いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

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続・野田総理の解散権なぞただの竹光

2012年06月11日 21時46分24秒 | 政治って?
また野田のハッタリか、おい。

>http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120611/k10015755191000.html


ずっと以前から、さっさと違憲状態を解消しろ、と要求してきたのに、それを意図的に放置してきたのは、誰あろう、お前だろうが。


4/1>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/df974f0932f4a67b2bccc807a944eaa5

5/11>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/68745d943a08362b0e69df29031c349b


こんなに幾度も要求しているのに、どうして選挙可能な状況を作ってこなかったのかと言えば、不信任案を封じる為だろう。


やれるもんならやってもらおうじゃないの。
さっさと解散しろ。



大体、その解散権自体が無効と判断されるだろう。
何故なら、これだけ違憲であると事前に判っていながらにして、それを解決してこなかったことは、憲法違反を意図したものと看做されるべきだからな。そのような状況下での解散権行使は無効だ。


このような状況下で拳銃を発砲すれば違法です、正当防衛は成立しません、と事前に言われ知っていて、そのことを十分に認識した上で同様な状況下で発砲した挙句に、「これは正当防衛だ」というような言い訳するようなもんだろ。違法を知っていながらにして、その行為を行うのは違法であるとしか言えんだろう。


まあ、今更解散だ解散だと騒ぐのもアレだな。

直ちに解散してくれ。そして、野田政権の完全崩壊を見せて欲しい。
超ラッキー!!


待ち遠しいなあ~、選挙が。


ほんと、すぐさま消えてくれ。




橋下大阪市長の処世術

2012年06月11日 13時10分03秒 | 政治って?
ここまで来ると、野田政権との全面戦争に突入すべく不信任案を叩きつけるよりないことは明らかです。
数的には、勝てる。
国民の支持も得られる。
ここで決起しなければ、野田政権打倒は遠のく。


話は変わって、お詫びというか、告白をしておきたい。
当方には、ひとつの思惑があった。
それは、(特に左派系の)皆さんが忌み嫌っている橋下氏を利用する、というものだった。何故なら、声が大きい、ということがあったから、である。

なので、橋下氏の原発再稼働反対表明を支持し続けたわけである。橋下さんには彼なりの都合というか、考えがあってのことだろうと思ったわけだが、とりあえず流れに乗って、橋下さんが反対を言い続けてくれることを利用させてもらおうと思った。
なので、反橋下勢力の一部には、騙されるな、とか橋下を支援するなんて、といったご意見が渦巻いていたことには、全て目をつぶることにした。
毒をもって毒を制す、というのはまさにこのこと、と一人悦に入っていた(笑)。


ただ、流れの変化が訪れたのは、この記事を書いた辺りからだ。

5月19日>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/5a31b5e10d875580b5426b272d8d4ed6


この頃、関西広域連合と橋下市長を中心として、再稼働には反対の立場を守っていたわけだが、反対派の旗印は橋下氏だったことは明らかだろう。彼の反対意見の存在感が大きい、ということがあった。将棋で言う王将と言ったのは、そういう意図だった。


そこで原発派の方も一手を考えてきた。
橋下を籠絡させ、味方に取れば勝ったも同然、と。
確かにそうだ。再稼働反対派には、結集力が欠けると何もできない。広域連合の知事さんたちはいたけれども、橋下さんの影響力に比べると遜色ないレベルというわけにはいかない。

で、一つは、橋下さんが相手側のブラフにやや退いた、ということがあったであろう。それは、数字をきっちり理解する、というのが、難しいからだ。簡単に言えば、やはりビビる部分はあるのは止むを得ない、ということ。
もう一つは、財界や政権中枢レベルからの取引申出、であろう、多分。これは単純な脅しではない。あなたにも「ご褒美をあげましょう」という、まさに籠絡手段の典型、ということになる。


そこで、橋下さんは寝返ることを決断した。
彼は、中々計算高い人間なのだ。ダテに芸能界で生き延びてきたわけではなかった。ここで誰に付くと最大の利益になるか、誰の後ろについて行けば自分の失脚を免れ、大失点に繋がらずに済むか、そういうことをよく考える人間なのであろうな、と当方は思うわけだ。


橋下さんが言った、机上の空論ではない、とか、これが政治、といった言葉は、まさしくそうした駆け引きや取引を意味するものだったろう。負けたと言われたら確かに負けだ、という敗北宣言のようなものも、見掛け上「損はした、負けはした」が、「見返りは取った」と言外に何かをにじませたようなものだった。


それから、橋下さんというのは、モロ体育会系だ。よって、目上の人間には滅法弱い。というか、頭が上がらない。基本的にそういうふうに仕込まれて育ってきているからだ。なので、年長の人間たちからあれこれ言われると、受け入れ易いタイプであろうなとは思う。つまりは、橋下さんへの説得工作は奏功した、ということである。


彼が寝返った感があったのは、丁度この辺りだった、ということ。
そして、限定稼働に言及することとなったのだろう。21日頃だ。明らかに、それまでの発言とは違って、後退した印象を与えた。ネット住人の中からは、ほれみたことか、やっぱり裏切りやがった、という意見が出たのもやむを得ないことだった。


そうして関西広域連合全体としても、限定的というまとめになり、橋下さんは自ら「容認だ」と発言することとなった。寝返ったことを明確にすることによって、事実上稼働を進めよう、というふうに世論を持っていこうと思っていたのであろう。これをもって政府は「免罪符を得た」という形を作り出すことができ、あの橋下市長も折れたんだから、やっぱり仕方がないんだ、ということにする、と。


その後、民主党を打倒するという旗印を降ろす、とか、国政に候補者を擁立しない、といった「撤退宣言」のような発言が相次いだ、というわけである。見返りとしては、都構想の法案を一気に進めるぞ、と。橋下さんの願望であったところの、大阪都を実現してあげよう、君の実績としてあげよう、と。いずれは、もっと重要な役回りがあなたを待っているだろう、ということかな。


寝返りによって、橋下さんは自分は助かる道を選んだ。
彼には家族もあれば、人生もあるわけだから、仕方のないことだ。一般国民の為に自分が犠牲になって、何かを頑張り続けて、断罪されるか葬り去られる目に遭っても嫌だと思うのは、普通のことだから。橋下さんに、俺たちの為に犠牲になってくれ、とは言えないもの。だから、彼が降りたのは、次のステージに生き残る為にはしょうがないことだ。次の時点で生き残っていなければ、勝負にさえ参加できない、ということになるわけだから。彼特有の生存本能のようなものであろう。


で、切り崩しは、橋下さんだけではなかった、ということかな。ついでに、原発ブレーンだった飯田哲也氏にも、取引の手法は通用してしまった。まあ、これまでの日陰生活が長かったことを思えば、橋下氏について一気に著名になったわけで、反原発の闘士と見られる地位に躍り出たから。そこに「ウマい話」の一つや二つ舞い込んだら、それを受けない理由もないはずだから。


原発推進派は、人間の弱点というものをよく心得ていらっしゃる。王将と飛車を一気に落とせば、勝ちは決定した、ということだから。なるほど、参りましたな。そちらが勝利確定で喜ぶ気持ちも分からないではありません。
でもね、再稼働の権限は橋下さんにはないし、飯田氏にしても反対意見を述べることはできても、それ以上のものではないから。


橋下市長が寝返ったのではないか、という最初の疑いは、21日頃だ。その後の展開でも、橋下氏を利用できればそれでもいいか、という打算でこのことを黙っていた。容認発言が出た後も、民主党を倒すと言わないと言った後も、野田総理の会見でも、告白しなかった。まだ橋下さんの発言力を利用しておいた方が「有利に運べるんじゃないか」、などといらぬことを考えてしまったからだ。
それに、寝返りの確信はまだ不十分だったしね。ああ、やはり落ちてたのか、と思ったのは、飯田氏の知事選出馬報道を見てから、だ。


今となっては、橋下さんが向こうに与する立場となっているなら、黙っておく必要性がなくなったので、このような告白をしたわけである。橋下さんが権力サイドに付いてしまった以上、彼の動きには注意を要する、ということだな。



続・内閣不信任案で野田を退陣に追い込むべし

2012年06月10日 11時52分15秒 | 政治って?
ここに来て本物のマヌケぶりが発揮されたな。


だから言ったろう?
朝霞公務員宿舎の例を見ろ、って。


周囲は反対の意見が大勢だったし自治体も反対だったのに、野田が財務省官僚の言いなりになって、自分勝手に建設にゴーサインを出した。
建設を止めろと指摘されたのに、変えるつもりは毛頭ないと突っぱねて、私は間違ってない、総合的に判断して建設と強弁。
にも関わらず、反対の声や批判が強まると、「やっぱり話し合って決めるわ」と建設を引っ込め、しまいには建設中止、と。


大飯原発も同じではないのか?(笑)
周囲の反対の声が大勢であるのに、就任直後に「再稼働」を明言。自分勝手に原発再稼働を決めていたわけだ。
いよいよ直前になってからも、再稼働を止めろと指摘されたのに再稼働を決めて、政府が福井県に再稼働要請。周辺自治体からも再稼働は慎重にせよ、と再三再四要求されているのに、政府の専権事項として突っぱねた。
そして、「私の判断」を全面に出して、再稼働を実行すると強弁。(今ココ)


