かって進んでいく、というようなことなんですよ。事故というのは、そうやって起こってしまう、ということです。
過失の有無とか責任問題というのは、詳しい調査結果が出ないことにはまず判らない、ということが、守られるべき原則ではないかと思います。事故は双方にとって不幸な出来事なのであり、どっちが悪いとか以前に、不明の船員の方の捜索を全力で行う、お詫びするべきは真摯に謝罪する、原因究明に協力することを確約する、そういうことが必要なだけです。
ウソで誤魔化そうとするのではなく、部下を信じ守るべきことは守る、ということが必要なのではありませんか?マスメディアから守ってあげられるのは、事故関係者ではなく幹部や大臣だけなのですから。それは、事実に基づいていなければできないのです。ウソからはウソしか生み出されません。
ウソをつこうとすると、大抵は余計なことを言うって(笑)。
<イージス艦事故>海保「けが人移送」も否定 虚偽上塗りか(毎日新聞) - Yahooニュース
(一部引用)
増田次官は27日の会見で、事故当日の19日午前、横須賀地方総監部から横須賀海上保安部に対し「救助活動で救命艇を下ろす際に負傷した乗組員1人と、部隊連絡のための幹部1人をヘリで搬送する」という連絡を行い、けが人は横須賀市へ、幹部は海幕へ、別のヘリで運んだと説明した。
ところが、海保では、この連絡自体の確認ができず、19日午後、幹部1人(航海長)を搬送したとする事後説明については、海上保安庁が連絡を受けたことを認めたが、けが人の報告があったことは否定している。
航海長の搬送については、実際には別々のヘリで行われていたにもかかわらず、海幕は当初、省内の幹部に対し「東京の医療施設に運ぶけが人の付き添いで航海長が同乗した」と説明し、この内容が報道されている。
防衛省幹部の一人は「航海長を船から離れさせたことが露呈した当初、海幕は『航海長はけが人の付き添いだった』と正当化しようとした。実際には、けが人と航海長が別々のヘリだったため、報道された『同乗』という説明と矛盾が生じ、会見で増田次官が、けが人を運ぶ連絡もしたと主張せざるをえなかったのではないか」との見方を示している。
=====
ウソを固めようと余計なことを言ってしまって、かえってウソがバレる、と。
「ちょっと来いや」
みたいに安易に呼ぶとこうなってしまう、ということですかね(笑)。
求められるのは、誠実さ、客観的事実の尊重くらいではないか。それがあれば無駄にウソをつく必要なんかない。いいかい、自動車事故だって、どんな善人であろうと起こる時は起こるのだよ。悪い人じゃなくても、悪事を働いていなくても起こってしまうこともあるのですよ。重大な事故は、単独要因なんかでは普通は起こらないんだって。大抵はいくつものミスとか要因が重なって、エラーに対するバックアップが機能しなくなったりすると、重大事故が発生してしまうのだよ(参考記事:もんじゅと住基ネットと行政裁判 )。
だから、責任問題とかそういうのはあるとしても、償うしかないし、事実を述べる以外にはないのだから、余計なことをしようと画策すればするほど事態は悪化する方向に進んでいくだけだろう。
大体、艦隊司令部?とかにリアルタイムで情報とか報告が来てないこと自体が信じ難い。これでは「情報が共有されてない」ということは明々白々だわな。何でこんな体制になっているの?
イージス艦の漁船沈没事故について
普通は、次々と報告するのでしょ?
