確か細野補佐官あたりが言っていたと思ったが、その後には経産大臣や枝野官房長官も言い出したようだ。
できないことを言って期待を持たせる前に、よくよく考えてから発言した方がよいのではないかと思うが。
土壌改良と一口に言っても、土壌の汚染度にもよるのかもしれないが、事はそう簡単ではないように思える。
場所毎で測定してゆくことになるだろうが、文科省実施の環境試料測定結果では、3月20日飯館村採取の陸土(土壌)からは、Cs-137の濃度が163000Bq/kgとなっていたとのことだ(http://www.mext.go.jp/component/a_menu/other/detail/__icsFiles/afieldfile/2011/03/23/1304007_2310.pdfを見よ)。
チェルノブイリ事故後のウクライナの菜種栽培地域でさえ、500Bq/kgくらいだそうだ。これは、今おいておくとして、表層5cmの土を取り除いて降り注いだCs-137を除去するとしよう。その場合、土の重さが大体1㎡当たり60kgくらいらしい。
参考:福島第一原発による土壌汚染(新潟検疫所 福田光様提供)+人口放射性降下物の経年変化・・ tk
そうすると、1k㎡=100万㎡ということで、土の重さが6万tになる。たったの1k㎡分だけでも、6万tもの「放射性廃棄物」が出される、ということである。そして、20km四方くらいの土壌改良を行うとすると、400k㎡分にもなるわけですから、その400倍、即ち2400万tもの放射性廃棄物が出されるということになるわけだ。
果たして、この処理を誰がどのようにできるのか、という問題なのだ。
面積が過大に見積もり過ぎか?確かに、どういう場所で、どういう農地があるのかはよく知らない。他の見方でも考えてみるか。
半径30kmの半円だとして、面積は3.14×30^2×1/2=1413k㎡
避難地域になっていた半円でざっとこのくらい、と。このうち、30%の土壌改良が必要だとすると、面積は423.9k㎡となって、前記の400k㎡と大差ない。数千万トンオーダーの量になってしまう、ということである。これほど大量の放射性廃棄物をどこにどうやって埋めるのか?
それに、表層の土を剥いで運ぶとして、その作業車などが通行したり、土地を掘り起こしたりするだけでも、拡散してしまうことになってしまわないか?
それとも、丁寧に人力でスコップで薄く剥ぎとってゆくという作業を、延々と続けるのか?膨大な時間がかかってしまうのではないか?
現実的な話とは、考え難いのである。
そうすると、土壌改良という作業は、気の遠くなるような作業を続けることになるのではないかな、と危惧するわけである。
それなら、ひまわりでも、菜種でも、植えて吸い上がらせて刈り取る方がまだマシなのではないか、と思えなくもない。
割と離れている飯館村の土壌が汚染されているということになると、どの程度の面積の土壌改良をやるつもりなのか、ということを、ざっとでもいいので考えてみるべきでは。
ダンプカーで何万台分、とか、何年くらいで運べるのか、とか、そういう大雑把な仮定の数字を出して考えてみるべきでは。
10トンダンプなら、2400万トンを運ぶのに、240万台分ということになり、1日1000台分運ぶとしても、2400日かかる。6年以上かかるよ。
これを本当にできるのか?
やれると?
やるつもりなのか、と。
できないことを言って期待を持たせる前に、よくよく考えてから発言した方がよいのではないかと思うが。
土壌改良と一口に言っても、土壌の汚染度にもよるのかもしれないが、事はそう簡単ではないように思える。
場所毎で測定してゆくことになるだろうが、文科省実施の環境試料測定結果では、3月20日飯館村採取の陸土(土壌)からは、Cs-137の濃度が163000Bq/kgとなっていたとのことだ(http://www.mext.go.jp/component/a_menu/other/detail/__icsFiles/afieldfile/2011/03/23/1304007_2310.pdfを見よ)。
チェルノブイリ事故後のウクライナの菜種栽培地域でさえ、500Bq/kgくらいだそうだ。これは、今おいておくとして、表層5cmの土を取り除いて降り注いだCs-137を除去するとしよう。その場合、土の重さが大体1㎡当たり60kgくらいらしい。
参考:福島第一原発による土壌汚染(新潟検疫所 福田光様提供)+人口放射性降下物の経年変化・・ tk
そうすると、1k㎡=100万㎡ということで、土の重さが6万tになる。たったの1k㎡分だけでも、6万tもの「放射性廃棄物」が出される、ということである。そして、20km四方くらいの土壌改良を行うとすると、400k㎡分にもなるわけですから、その400倍、即ち2400万tもの放射性廃棄物が出されるということになるわけだ。
果たして、この処理を誰がどのようにできるのか、という問題なのだ。
面積が過大に見積もり過ぎか?確かに、どういう場所で、どういう農地があるのかはよく知らない。他の見方でも考えてみるか。
半径30kmの半円だとして、面積は3.14×30^2×1/2=1413k㎡
避難地域になっていた半円でざっとこのくらい、と。このうち、30%の土壌改良が必要だとすると、面積は423.9k㎡となって、前記の400k㎡と大差ない。数千万トンオーダーの量になってしまう、ということである。これほど大量の放射性廃棄物をどこにどうやって埋めるのか?
それに、表層の土を剥いで運ぶとして、その作業車などが通行したり、土地を掘り起こしたりするだけでも、拡散してしまうことになってしまわないか?
それとも、丁寧に人力でスコップで薄く剥ぎとってゆくという作業を、延々と続けるのか?膨大な時間がかかってしまうのではないか?
現実的な話とは、考え難いのである。
そうすると、土壌改良という作業は、気の遠くなるような作業を続けることになるのではないかな、と危惧するわけである。
それなら、ひまわりでも、菜種でも、植えて吸い上がらせて刈り取る方がまだマシなのではないか、と思えなくもない。
割と離れている飯館村の土壌が汚染されているということになると、どの程度の面積の土壌改良をやるつもりなのか、ということを、ざっとでもいいので考えてみるべきでは。
ダンプカーで何万台分、とか、何年くらいで運べるのか、とか、そういう大雑把な仮定の数字を出して考えてみるべきでは。
10トンダンプなら、2400万トンを運ぶのに、240万台分ということになり、1日1000台分運ぶとしても、2400日かかる。6年以上かかるよ。
これを本当にできるのか?
やれると?
やるつもりなのか、と。