今後の展開としては、批判が強まって更なる窮地に追い込まれたら「やっぱり話し合って決めるわ」と再稼働を引っ込め、しまいには再稼働中止、となるのかな?(笑)
こうなってしまった時、「私の判断」はどこに行ったのか、ってことになるんだわ。一国の宰相が、内閣総理大臣が国民の前で「確約したこと」が、出鱈目であったのかということになるんだわ。
これも既に言ったろう?
ウソを重ねる人間は、信用をなくすって。
野田という人間が信頼に値する人物であるかどうか、それはこれまでの行状を見ることになるんだよ。


今更、撤回なんぞできんし、引っ込みはつかないはずだ。
この件は、もう決まったんでしょう?
良かったじゃないですか。
野田が「私の責任」で動かすと大々的に宣言してくれて。


後は、野田本人を排除する算段だけ考えりゃいい。
共産党でもいいし、どの野党でもいいので、不信任案を先に提出すること。
民自公の協議を頓挫させられる上に、自民の態度が難しくなる。不信任案を先に通せば、選挙制度改正なんぞ間に合うわけもない。
それに加えて、今なら、原発再稼働に反対の国民の方が圧倒的に多い。7割は再稼働反対だ。野田に勝ち目はない。


だから言ったでしょ?
自ら墓穴を掘ったんだって。
それも、超巨大な穴を、あんたらの手でザクザクと掘ってくれたんだわ。


小沢さんよ、あるいは菅さんでもいいが、今こそ、野田を討つべし。


政党政治を破壊しようとしてきた連中から、卑怯な手法を奪い取る大チャンスだ。
国民の為にあるべき政治を取り戻せる、千載一遇のチャンスだ。


大マスコミの失言ハンターも、これからは通用しない。
大臣の首をやすやすと獲ってきた手法は、もう神通力が失われたということだ。国民の多くが大マスコミの言い分を信じなくなっているから、だ。


更迭された小川元法務大臣の非常に貴重な意見を、どの大マスコミも一切報じていなかったろう?
検察の不透明なあり方を糺そうという、真摯な法務大臣の意向さえも握りつぶそうということの意味を、よく考えるべきだ。

まともなマスメディアなら、必ず報じるべき事実のはずなのだ。
こうしたことがいつまでも通用すると思っているのは、特定層の連中が権力の座に就いているからなのだ。野田はその人形に過ぎない。



内閣不信任案で野田を退陣に追い込むべし

2012年06月09日 22時05分11秒 | 政治って?
皆さんがお分かりの通り、野田政権は単なる独善と暴挙の連続です。


菅グループの皆さん、菅さんが引きずり下ろされたのは原発推進に異議を唱えたからです。そして、野田政権は民主党内の声に聞く耳を持たず、自分の総理のイスを守らんが為に好き勝手な独裁的手法を貫いています。これを放置していいのですか?菅総理が苦境の中で、脱原発を打ち出したのを全部ひっくり返されていいんですか?

鹿野グループの皆さん、野田政権は農水関連の攻撃をする為に、中国スパイ説まで煽って農水攻撃をやってきました。野田政権誕生の立役者であるはずの鹿野大臣を「更迭」といって憚らず、「用済み」として切り捨てたのです。このような暴挙をいつまで許しておくのですか。野田は特定マスコミの煽動工作の為に、戦友であるはずの鹿野大臣を売った、ということなのですよ。こんなことを許していいのですか?


小沢グループには、もう追加すべきことはないでしょう。
元から野田政権の裏で糸を引く仙谷さんをはじめ、再三にわたる「小沢切り」という策謀を受けてきたわけです。国民の声を聞かない、党内の議員の意見も聞かない、野田にあるのは自分の権力の座を守ってくれる「支援者たち」の要求を聞くだけなのです。このような政治を変えられるのは、議員の皆さんだけなのです。マスコミの不当な落とし入れに対抗できるのも、国会議員の皆さんだけなのです。



野田を政権の座からおろさねばなりません。
いつまでも、傀儡の好き勝手にさせておくわけにはまりません。


みんなの党が不信任案提出を考えている、という報道がありました。
誰が主導でもいいですが、不信任案を通す以外に、この不当な増税驀進と原発再稼動驀進を止める方法はないですよ。

民主党内で240割れに追い込むのは、いとも簡単です。小沢グループだけではなく、菅さんや鳩山さん、鹿野さんのグループが反対すれば、野田政権なんぞ簡単に踏み潰せるはずです。


まさか自民党が野田政権の「不信任案に反対」(つまりは野田政権を支持するということだ)をするというなら、反対票をかなり増やす必要がありますが、もしそんなことをしたら自民の地方組織は崩壊しますよ。

野党は基本的に不信任案に賛成する(谷垣さんと自民が何というのかは知りませんが、笑)から、民主党内で不信任を突きつければ、野田を追い込めます。奴の暴挙をこれ以上許すべきではない。


かつて掲げてきた理念を、もう一度思い起こして下さい。


大手マスコミの不当な攻撃には、以前のような攻撃力はないし、信用性もないですよ。
出鱈目であったことは、もうバレたのです。
不当な攻撃で辞任に追い込むという手法は、国民側がおかしいと気づきました。


野田政権に信任する数は、殆どない、ということです。


TPPを自分勝手に突き進んだ姿を見たでしょう?

原発再稼動を自分で勝手に決めたのを見ませんでしたか?

増税一本やりで、それは自分の立場を守らんが為に操り人形に徹しているだけの醜悪な姿なのですよ?


小沢さんを追い込んだ、検察権力を使うという方法はもう封じられました。
下種な陥れで、罪に追い込むことはもうできないんですよ。

残りは、特定マスコミが必要以上に「大臣の問題発言」などと言って、首狩りを煽動しようとするくらいです。そんなものは、もう誰も信じない。真に受けるのは、野田のような操り人形だけです。


ですから、野田総理を排除すべきです。
その実現は、難しくなんかないです。違法状態が続いているので、解散なんかできませんぜ。やってもいいですが、野田が終わるのは同じ。

野田政権を支える人間なんぞ、少数派です。


裁きの鉄槌を下すべき。


暴挙を許せば、民主主義の危機ですよ。



続・原子力行政に関する日本政府のウソ

2012年06月09日 11時07分31秒 | おかしいぞ
前の続きです。

事例4の吉井議員との質疑から。
(一部のみ抜粋しています)

◆事例5: 1999年11月24日 内閣総理大臣 小渕恵三 
(衆院 科学技術委員会での答弁)

○小渕内閣総理大臣 

まず、このたびの事故につきましては、まことに国民にも申しわけないことでございまして、この事故をもとにいたしまして、政府といたしましては、現在、この二法をお願いをし、この法律によりまして、二度と再びこうした事態が生じないようにということで、全力を挙げていかなければならぬと思っております。
 法律を御審議の上、御通過いただければ、これをもととして、政府としては、原子力の安全規制の問題、また、この核燃料加工施設等における臨界阻止のための対応策の徹底、施設の運転状況に対する継続的なチェックの必要性等が顕在化したものと認識をいたしておるところでございまして、これを踏まえまして、原子力災害が二度と発生することのないよう、今般の原子炉等規制法を改正することによりまして抜本的強化を図っておるところでございます。
 法律の改正とは別に、核燃料施設に係る安全審査指針等の見直しを行うことといたしております。
 また、原子力防災対策に関する課題といたしまして、初期動作における国と自治体の連携強化、原子力災害の特殊性を踏まえた国の緊急時対応体制の強化、事業者の責務の明確化等の課題が顕在化したものと認識いたしております。
 これらを踏まえまして、万々が一原子力災害が発生したときのための原子力災害対策特別措置法を制定することによりまして、原子力緊急事態宣言の発出後、内閣総理大臣を本部長とする原子力災害対策本部を設置し、本部長が、関係行政機関、地方公共団体、原子力事業者等に対し必要な指示を行うとともに、自衛隊の派遣を要請することができることとするなど、国が前面に立って、地方公共団体とも連携をとりつつ、迅速な対応を行うための制度を整備することといたしたところであります。
 これら諸点につきまして、今日まで御審議をいただいたことだろうと思いますけれども、改めて国としてのなすべき責任について十分認識をして、万々が一のときに極めて適切に対処のできるような体制をとってまいりたい、このように考えておるところでございます。


○小渕内閣総理大臣 
御指摘のように、昨今、科学技術の分野におきまして、人為的ミス等を原因とするものも含めまして、事故、トラブル等が続いていることを大変重く受けとめております。
 一連の事故等につきましては、その技術的原因だけでなく、組織管理、検査点検体制など、事故等の背後にある構造的な問題にまで踏み込んで、徹底的に原因究明を図った上で、その中から得られる再発防止策を今後の科学技術の立て直しに生かしていくことが重要と考えております。
 原子力につきましては、先般、原子力安全委員会の事故調査委員会の緊急提言を受けまして、今般、原子炉等規制法の改正案を御審議いただいているものでありますが、常に緊張感のある安全規制の構築を図ることにより、事故の再発を防止し、原子力の安全確保を図ってまいる所存
でございます。
 また、人為的なミスに起因する事故災害にかんがみまして、これらの背景に共通して存在する組織管理、検査点検、従事者の教育訓練等の問題を洗い出し、これらに対する今後の共通的対応方策を検討するため、内閣官房副長官を議長とする事故災害防止安全対策会議の第一回目の会合を十月六日に開催したところであり、今後早急に共通的な対応方策を取りまとめることにいたしております。