司令部みたいなところにいる人たちは、そういう情報を聞いていて、艦の状況がどうであったか、衝突時の様子とか艦の具合とか、色々と聞いているのでしょ?それでもなおかつ不明点が多すぎるってこと?そりゃ、司令部側の聞く人間が「必要なこと」を聞いていなかったのではありませんか?司令部側で状況の整理とかが事故発生から数時間経っても、何一つ進んでいなかった、ということでしょうね、多分。平凡に考えると、報告を受ける、必要なことを聞き返すとか指示を与えるに必要な情報を更に集めさせる、という具合に、幾度も交信が往復するわけでしょ?それでいて、状況把握が司令部側でできていなかったとすれば、これが有事とか重大事になればどうなるの?って話ですよ。
更に疑問なのは、石破大臣が直接航海長に会って聞き取りを行ったのかどうかだが、大臣が何で直接聞かねばならんの?
一体全体、どういう情報をあげるルートになっているんですか、って話です。他の国の軍隊がどうなのか、というのは知りませんが、映画なんかでは、一般の下級軍人から直に報告を受けてることなんて滅多にないのでは。大臣に必ず報告せねばならない情報というのは、かなり限定的なものではないかと思うのですが。いちいち細かい話まであげてたら、毎日士官クラスに何人も会わねばならんぞ?事故の状況とかについて、大臣が直接説明可能なものとそうではないものがあって当然で、「漁船と衝突」「漁船は沈没し不明2名」「現在捜索中」「艦は損傷軽微」みたいに、具体的かつ簡潔な情報になっていないと無理だって。大臣は「事故調」みたいに事故の発生原因とか因果関係とか過失責任とか、そんなこと説明できるわけなかろうて。脱線事故の報告書とか見た?あんなに詳しく調べることは大臣にはできません。大臣に必要なことはそんなことではない。
行方不明者の捜索状況はどうなっているか、海保の捜索状況とか、他の海自の航空機や艦艇の出動可能状況はどうか、近隣にいる艦船はどうなっているか、司令部にいた詳しい情報を知る人間を1人よこしてくれ、とか、会見準備はいつ頃からとか、そのくらいの分量でないと無理だって。大臣は超人ではない。情報処理能力に限界がありますって(笑)。しかも、たった一つの事案しか処理できんだろ、これじゃ。まったく何をやってるのか、と思いますね。
仮に自衛隊の活動している地域が広がってごらんなさいな。
・○○地域で国連軍に銃撃があり、何名死亡、自衛隊の誰だれが死亡した模様
・○○海でナニナニが攻撃されました、どうしますか
・○○軍の潜水艦が領海侵犯、どうしますか
・○○で大規模災害発生、ナントカ軍と共に緊急海外派遣しますか
みたいに(全くの架空だけど)、同時進行でいくつもの出来事を処理せねばならんでしょう。
大臣が全てについていちいち細かい状況を聞いて、会見で説明したり答弁したりできっこないんですって。当事者から直接情報を聞かねばならないというのは、重大危機とか超極秘事項くらいなのではないか?それ以外は、基本的に定められたルートで報告が上がってこないとオカシイでしょ。そうじゃないと、処理速度が遅れるだけだ。
まず事故は事故として受け止め、出来る限り誠実に対応する以外にはない。それができないと不信感が大きくなるだけ。今回の防衛省の対応みたいに。信頼が裏切られると、そこから先はみんな不信感の塊みたいになってしまうので、余計に事態が悪化する。
事故防止には対策を考えることが必要。責任追及とは別問題。過失についても、調査が進まないと判らない。
自動操縦の問題とか、ちょっと似ているのが人工呼吸器の事故かな。自動で行われているが、アラームに気付かなかったとか、リークやチューブが外れていたことに気付かなかった、とか、色々とあるわけだが、かといって、24時間手動換気ができるのか、という話。マスメディアが叩いてみたところで、自動操縦の何がどう悪かったか、なんてことはどうせ判りっこない。仮に自動操縦がよくなかったとしても、それでどんな回避とか対策が講じることができたか、というのは別だと思うけど。艦長が寝ていたとかも、あたかも艦長が起きて見てろ、みたいな雰囲気があったりするが、寝るのは普通だと思うけど。24時間体制で起きていられる艦長なんて存在せんよ。そういう問題ではないだろう。仮眠をとっていました、って、別に悪くはないんじゃないの?何でそんなことを責めるの?
