思春期の子ども向けに月経関連トラブルの漢方治療の記事を書いていますが、
基本を抑えるべく、「どの程度で医療機関に相談すべきか」という目安を、
NHKのサイトを参考に確認しておくことにします。
▢ “正常な月経4か条”と異常への対処
<解説>
その1.月経周期:25〜38日
・月経周期とは月経が始まった日を1日目と考えて次の月経が始まる前日まで。
・1年に1回程度月経が抜けたり、6日以内の範囲で遅れたり早まったりする程度なら、様子観察してよいです。
・3ヶ月以上生理が来ない → 続発性無月経 → 産婦人科に相談
その2.経血量:20〜140ml
・目安として、最も多い日でも2〜3時間に1回程度のナプキン交換で済む場合は正常。
・過多月経(経血量が非常に多い、レバーのような塊が頻繁に混じる) → 子宮筋腫や子宮腺筋症の可能性 → 産婦人科に相談
その3.出血持続日数:3〜7日
・出血が1〜2日で終わってしまう、または8日以上だらだらと続くような場合は、何らかの問題が考えられます。
その4.月経中の痛みなどの障害はあっても軽度
・ガマンできないほど、日常生活に支障が出るほど痛みが強いとき(月経困難症) → 産婦人科に相談
・月経困難症は以下の二つに分けられます;
① 器質性月経困難症・・・病気が原因で起こる場合で、子宮内膜症が代表的
② 機能性月経困難症・・・原因となる病気がない場合で、思春期女性に多く起こるいわゆる生理痛です。
また、月経前(生理前)につらい症状が起きるときは、
「月経前症候群」(PMS, premenstruall syndrome)の可能性があります。
生理の始まる時期はふつう、
「10歳半以降〜15歳未満」
10歳半以前に始まったり、
15歳になっても始まらなかったりした場合は、
治療が必要な病気が隠れている可能性があります。
小児科・産婦人科にご相談ください。