○吉井委員 

今から二十四年前になりますが、大山委員会が、原子炉安全専門審査会の委員は非常勤と定められているので大学研究所のパートタイマーという形態だ、それから、原則として書面審査のみでやっているから、技術的に後に反映させることができないという問題など、パートタイマーじゃだめだということを指摘したのが二十四年前のことです。
 その翌年、二十三年前になりますが、三木総理のときに、原子力行政懇談会の有沢座長の方からやはり意見が出ておりますが、その中では、開発と規制の分離の問題、それから、事務局は一般行政から分離して、各省庁に対し中立、平等の立場を保持すべきだ、また、原子力安全委員会の事務局については独立の事務局を設けることが望ましい、そのときに、当面の間ということで、科学技術庁原子力安全局において委員を補佐する。これは当面の間だったんです。当面の間が二十三年間続いてきたわけであります。またここでは、それぞれの行政庁が開発促進という責務を有していることから安全性確保についての不信感が生ずるおそれがあると実は二十三年前に指摘してきたんです。
 ですから、やはり独立した機関をきちっとつくる、パートタイマーじゃなしにちゃんとしたスタッフを置くということをこの際総理としてきちっと決断をして取り組まれるということは大事だと思うのですが、もう一度伺いたいと思います。


○小渕内閣総理大臣 

我が国におきましては、一次行政庁、科学技術庁及び通商産業省でありますが、約三百人の安全規制を担当する職員がおります。独自の立場からダブルチェックを行う原子力安全委員会には二百人を超える専門家を擁するなど、我が国に適した有効な安全規制体制となっており、今後一層これを充実していくことが肝要、このように考えております。


○吉井委員 

それが、やったやったと言って事故を繰り返してきたわけです。だから、その審査体制が機能していないということが明らかになっているわけです。
 IAEA安全シリーズで、原子力発電所の安全基準、政府組織という中には、三百二項で、規制機関は原子力の推進に対して責任を負ってはならない、また加盟国内の責任を有する組織から独立していなければならない、これはIAEAの方できちっと決まっているわけです。安全条約上のことにつきましては、もう既に不破委員長の方からクエスチョンタイムの中で指摘がありましたので私はきょうは繰り返しませんけれども、しかし、明らかに高速炉開発など推進官庁が科学技術庁でもあるわけですから、ここからきちっと分離した機関にするということと十分なスタッフというこの二点について再度伺って、質問を終わりにしたいと思います。


○小渕内閣総理大臣 

先ほども御答弁申し上げましたように、現在それぞれの機関におきまして十分ダブルチェック機能を発揮しこれを行うということに相なっております。また、新しい三条機関をつくるということになりますれば、これは大変な人員と新しい機構というものが必要でありまして、それだけのスタッフそのものにつきましては、ただいま御答弁申し上げましたように、現在それぞれの省庁におきましてきちんと対応させていただいているということであります。
 しかし、今回起こった事故につきまして、さらに十分このチェック機能を再検討して、そしてこうした事故が起こらないようにいたしていくことは、これはまた当然なさなきゃならぬことだと思っております。


○吉井委員 

反省や教訓が生かされていないということを指摘して、終わります。

========


日本の、この20年間とは一体何だったのか、これほどまでに進歩のない国及び政治というものは何故温存され続けてきたのか、反省をしなければならないのです。福島原発事故は、こうした政治に対する怠慢が生み出したと言っても過言ではないということなのです。

もうしません、二度と起こしません、万全の対策をします、そうした言い訳を認め続けてきたが故に、取り返しのつかない重大事故を招いてしまったということです。思想を変える、ということができなかったことに、根本原因があるものと思えます。

これまで続けてきたことなのだから、しょうがない、で終わらせてしまう、その知的怠慢こそが、原子力ムラの利権と強権構造を生んできたということです。


吉井議員の指摘している、23年前の指摘というものが13年も前に言われていた、つまりは36年前から議論の質が変わっていない、前進していない、進歩していない、ということと同じなのです。
悲しい哉、「やったやったと言って事故を繰り返してきた」「反省や教訓が生かされていない」という13年前の言葉が今もって、全く当てはまってしまうのです。

こうしたその場しのぎの、言い逃れ・責任逃れの集大成が、福島原発事故であった、ということです。
日本の原子力行政は完敗したのだ、ということです。


再稼働問題での、野田総理の強弁というのも、何らの説明にもなっていない、うわべの言葉の羅列に過ぎません。
原子力利権を守る人間にとって肯定できる理由を言ったに過ぎない。


福井県は、金という急所を握られているからこそ、必要と言うのである。原発中毒と一緒だ、ということ。依存構造が完成されているから、だ。
その中毒から脱出するには、苦しみを伴う。
「使えば楽になるぞ」というのは、悪魔の誘惑のようなものだ。

確かにそうさ。過去50年余に渡って積み上げられてきた、原子力亡者たちの蓄積は侮れないほどだから。彼奴等の牙城として、投下されてきた資金も膨大だ。利権の大きさもそれに比例して大きくなってしまったのだ。それが無に帰することになるかと思えば、抵抗も激しくなろうというものだ。

こうした原発利権と決別するとなれば、苦痛を耐える決意が必要だ。それがなければ、悪魔の囁きに対抗できなくなる。

我々には、決心が必要だ。



原子力政策に関する日本政府のウソ

2012年06月09日 09時49分09秒 | おかしいぞ
野田総理は「原発が必要だ」と宣言したらしい。国民生活を守るのではなく、明らかに「国民生活を破壊した」のが、原発事故であった。何らの正当性もない、言いつくろいだけだった。

よく「オオカミ少年」とか簡略化して言ったりするのではないかと思うが、狼人間の少年とか狼に育てられた少年ではなく、「狼が来たぞ」と幾度もウソを告げる少年のことだ。ウソを言って村人を騙し続けると、しまいには信用されなくなる、というごく当たり前の寓話である。

日本の原子力政策というのは、これとほぼ似ているのだ。事故や原子力災害などが起こる度に、反省します、もうしません、二度と起こしません、等々、言い訳や反省の弁を述べるが、これが達成されたことがない、ということだ。
むしろ事態は悪化を続け、遂には福島原発事故のような大惨事を招いた、ということである。

具体的に書いておく。


◆事例1: 05年11月11日 内閣総理大臣 小泉純一郎
(質問主意書への答弁書)

共産党 吉井英勝議員の質問
『巨大地震時に津波が発生すると、発電所内へ進入する遡行してくる高波とともに、逆に潮が引いて海面が下がることによって冷却水が異常を来す場合がある。そこで、総ての原発のそれぞれの冷却水の取水口の位置(標準水面から幾らか)と波が引いた時の海水面の高さが標準水面から幾ら下にきているかの関係を明らかにして、巨大津波の発生時にも機器の冷却がうまくいくのか、国内の総ての原発について示されたい。』
に対して、

いずれの原子力発電所についても、津波により水位が低下した場合においても必要な海水を取水できるよう設計され、又は必要な海水を一時的に取水できない場合においても原子炉を冷却できる対策が講じられているものと承知している。

=======


・拙ブログの評価→

巨大津波発生時にも冷却がうまくいくか、との問いにまともに答えず、対策が講じられていると思っていたが現実にはそうではなかった、ということが福島原発事故で実証された、というわけだ。
簡単に言えば、政府が事業者に「対策はできてるよね」と確認したら、事業者は「対策は講じてます」と答えたので、政府は「対策が講じられている」と”知ってる”よ、と答えただけ、ということ。何らかの対策をやっている、ということと、その対策が有効であるとか、過酷事故にどの程度通用するかどうか、といったことは別ですから。
自動車の衝突時対策で「ブレーキとシートベルトが付いています」ということで「事故対策はやっている」ということは言えるが、エアバッグ付きとの安全性比較をしているわけではない。時速○kmといった具体的条件での検討とか、高速道路での衝突想定といった、よりシビアな条件下での安全性を比較検討したものでもない、ということである。過去の政府(経産省、保安院、原子力委員会や原子力安全委員会なども含めて)の発想は、「高速道路で衝突するとは思いもよらかった、想定外だった」という言い逃れ、ということだ。


◆事例2: 08年4月9日 経済産業大臣 甘利明
(衆院 決算委員会での答弁)

新指針に基づく耐震安全性評価、いわゆるバックチェックであります。これによりまして、すべての原発の耐震安全性評価というのを見直しをさしているわけであります。今その各電力会社からバックチェックの報告が、中間報告でありますが、来ております。その結果、新指針に基づく評価においても耐震安全性が十分確保されていると。これは私も、地震の大きさが想定をかなり上回ると、それについての耐震安全性について、つまり基本的な、止める、冷やす、閉じ込めるが基本的な一番大事なところでありますが、それについていろいろと聴取をいたしました。原発は、想定される地震に対して耐震安全性を確保すると、それも相当な余裕を持っている設計になっておりまして、施工がまた相当余裕を持ってなされているわけであります。でありますからバックチェックの報告に関しても十分な安全性は確保されていると。しかし、余力の問題でありますから、そうではあるけれども、更に補強をせよということで、更に余裕を積み増すということで補強をさせているわけであります。