普通に考えて、デカい船と小さい船なら、デカい方が大きく動くのはかなり難しいように思える(素人考えなんだけど)。小さい船の方が回避行動を取りやすい。あと、どっちに、どういう具合に動くのか、というのがよく互いに判らない時に、動くとかえってぶつかる、ということも有り得るかも。廊下とかドアで、相手が向こうからやってくる時、右に避けようとして右に動くと相手も同じく動いてしまって、進路が塞がる、みたいな。船の場合には舵の切る方向が決まっているそうなので、その通りに行えばいいのだろうと思いますけど、複数の船団であると全部について進行方向の激突可能性を判断できるか、という問題があるかもな、と。
ヘンな喩えだが、ミミズが割と速い一定速度で進んでいく時、前方にアリの群れがあるわけだ。さて、このミミズが個々のアリとの激突を回避する行動がうまくとれるかどうか、ということ。ミミズが右旋回して完全に横向きになった後、アリさんたちは横っ腹にぶつからずにうまく通過できるかな。大型の船が横方向に向くと単純に長いのであって、相手が進んできた場合にはぶつかる可能性はどうなのかな、とか。真っ直ぐ進みます、という意思表示をしていたつもりだったとしたら?先の進路の譲り合いで塞がる例ではないが、どっちにも寄りませんよ、ということを直進で伝えていたつもりだったのなら、相手側の回避行動は判断しやすいと考えてしまうかもしれないし。だって、小さい方が避けやすいんですもん。むしろ、意思表示が不明確の方が、双方避けようとして進路が塞がることはありそうな気がするんですが。しかも、舵を漁船団のいる方向に向かって切らなければならない、ってことでしょ?旋回半径というのか、何というのか判りませんが、イージス艦みたいにデカい船だと相当大きく回らねばならないだろうから、漁船団方向に突っ込む可能性とかは考えませんかね?漁船一つごとに速度と距離を計算して、右に回頭していった時、全ての漁船を回避できる、みたいにはじき出せますでしょうか?速度が遅い漁船があったり、減速された時にはどうなりますでしょうか?
要するに、そういったことは詳しく調査してみないと判らないので、その結果を待つしかないのですよ。判断としては、このまま行く方が回避できる、ということだからそうしたのであって、ぶつかりそうだと思っていながら突っ込んでいく人はいないと思うのですよ。双方とも「避けられるはずだ」と思いながら進んでいくからこそ、ぶつかるんですから。田舎道でもあるのが、右方向から続く斜めの道を車が走ってきて、互いに見えているのにぶつかってしまう、という典型的なやつです。あれも、見え方の問題というか、相対速度の落とし穴みたいなものだったと思うけど、互いの距離感とか速度を錯覚してしまって、わざわざぶつかりに行くことになってしまう、ってやつですね。互いに間違って見えてしまう、ということなのです。どちらかが速度を変えたり、ほんの僅か(ほんの0.5秒くらいだろう)でも通過時刻が異なれば回避できていたのに、何かに魅入られたように双方が激突に向かって進んでいく、というようなことなんですよ。事故というのは、そうやって起こってしまう、ということです。
過失の有無とか責任問題というのは、詳しい調査結果が出ないことにはまず判らない、ということが、守られるべき原則ではないかと思います。事故は双方にとって不幸な出来事なのであり、どっちが悪いとか以前に、不明の船員の方の捜索を全力で行う、お詫びするべきは真摯に謝罪する、原因究明に協力することを確約する、そういうことが必要なだけです。
ウソで誤魔化そうとするのではなく、部下を信じ守るべきことは守る、ということが必要なのではありませんか?マスメディアから守ってあげられるのは、事故関係者ではなく幹部や大臣だけなのですから。それは、事実に基づいていなければできないのです。ウソからはウソしか生み出されません。