========


・拙ブログの評価→

この当時にも、新指針を作ってやったわけである。地震に対し、相当の余裕を持っていたはずの原発は、一番重要とされる止める、冷やす、閉じ込めるが機能しなかったということが実証された。ここで大臣の言う、余裕、余力、十分な安全性なんてものは、全て否定されたということだ。
今日でも、野田政権が”新基準”と呼んでいる怪しげなものがあるが、それのどこが安全を担保するものであるのか、全く分からない。そんなものをどうやったら信じられるというのか。


◆事例3: 08年1月23日 内閣総理大臣 福田康夫
(参院 本会議での答弁)

原子力発電所の運転状況を考え直すべきではないかということでありますけれども、原子力発電所については、安全の確保は大前提であり、地震についてもしっかりした対策を講じることが必要不可欠であります。現在、すべての原子力発電所について、新潟県中越沖地震などで得られた最新の知見も踏まえ、耐震安全性の再評価を行うよう電気事業者に求めております。政府としてもその評価結果を厳正に確認し、安全の確保に万全を期してまいります。

=======


・拙ブログの評価→

内閣総理大臣が国民の前で確約したのは、何も最近のことではない。安全確保に万全を期す、と言いながら、それは全くの絵空事であったことが証明された。総理大臣が何と言おうが、事故対策なんぞに何らも効果もなかった、ということである。
しっかりとした対策を講じることが必要不可欠と言いながら、津波対策も整ってない、具体的な事故対策が進んでいないにも関わらず、これまで通りに原発運転を再開しよう、というのが政府のやり方ということである。
野田総理が言った内容と殆ど変ってなどいないノダ。最新の知見も踏まえ、って、要するに同じことの繰り返し、ってことだ。


◆事例4: 1999年11月24日 科学技術庁長官 中曽根弘文 
(衆院 科学技術委員会での答弁)


○吉井委員 (一部略)

それから次に、原子力安全審査の中で、過酷事故を想定して、炉心溶融の場合の溶岩流が圧力容器を破壊する場合、その場合の格納容器の健全性が守れるか、あるいは万一格納容器を破壊されたときに災害はどういうふうに拡散するかとか、それに対してどのような防災対策をとるかということについては、国際原子力機関のINSAGが八八年に出した「原子力発電所の基本安全原則」ではどういうふうに示しておりますか。


○間宮政府参考人 

一九八八年のINSAGの報告書におきましては、今の点につきまして、発生確率が極めて低い事故に対して、それが重大なものではないということを確かめること。シビアアクシデントの可能性は極めて小さいことを確認すること。起こる可能性は非常に低いとはいえ、設計段階で考慮されたものよりも深刻な事故、設計基準を超える事故でございますが、これについても注意を向けなければならないということ。このような事故は起こり得るため、その進展を管理し、またその影響を緩和するための手順措置が用意される。このようにして、大きな影響を伴うシビアアクシデントは、深層防御による効果的な発生防止及び影響緩和によって極めて発生しがたくなる。こういうようなことが書いてございます。

○吉井委員 

そうなんですね。ですから、シビアアクシデントのときに格納機能に悪影響を及ぼすことを防ぐことはもちろん大前提として、防ぎ得ない場合には、そういう事故の影響を防ぐ特別な対策が備えられていることが必要である。ですから、要するに、過酷事故を想定してそれで食いとめる対策とともに、それも破られたときにどうするのかということを、そこをきちっと考えていかなきゃならぬということにしているわけであります。
 私はこの点で大臣に伺っておきたいんですが、政府として、国際原則となっている過酷事故を想定した審査基準を取り入れるということについて、これは少なくとも原子力安全委員会に諮問をする。これは、国際的には過酷事故想定というのはもう原則になっておりまして、各国、それぞれの国によって想定の仕方とかいろいろ違いはあるにしても、やはりやっているわけですね。炉心溶融で溶岩流になって圧力容器が破壊される、その場合格納容器が破壊される確率が五〇%だ、アメリカはそういう計算までやって議論したりとか。ですから、それを安全審査基準に取り入れるかどうかということについては、少なくとも原子力安全委員会に諮問をされて検討するということが、私は大臣として必要じゃないかと思うんですが、これは大臣の方に伺っておきたいと思います。

○中曽根国務大臣 

委員御案内のように、シビアアクシデントとは設計で考えられた仮想事故を超える過酷な事故でありますために、安全審査の対象とはなっておりません。
 我が国では、さまざまな安全対策によりまして、そのような事故が起こる可能性は非常に低いと評価はされております。しかし、念のため、現在の低いリスクをより一層低減すべく、原子力安全委員会は、平成四年、シビアアクシデント対策について強く推奨しているところであります。
 これを受けまして、事業者におきましても、おおむね二〇〇〇年を目途に過酷事故に関する対策が進められているところでございまして、シビアアクシデントに関しても、安全確保について十分努力をしているところでございます。


========


またしても共産党の吉井英勝議員のご登場です。
残念ながら、10年以上前の議論から全く進歩していない、何らの進展もなかった、そうであるが故に、福島原発事故は起こってしまったのだ、ということを再認識しました。
この当時には、既に「発生確率は低いが、設計段階で想定されたものより化国な事故、設計基準を超える事故というものにも注意を向けよ」ということが分かっていた、ということなのです。防御を破られた時にはどうするか、ということを考えてこなかった、ということなのです。深層防御という考えがなかった、事故進展への対策手順や措置も用意されてはこなかった、ということです。


東電などの事業者にやらせてきたら、ロクな対策などしてこなかった、というわけです。


この続きがあるのですが、長いので次の記事で。



朝霞公務員宿舎の判断すらできない野田総理に原発判断は無理

2012年06月08日 16時21分16秒 | おかしいぞ
今日、野田総理が国民に原発を動かすことを訴えるノダそうだ。
そのことに何の意味があるのか、当方には全く理解できない。

こうしたいと言うことは誰にでもできるが、その判断が妥当かどうか、多数派の賛同が得られるかどうか、といったことは全く別問題だ。


仮に、野田総理が「原発が必要だから動かす」と言ったとしよう。この考えは妥当なのだろうか、という判定はどのように行うだろう?

普通は、その意見を言っている人の権威の具合とか、レベルとか、信頼性とか、そういうのを見て判断するわけです。具体的に詳しい専門知識を持ってない人の方が圧倒的に多いので(みんなが個々に専門知識を持つと専門家はいらなくなる)、そういう専門家の意見を信じることが多いわけですね。

じゃあ、野田総理の判断、これで原発の稼働か否かを決められる、ということになると、何を根拠に判断すればいいのだろうか?それは、野田総理という人間が、信頼に値するか、正しく判断できている人間かどうか、そういうのを見て判断するよりない、ということになる。野田総理は、原発の専門家でも何でもない、ただの凡人だからだ。


では、具体例として、朝霞公務員宿舎の件を比較対照として見てみよう。

①事前(予備評価)→09年事業仕分けに選定
  評価者:民主党議員?官僚?仕分け担当者?
②事業仕分け→凍結
  評価者:民主党議員、第三者(有識者)仕分け人
③政務三役で検討→10年12月凍結解除
  評価者:野田総理(当時財務大臣)、副大臣、政務官
④野田総理(財務大臣)自ら着工にゴーサイン
  評価者:野田総理
⑤11年9月26日、変更するつもりは毛頭ないと国会答弁
  評価者:野田総理
⑥11年10月3日、現地視察で凍結(中止で賠償40億円と公表)
  評価者:野田総理
⑦11年11月23日、5年凍結から中止へ
  評価者:第三者(有識者)


要するに、①、②、⑦で行われた、野田総理以外の第三者が入っている時の判断は「中止」か「凍結」しかない、ということだ。建設という判断はただの一度もない、ということ。
政務三役が集まって決めたとされる凍結解除についても、”政治判断”というものに他ならず、その上で決めたことを総理大臣として追認しているわけである。途中、再考の機会を有していなかったわけではなく、判断修正を行うことだってできたのに、再度検討(④財務大臣として、次は⑤総理大臣として)した上で、なおかつ建設と判断したわけである。

いよいよ窮してからの⑥で、凍結と言ったものの、それは判断の先送りというのとほぼ同じだった。困ったので、とりあえず今は結論を出さず棚上げしておく、先送りしてみる、というだけ。それが、5年凍結という意味だったわけだ。


野田総理の考え・判断は、「妥当だ」「正当性がある」といったことの証明は見たことがないわけである。さすが総理になるような人物であるな、彼の選択は正しかったな、という実証を見た記憶がないということ。逆に、野田という人間は、信用ならない人間だな、という感想を抱くことはあった、ということだな。

ところで、財務省は賠償金を40億円も払ったのか?
口から出まかせか?
それとも本当に払ったのなら、野田総理個人に賠償請求したらどうか。


こんな公務員宿舎さえ満足に判断できない人間が、原子力発電所の何を判断できるというのかね。


逆じゃないですか?
野田総理の判断だから大丈夫、なんじゃなく、野田総理の判断だから「余計に危ない、寧ろ反対意見の方を選ぶべき」ということになってしまうのではないか?

野田総理が「原発は安全で必要である」と意見表明をしたとして、何の根拠なり担保があると?
これは、野田総理が「公務員宿舎は必要である」と宣言したのと、どう違うと思うか?


自民党の塩崎議員(元官房長官)の
『野田総理、もう一回、止めるべきだと思うけれども、止めるべきじゃないということを、もしそう思うんならはっきり言ってください。それだけでいいです。』
という問いに対して、野田総理は、
『朝霞市の事情であるとか全体的な公務員宿舎の事情とかを含めての判断をしたことでございますので、今、特段、変更するつもりはございません。』
と断固として変更しないと答えたのだぞ。


「おおい町・福井県の事情であるとか全体的な原子力発電所の事情とかを含めての判断をしたことでございますので、今、特段、(再稼働決定の)変更するつもりはございません。」
と野田総理が今言ったとしても、何の不思議もないわ。
裏付けもなけりゃ、根拠もない、ってこと。
政務三役の会議で検討し建設を決めたことは、4大臣会合で原発再稼働を決めることと何らの違いもない、ってこと。正当性の根拠なぞ、どこにも存在していない、ということである。


あるのは、単に、「野田(という人間)が決めた」、という事実だけである。野田に意見を聞く意味って何?
原発のことは、野田に聞けば正しいことが分かり、正確に判断できるとでも言うつもりか?(爆)

無駄である。
何の意味もない。
自民党が「所謂”菅リスク”」と呼んでいた、そのものじゃないの。総理が判断する方が正しい、ということでもない限り、野田総理の判断を重視する意味はない。専門家の判断を優先せよ、という理屈に反するじゃないの。


自民党は、野田総理が再稼働を判断することに、何故反対しないノダ。
理屈からいって、おかしいだろうよ。



民自公の談合政治

2012年06月07日 19時16分34秒 | 政治って?
今日になって、谷垣さんが協議に応じると態度を明らかにし、自公の足並みも揃える、ということになったようだ。

さてさて、この進展には一体何があったのだろう?


自民党時代の弱味でも突っつかれたのか?

それとも、総裁選での再選とか次期総理のイス狙いの裏取引でも確約されたか?


「野田くんの次は、キミ~、誰だと思う?そりゃあ、谷垣さん、あなたしかいないんですよ。だからねえ、次の政権運営をやり易くする為にも、ここで消費税増税をやってしまった方がいい。そうすれば次はね、財界も全力で、谷垣さん、あなたをねえ、応援してくれるってことになるんですよ。
ここはひとつ、野田くんに力を貸してあげてねえ、困難を一つ、乗り越えていかなけりゃあねえ。どうだい?谷垣くん。
政治の責任を果たす、これが大事なんじゃないのかい?
その為に総裁なんだ。これができるのは、谷垣くん、君しかいないんだよ。これをだねえ、実現できれば歴史に名を残せるんだ。困難に立ち向かった名政治家として、後世まで名が残せるんだ。それが本当の政治家なんじゃあ、ないのかい?」


とか何とか、言いくるめられて、あっさり陥落しそう(笑)。


自公が揃って、というのは、どういう取引があったのか、と訝るわな。

言えることは、国民不在の、談合、ということだな。


野田増税政権の策に乗るなら、谷垣自民も共に沈むがいい。



小川元法相更迭の裏にある検察の闇

2012年06月07日 13時13分58秒 | おかしいぞ
検察は、不祥事を受けて出直すとか反省するとか言っていたのではなかったか?
ところがどっこい、反省など微塵もない、ということなのでは。

これまでの小沢事件を通じて判ったことは、真の巨悪は検察・法務及び最高裁という司法の頂点にこそ、存在する、ということだ。そして、腐敗司法の牙城は何人たりとも糺すことを許さない、絶対不可侵領域となっている、ということである。

小川法務大臣の実質的更迭というのは、早い話が、こうした闇に手を突っ込もうとしたら、首を切られたということだ。

>http://gendai.ismedia.jp/articles/-/32737

柳田元法務大臣にしても、検察改革の旗振りをやろうとして千葉元法相を据えた会議をつくったわけだ。その後に、どうだっていいような発言を殊更バッシングされて、辞任に追い込まれた。

10年11月>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/9b7b9c0ad36280172b71d9585a5a487c

当時に警告したことが、再び起こったということの重大性に気付くべきだ。

小川大臣は野田総理に面会し、「指揮権発動」について相談をしたのが5月11日だったそうだ。その日の夜、母校の立教大で行われたシンポジウムに出席していたのである。時間は、大体18時半~20時半だった。
すると、その翌日の朝には、問題発言を報じられることとなった。第一報は、読売新聞の配信だったと思われる。5月12日 7時37分の記事があった。
その後には、他社の記事も出されるようになったようである。拙ブログでも記事を書いていた。

5月13日>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/723630e699f076a58f0639cf3f2f462e

拙ブログの見解は、大きな間違いだった。「アリバイ作り」なんかじゃなかった。
小川大臣の手が及びそうになってきたことへの、即座の反撃として行われたものだった。何と素早い反応なのだと驚きませんか?

11日 野田総理に面会し、指揮権について相談
   夜、シンポジウムに出席、「退屈発言」
12日 朝7時半過ぎには、読売新聞記事

シンポジウムが終わってから記事が出るまで、ざっと10時間くらいしかないわけですよ。

検察が大ピンチです、すわ一大事、というご注進が行ってから、24時間以内には反撃が行われる、ということです。
大臣の弱味とか使えそうな攻撃材料を探すのに数時間、そこで目ぼしい手がなければ「当日夜」には早速攻撃材料をみつくろう、という、驚くべき早技なんですよ。工作員どもの、馬車馬のような働きには感心しますわ。

これと似たようなことがあったことを思い出しませんか?
そう、拙ブログでは幾度か取り上げた、辻恵議員の一件ですよ。

>http://d.hatena.ne.jp/trapds/20111010/1318218827

この時にも警告しましたね?
どうして、こんなことが素早く分かるんですか、って。

10年5月26日  辻議員が第一検察審査会事務局に電話
    27日  読売新聞記者が辻議員に取材       
    30日  辻議員が電話したという読売新聞記事公表
       

同じではありませんか?

辻議員が疑惑の検察審査会に説明を求める電話した、というだけで、翌日には読売新聞がその事実を知っていて、取材の電話がかかってくる、と。
だから言ったでしょう?
ご注進が行く、というシステムになっているのはどうしてなのかな、って。

小川大臣の場合もほぼ同じ。
恐らく、シンポジウムでの発言内容を録音されており、「あらさがし」が夜を徹して行われたであろう、ということだな。シンポジウムの発言内容を正確に知ることのできる人間なんて、非常に限られているから。法務省の人間とか、秘書官とか、そういう人間でなければ、発言を記録→読売新聞記者に知らせる、ということができないはずだもんねえ。


検察審査会事務局に介入だとか言うが、小沢事件の審査は既に全て完了しているわけだから、もう極秘にしておく必要性はないだろう?
ならば、議員会館に呼ぶのが問題だ、というのなら、国会の場に呼べばいいだけ。事務局の人間とかは、審査員じゃないし、全然問題ないでしょう?完全公開で、疑惑の解明を厳しく行えばいいだけ。


東京地検特捜部も、検察審査会も、このまま「何のお咎めなし」で幕引きを図れば、腐敗司法はいつまで経っても続くだけだろう。

マスコミの共犯関係も、これまで同様続けられる、ということなのですよ。

これほど検察批判が出た後でさえ、小川法相への攻撃と更迭というのは「現実に行われた」ということなのですから。その手段は、未だ温存されている、ということです。




成長なくして増税なし、改革なくして増税なし

2012年06月05日 15時15分26秒 | 政治って?
谷垣自民は、またとない絶好のチャンスを迎えているというのに、何故攻めを続けないのか。


まず、野田のどじょうは、解散なんかできやしない。

違憲状態を意図的に続けているのは、不信任案提出を最も恐れているからだ。いつでも解散してやるぞ、という脅しが通用するのは、それが実行可能な時だけ。本気の人間は、こけ脅しを使わない。いつでも使えるように、態勢を整えておくだけ。すると、必然的に「0増5減」だろうと何だろうと、当座の解散権行使が可能な状況を作り出しておくはずだ。

つまりは、違憲状態の解消をしないのは、野田にとって都合がよいから、だ。


小沢グループが不信任案に賛成票を投じれば、簡単に勝てる。3分の2枠も残ってないわけだし、野田の勝ち目は全くない。

だが、谷垣さんは、わざわざ敵に塩を送ろう、というのだから、これはどうしたことかと思うはず。


野田民主に、反増税と脱原発を叩きつけたら、雪崩をうつが如く勝つことになるだろう。


これを阻止したいのは、霞が関と財界や特定マスコミなどの「旧権力階層」の連中というだけだ。
多数派の意見を尊重され、これを通されてしまうと非常に困る連中だけが、操り人形の野田と民主党政権を必死で支えているのだぞ。


次のカードが輿石切り、と取り沙汰されてきているとなれば、小沢グループが不信任案に賛成票を投じて輿石さんを守った方がいいに決まっている。
自民は、公明の反対を押し切ってまで、選挙協力を投げ捨ててまで、民主党と組むことになるわけで、その際には「増税民主」だけが残されるだけだから、カスばっか、ということなのだぞ(笑)。

増税民主に付くより、自民が反増税の中心となって、タイトルのようなスローガンを掲げれば、経済成長ができて改革した暁には、お願いしますね、という約束になるのだから、何ら問題なんぞなかろうて。

頭を使え。


今、野田に付いたら、大敗を喫するぞ。



大飯原発再稼働の障壁

2012年06月05日 11時16分40秒 | 社会全般
ねっ?だから言ったでしょう?(笑)
再稼働が決まったわけじゃないって。

>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/8a868c21349bad3eecc65ffdb0b4d9c1


「夏限定の再稼働」なんてものを認められると思いますか?
>http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120605-00000302-fukui-l18



マスコミとか原発賛成派には、橋下市長が負けたと言ったということで、まるで明日にでも再稼働と決まったかのように喧伝しておった連中がいませんでしたか?
既に勝利したかのようにぬか喜びしていたのは、愚か者の証しということなのかもしれませんね。


政府側には、再稼働の理由付けというものが、「全く示されていない」と言ったじゃないですか。野田政権は、墓穴を掘ったんですよ(笑)。
バカだから、夏限定稼働はしない、と言ってしまっていたわけで。藤村官房長官も枝野大臣もそう言ってしまったんだよ。だから、撤回はできんわな。


それに、立地自治体の福井県知事としては、限定稼働なんて到底許せるものではない、と言うに決まっているではありませんか。


再稼働に突き進む野田政権は、まんまと罠に嵌ったんですよ(笑)。
どうしてかって?
需給を理由に稼働するとしたら、関西広域連合の言うような「夏限定稼働にしろ」と言われたら、反論できないでしょう?
もっと困るのは、福井県の立場が完璧に失われてしまった、ということなんだよ。


目先の勝利だけしか考えないバカどもは気付かないだろうが、福井県には大飯3号・4号以外にも原発がある、ということなんだよ。電力需給がキツいから稼働するんだ、という言い分を受け入れてしまえば、この2つ以外は「決して動かせない」ということになってしまうんだろうに。
他は動かせない、ということに変わりはない、という福井県の苦境は続く、ということですわ。


墓穴を掘ってくれました、と言ったでしょう?
もうね、完璧なんですよ。
彼らは、大飯3号と4号を稼働させると、夏の電力需給は「0%」まで回復する、と報告してくれたんですよ。

これは、裏を返せば、2つ以外の原発は稼働させずとも「需給はクリアできる」と断言したに等しいんですわ(笑)。

そうするとですね、福井県としては、他の原発稼働の可能性はほぼ潰された、と受け止める以外にはないんですよ。だから、福井県知事さんが怒るのも無理はない、ってことなんですわ。

もう需給云々で他の原発稼働を正当化できる根拠は失われた、ということです。


奴らはバカだから、自ら潰したということですわ(笑)。


知事さんの言う、「総理が納得できる理由を国民に示してくれ、説明してくれ」(心の内なる声…大飯以外の原発はどうすんだこの野郎、福井には他にもいっぱい原発があるんだぞ、それが動かせなくなっちまったじゃねーか、この大バカ野郎のオタンコナス…)、ということの意味は、「私の責任で稼働させます」とかいう寝言じゃなく、その他の原発も含めた原発再稼働の大義名分を示せ、ということだろうに。
野田政権は愚かなので、目先のとりあえず「大飯を動かせばいい」という局地戦に拘り、大局を見失ったが故に陥った大失敗ということなんですわ。



予言通り、だったわ。マジで。

4/14>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/412568f396c84f60c1e3b7fb681f6f2b

電力供給量が少ないことを理由として原発再稼動というのは疑問が残る、ということになるかと思います。別に極端な節電を要求せずとも、達成可能な水準ではないですか、ということですね。
まあ、ゴミだかクズどもだかが、自分で墓穴を掘るの図、というのが本当に目に浮かびますわな(笑)。腐敗した下衆どもってのは、やることなすこと、本当にアレですな。



5/21>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/78632648a5ad162fa69bdb4f35b66af6

霞が関のゴミどもは、目的を持ってウソを言うんだよ。
そして、それを隠そうとしたり、誤魔化そうとしたり、正当化しようとしたり、小細工を弄したりしようとすると、自らが墓穴を掘る、ということになるんだよ。ウソがなけりゃ、素人につけ入る隙なぞあるわけがないから。正真正銘の専門家に対峙すると、素人は勝ち目がないに決まってるんだよ。



もの凄くおっきな墓穴、アリガトさんです。
しかも、自ら掘ってくれて、サンキューです。


大笑い。



関電・エネ庁・経産省のウソに騙されてはいけない

2012年06月05日 02時00分10秒 | 社会全般
関電の奴らはウソをついている。

エネ庁&経産省もそういう背景を十分知っているはずだ。その上で、意図的にウソを続けさせているのだ。関電が折れるのを妨げ、むしろ「人々を脅し騙し続けろ」と強要しているのかもしれんな。
関電にしてみれば、経産省に逆らうと「お宅が経営危機に陥っても救済しませんよ」くらいの脅し文句を言われようものなら、企業側としてはひとたまりもないだろうから。関電もある種の被害者、ということなのかもしれんね。

ネット上では、これまで割と名の知られた言論人などであってでさえ、「関西電力管内は電力が足りない」と本気で信じているくらいですから、いかに関電やエネ庁の脅し効果が高かったのか、ということがあるわな。

そういうブラフにまんまと引っ掛かる人たちが出るのは、しょうがないということですな。拙ブログでは、全然そうは思わなかったわけですが。


そのワケを書く前に、またいつもの如く喩え話におつきあい下さいね。


あなたが電力供給の最高責任者であるとします。
今は5月です。あと2~3週間もすると、電力需給が逼迫し予備率がマイナスになってしまうかもしれません。実際、事前予測数値ではマイナスになっています。
このような場合、どういう行動をとるでしょうか?
供給力を増やせる設備は、今すぐには自社で持っていないとします。
普通は、
・管内の節電要請
・他管内の電力を融通してもらえるよう手配
・それでも足りなければ計画停電を実施する
といったことを対策としてやるのではありませんか?
たった今、保有する原発を動かし始めたとしても、2~3週間後までに間に合うかどうかも定かではないのです。今すぐ起動したとしても、供給力が間に合わないという恐れを抱いたなら、我武者羅に「節電要請」などを行うのではありませんか?
本当に「供給力が厳しい」と分かっている人間ならば、その対策をしないわけがない、と言っているのです。


ところが、関電は違いました。
節電は7月に入ってからでいいそうです。計画停電の要領なんかも、周知徹底されてもいません。これでは「無計画停電」になってしまいますね。


問題は既に始まっていたのですよ。
関電の言う供給力であるなら、6月には計画停電の実施が起こり得る、ということを言っているのです。そういうことを、一般の人々は知るはずもないし、広域連合の首長さんたちにも分かるはずがないのです。知っているのは、当事者である関電やエネ庁の人間だけ、ということです。

けれども、彼らがそんなに大慌てになっている様子は全くありませんでした。本気で停電を心配しているようなことは、一切見られませんでした。どうして、慌てなくても済むのでしょうか?何故、いつブラックアウトが来るか心配で心配でなりません、ということを言う人間が一人もいなかったのでしょうか?
それは、そんなことは起こらない、ということを知っているからです。正真正銘の電力供給が切迫した状態になるということは当面は起こらない、という確信を抱いている人間だから、です。

そりゃそうですわな。現実に使える供給力とか、真実の供給体制とか、そういう仕組みを熟知している人間であれば、「まだ起こらない」という予測は立つわけですから。だから余裕綽々だったというわけです。節電要請は6月には「必要なかった」ということが、まさしく事実を示しているということなのですよ。


前フリが長くなってすみません。
では、どうして6月を心配するのか、ということを説明しましょう。
6月と7月を比べると、基本的に最大電力量、最大供給力、月間発電量のいずれでも7月の方が多い、という傾向があるのです。今年の夏の需給が心配されていますのは、7月と8月の供給力が限られているのに、需要が多くなると大変だ、ということでした。でも6月は全く無視されているかのようですよね?それはどうしてかというと、供給力が足りている、ということがあるはずだから、です。

原発を動かさないと7月8月の電力が足りなくなるぞ、というのが脅し文句だったわけですからね。6月は大丈夫なんだと、皆さんも思っていたのではありませんか?
これが落とし穴なのです。

前記で無駄な喩え話をしましたね。あれは6月の需給逼迫を想定したものであるということなのです。

以前にも書いた、
4月17日>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/b6388c2b6fe7b07c454d67f43d74ae95

(再掲)

えー、ご説明資料によれば、原発なし時のざっとの供給力2500万kWで賄えるのは、6月半ばくらいまでしかないんじゃないですか?(笑)
それとも、出鱈目資料を出したとでも言いますかね?
そうすると、対策を講じるとしても、時期を逆算して取りかからねば到底間に合いませんよ。制限令の発動水準は何万kWなのか、需要家の制限はどう実施するのか、そういうのを決めなくて、どうするんですか?6月実施となれば、もう決めておかないと対策が間に合わないものも出てくるんじゃないですか?
例えば、各発電施設の定期点検時期は、全部把握してますかね?
前倒しで実施できるものは、5月中に全部終わらせておいて、6~9月に予定される点検は回避するとかしなくていいんですか?

そういう対策を一切持ってない、公表もされてない、というのは、明らかにおかしいんですよ。



この当時には、正確な数字で説明してなかったから、きっと説得力に欠けたんだろうと思う。自分の中では理解できても、知らない人には何を言っているのかがさっぱり分からないのかもしれない。そこで、もっと丁寧に書いてみようと思ったわけです。


過去8年間における6月の最大電力量の平均は2634万kW、最大値は2826万kW、最も小さかった年(08年)でも2436万kWでした。
また、関電やエネ庁が説明する際に言う、過去5年の最大値を指標数値とするべき、というご意見に従うと、最大は昨年度の2716万kWということになります。この需要量をまかなえる供給力はあるのですか、という話なんですよ。

関電は3月時点で最大供給力は2353万kWだと言ったわけだ。その後に上積みしたけれども、5月の政府の需給検証委員会時点でさえ、2535~2545万kWだ、となっていたわけでしょう?
こいつらは、数字の大小さえ分からないんですかね?
誰がどう見たって、最大供給力の2545万kWをはるかに超えるのが平均値の2634万kWであり、過去5年最大値2716万kWなんじゃないですかね?(笑)小学生以下の能力ってことなんでしょうか?


仮に、2716万kWを需要量の基準とするなら、これに予備率5%を乗せると考えると、2852万kWの供給力が必要ということです。そんなに供給力があったのですか?
最小値だった2436万kWであってでさえ、2436/2545≒0.957となって、予備率が5%を切る4.3%くらいになってしまうのです。彼らのいうギリギリの水準ではないですか。


それなのに、やけに「余裕~~」だったのはどうしてでしょう?
本当は、供給力の上げ方とかやりくりの仕方を知っているからでしょう?
6月に2800万kW以上の供給力を確保できるという自信がないと、過去5年最大値が気になってしょうがないはずですもんねえ。2852万kWの供給力があってはじめて予備率5%が確保できるんですから。


関電が言い訳するとして、6月は7月よりも多い供給力がある、ということを立証できる、ということになります。まあ、揚水発電が夜間逼迫は少ないから達成できるんだ、水力も多いんだ、とか誤魔化す積りなのかもしれません。
でもねえ、彼らが7月や8月の需給逼迫を言う時と同じ理屈を6月にも適用していないことは、明らかにヘンですよねえ。過去8年最小値の2436万kWであってでさえ、かなり逼迫することになるはずですからね。2535万kWくらいの供給力で、どうしてそんなにのんびりしてられるのかなあ~?
6月中旬以降には、いつマイナスになってもおかしくない状況のはずだよね?


本当に供給力を心配するなら、6月後半には既に「マイナス」になるんだろうが。お前らの理屈を正確に適用すれば、どこからどう見たってマイナスじゃないの。それを心配してない時点で、ウソはバレバレということなんだわ。
1~3月期のマイナス10%予測と同じで、ウソを重ねるだけ、ってことだろ?


節電意識を緩めていいとは言わんよ。できるだけ危機感を持って節電の取り組むべきだ。しかし、説明にウソをついていいはずがないだろうよ。そういう出鱈目を繰り返すからこそ、更なる窮地に追い込まれることになるんだろうに。愚かというのは、救い難いな。



大阪地検特捜部事件は何故起こったか

2012年06月04日 15時39分44秒 | おかしいぞ
小沢事件を見てゆくと、大阪地検特捜部事件が微妙なタイミングで絡んでいることが感じ取れるのだ。この事件は、偶然発覚したのではない、と思われるのである。それは、検察・法務内部の闘争の狭間で生み出された事件だったのではないか、ということである。

検察では、以前から証拠や調書の誤魔化しなどがほぼ常態化していたであろうことは窺える。組織的な病気だ。そういう体質だ、ということである。ただ、これが発覚することは稀であり、刑事事件にまで発展するというのも、非常に珍しいということだ。検察は、田代検事の事件の如く、お咎めなし、ということを好き勝手に選べるのだから。田代検事の捏造を「不起訴」にするという形で処理することも可能だ、ということである。

だが、大阪地検特捜部の事件では、上司までもが逮捕されたわけだ。これは極めて異例の措置、ということが言えよう。どうして、そうなったのか?
ここに謎があるのだ。


恐らく小沢の事件では、大きく2つの流れが争っていた可能性がある。
一つは、何としても(強制)起訴までもって行こう、という名付けて「暴走組」だ。こちらの勢力は東京第五検察審査会の議決を利用して強制起訴まで持ち込んだわけだ。もう一つは、「申立3号」の流れを維持していた者たちではないか、と想像する。簡単に言うと、検察の手を汚すことに賛成できない勢力、ということではないか、と。これを便宜的に「申立3号組」と呼ぶことにする。


    暴走組        大阪地検       申立3号組

2/4  不起訴決定
2/12  審査申立10号 
2/23                        不起訴決定
4/27  第五検審議決
5/21  不起訴決定
7/8                        第一検審議決
9/14  第五検審議決
9/21            前田検事逮捕
9/30                        不起訴決定
10/1           特捜部上司2名逮捕
10/4  第五検審議決公表


何故大阪地検特捜部の証拠改竄が逮捕まで進んだか、だ。改竄した事実は、村木氏の1月時点の公判で明らかになっていたはずだ。朝日新聞が9月21日にスクープだと大袈裟に言うほどのものではなかったろう。

ところが、あの日を境に大阪地検特捜部の改竄事件は怒濤の如く、突き進んでいったわけだ。事件を演出したのは、どの勢力だったか不明である。

流れの中で気になるのは、2回目の東京第五検察審査会の議決公表が、大阪の特捜部事件逮捕後だった、ということだ。どちらの勢力が利用したのか不明であるが、ある種の「見せしめ」的に逮捕されたかのように見える、ということである。
特に、申立3号組の方で議決を受けた東京地検が「不起訴」を決めた直後に、議決が公表されていたのが、ただの偶然なのかという話だ。


暴走組は、常に先手を打っている。
不起訴決定の報道と審査申立が先んじているのが分かるはずだ(にも関わらず、申立10号、だが)。鳩山由紀夫の事件に便乗したかのように見えるわけだ。コバンザメのように喰いついている。前日(4/26)に鳩山事件の議決公表で、翌日小沢事件、と。
この後、日米共同声明の具体的交渉が進められ、5/28日米共同声明発表、6/2鳩山総理辞意表明+小沢幹事長辞任と追い込めた、ということだ。

申立3号組の方は、菅内閣発足後の「政治的影響」が比較的少ない時期(7月)に議決が出されていた。これは割と、普通の対応と見えるわけである。


この時点で、小沢の幹事長退任まで行けたのだから、所期の目標は達成できていたであろうと思われるのだが、小沢勢力が依然として民主党内で燻っていることに不満を持っていたのであろうか。何せ代表選に再登場してきたわけで、「やはり起訴まで持っていかねば、いつ復活するかわからない」と危惧を持っていたのかもしれない。
暴走組は、小沢の政治生命を完全に絶つところまで追い込もうと決意を固めたのであろう。これまで常に先手をとってきた暴走組は、別系統の「申立3号組」の動向を見守っていた。


そして、大阪地検特捜部の現役検事逮捕劇。
これは、別の見方があり得る。
一つは、検察への催促、脅し、ということになるかも。
どうしても小沢起訴を「検察の手」でやれ、と。やらねば検察攻撃も辞さず、ということかな?マスコミを使ってでも、決断させてやるぞ、と。
けれども、前田検事の身柄を素早く隠して、幕引きを図り、検察の手を汚すわけにはいかない、という2月頃の決断をそのまま延長し、不起訴決定。これを見た暴走組は、遡って議決を9/14に出していたことにして、10/4に議決公表へと踏み切った、と。検察自身がやらないなら、何が何でも強制起訴にしてやるぞ、と。


もう一つの見方は、身内同士の斬り合い?、ということになるのかも。
14日議決で21日に議決公表へと突き進もうとしていた暴走組の動向をキャッチした勢力が、東京の暴走組の動きを強引に抑え込む為に前田検事を挙げた。見せしめとする為だ。もしやったら、特捜部検事と云えども、身柄をとるぞ、と。
そして、申立3号組は30日に小沢の不起訴を発表。ここで終わらせろ、ということにしたかったのでは。しかし、一回目の第五検審での「弱味」を特定マスコミに握られていた実行グループは、もう止まることができず、やむなく強行突破を図ることにしてしまった。やれ、と言われていたから、やるしかなかった、と。
そうして、特捜部部長と副部長逮捕まで行ったのに、動き出した謀略を止める術がなく10月4日の議決公表へと至ってしまった。検察は生き恥を忍んで身内斬りまでやって謀略に抵抗したものの、検察不信の頂点と、お粗末で杜撰な謀略がバレるというダブルパンチの結果だけが残ってしまった、と。


検察幹部連中にしても、2010年1月初旬時点での方針を途中で変更したのかもしれないから。秘書逮捕に踏み切ったのは、本丸の小沢を獲るつもりで着手していたであろうから、ということだ。その方針は政治的なものから端を発していたことはほぼ間違いないだろうから、だ。
けれども、検察の裏を嗅ぎつけられたことに恐れを抱いた上層部は、決断できなくなった、謀略の片棒を担いで完全に手を染めることを拒否したということでは。これは、暴走組からすると「煮え切らない態度」に変わった、と見えるはず。それが、暴走組と3号申立組の2系統に分かれた理由ではないかな、ということだ。


当方の脳内妄想では、こういったシナリオが思い浮かぶが、いずれにせよ、検察不祥事は明らかになった、ということだ。


元々は、平均年齢の足し算・割り算という非常に単純なミスから、議決に注意を向けさせたのだ。当方がおやっと思ったのは、あれからだ。

お陰で、奴らの手口というものが分かり易くなった。


ここまで検察の信頼が地に堕ちた以上、今更東京地検特捜部検事の連中を始末してみたところでどうにもならん、何ら益なし、ということで、報告書捏造検事は大した処分も受けずお茶を濁して終わりにするそうだ。石川議員のパソコンはウイルス感染で改竄の証拠を消し去られたりしたわけで。前田検事よりも、はるかに悪質なのは東京地検特捜部の方としか思えないわけだが。


ある意味哀れなのは、生贄にされた前田検事と大阪地検特捜部の2名の上司だな。改竄は悪だ。これは、前田が悪い。断罪されても当然だ。しかし、利用されたのは不運で、助かった東京地検特捜部の連中は「ラッキー」と嘯いているに違いない、ということだな。



自民党の岐路

2012年06月04日 11時55分23秒 | 政治って?
谷垣自民がドジョウの増税驀進政権を支援するとなれば、敵が見えたということになるであろう。

谷垣さんは、もうお忘れか。
郵政改革の時、郵政民営化反対派と民主党は結んで、大敗したのだぞ。
当時の岡田代表は改革を拒否して、「古い自民党勢力」と結んだ結果、大敗を食らったのだよ。


少なくとも、野田政権は国民からすると「改革勢力」ではなくなっているのだ。国民の意思を無視し、守旧派と共に増税だけを押し付けてくるだけの、霞が関の代弁者政権なのだ。
谷垣さんがこれと結べば、国民からは反逆者の烙印を押されることになるだろう。自民党内の改革志向の勢力さえも巻き添えを食らって、ダメージを受けることとなるだろう。

そういう愚かな選択を求めているのは、かつての権力体制維持を望む「抵抗勢力」なのだということを忘れるな。



小沢事件~東京第五検察審査会の矛盾を暴く・2

2012年06月03日 17時08分46秒 | おかしいぞ
3)東京第五検察審査会のウソを暴く

当の審査会は情報隠蔽で国会議員にも、誰にも、徹底して秘匿を続けているわけです。
彼らのウソを暴きましょう!

参考>http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/rikuzankai/


まず、小沢の強制起訴確定となった10月4日(議決書作成)公開の議決書ですが、これは、東京地検平成22年検第11022号に関する議決で、
”起相1号”
の別名が書かれています。多分、起訴相当(審査会での担当事件)の1番目という意でしょう。

鳩山総理の甲乙丙の3事件も、それぞれ「申立1、2、4号」という別名が付されていました。これらは、申立てのあった順に割り振られる番号だ、と言いましたね。だから、小沢事件は「起訴相当の議決」の一番目ということなのですね。
役所というのは、こうした手順を機械的に守る習慣が身についているはずなのです。で、申立○号というのは、通算番号であるはずなのです。そうすると、何かがひっかかりませんか?

そう、鳩山事件の欠番なんですよ。気になりませんか?
どうして3がないのかな?、と。長嶋さんじゃないんだから、欠番なんてことはないはずなのですね。
申立3号は、きちんと存在したんですよ。当然ですが。役所が飛ばすわけないですから。それは、小沢事件の第一検察審査会が7月に議決を出した事件のものなのです。

この事件は、2月23日に不起訴となり、その後に告発者Xが審査申立を行ったわけです。つまり、申立てが行われたのは、「2月23日以降」ということであり、これが「申立3号」の番号が割り当てられた、ということです。鳩山事件の丙は、4号ということで、この申立てよりも後に行われたものと考えられるわけです。
そうすると、鳩山事件の検察審査会の実際の審査というのは、ほぼ2月末の1日を使うか、殆どが3月・4月の間で行われた、ということになるのです(これに関しては、後述する)。

問題は、「申立3号」が2月23日以降であった、ということだ。


元に戻って、告発していた市民団体の審査申立が行われたと報じられたのは、2月12日。この申立は何と「申立10号」という番号が割り振られているのである。これは小沢事件の4月27日議決(作成日も同じ)の公表された議決書に、書かれていたものである。

そうすると、「申立3号」よりも前に申立てが行われたはずの、「2月12日審査申立」が「申立10号」というのは、おかしいと思いませんか?
なぜ、順番を前後する必要があったのか?
そんな面倒なことをする意味が分からないでしょう?だったら、鳩山総理の甲乙丙を1~3号で割り振った方が、見やすいし、切りもいいし、便利で都合がよくありませんか?(笑)

役所の習性というのは、そうそう簡単には変更できないはずなんですよ。そのように連綿と作業を行うということが決められてきたから、一朝一夕では変えられないはずなんですよ。

だから、「申立10号」というのは、あり得ないくらいにヘンだ、ということなのです。あるとすれば、捏造だから、ということかな?
告発した人間、審査申立を行った人間、そして、審査したであろう東京第五検察審査会の人間、そういうのが架空の捏造であったなら、唯一の整合的な説明が成り立つのですよ。矛盾なく説明できるんですよ。

検察審査会も最高裁事務総局も、ウソをついているとすれば、辻褄が合う、ということですわ。


補足ですが、上述した鳩山事件の検察審査会の様子というのが、10年7月22日の朝日新聞に掲載されていたらしいんですね。平均年齢は52歳だそうで、まあ妥当な水準(世の中の年齢分布からみて)ですよね。
で、隔週開催、とか『審査を始めて約2カ月後の4月21日』といった記述は、おおよその想定と合っているんですね。2月就任の審査委員たちがいることと、丙事件の申立が2月末近くに行われたであろうこととかが、整合的なんですよ。


※※ちょっと追記

前述した「2月末の1日を使ったかもしれない」という推測の理由を書いていませんでしたので、追記しておきます。
報道内容の条件からすると、「隔週で水曜日開催」だったことが推定されるのです。議決日が4月21日水曜日でしたので、遡ると2月では24日が可能性のある日、ということになるからです。就任後の宣誓や検察審査会長の選出など、雑務が当初あると推測されるので、いきなり本格的審査には入れないだろうな、とは思います。なので、やり始めたとしても、ほぼ月末くらいからであろうと考えたのです。そうすると、2月24日から開始だったら、朝日新聞記事の4月21日という議決日は約2カ月後で整合的と考えたわけです。これが1週遅れていたとしても、そう大きく間違いということではないはずです。

更に推測を書いておきますと、審査会の開催は隔週というのが一般的と思われます。読売記事でもそうだったからね(笑)。第一は木曜日、第二と第四が水曜日、第三と第五が火曜日、という感じではないかと推測しています(第六は…分からないが、このパターンからすると木曜日ではないかと思うがどうだろう?)。一部には裏金作りの為の「謎の組織」という見方さえあるようです。架空のメンバーに支払ったことにすれば、誰にも確認のしようがないから。




もっと目を惹く記述があったんですよ。それは、
『鳩山氏を不起訴にした東京地検特捜部から提出された証拠書類は、約千ページ、高さ15センチにも及んだという。』
という部分。千ページ、15センチ、というのがね。


これね、つい最近もあったんですよ。
12年4月26日>http://www.tbs.co.jp/news23x/feature/f201204260000.html

小沢事件の担当だった東京第五検察審査会の審査員が証言した、っていうスクープらしいんですけど。
こう証言している。

『段ボール3箱分くらいの膨大な資料がありました。 審査員には厚さ15cmほどの要点をまとめた資料が 配られました。 議論の半分以上は資料を読む時間でした。』

どうです?鳩山総理の担当だった審査員の証言と、よく似ていると思いませんか?(因みに、15センチもの厚さだと要点がまとまってねーんじゃないの?笑、まとめは、せいぜい数枚程度だろうに)
事件の性質が似ている、というのがあるのかもしれません。が、鳩山事件は、7月~12月まで捜査しているわけですよ。小沢事件は2週間くらい。西松事件だの水谷事件だので資料が多いというのもあるのかもしれない。が、被疑事実と無関係な誘導になるんじゃないですか?

検察資料が分厚い、というのは、当然だと思うわけです。原本だろうし。クロい紐とかで、綴じてあるのかもしれないですし。
だけど、まとめというのは、原本じゃないはずだから、コピーとかは膨大にあるだろうけど、そんなに膨大な分量になるのはおかしいように思うわけですよ。朝日の取材記事を「参考にした」証言だったとすれば、合点がいくんですね(笑)。
見てきたようなウソを言うのは、捏造取材の常ですかな?
参考までに、マスコミはどうやって東京第五検察審査会の審査員に接触を図ることができたんですかね?

司法クラブなんかも関与している、ということですか?

一緒に隠すなら、共犯関係と言われても仕方ないのでは。