今から8年前の事です★
世田谷区を走る、小田急線豪徳寺駅には南北に延びる商店街がありますが、その商店街の北のはずれに、『まっち棒』というラーメン屋さんがありました★
当時は、まだ馴染みが薄かった、「和歌山ラーメン」のお店です★
荻窪発祥といわれる、醤油味の「東京ラーメン」が全盛時代★
今でこそ、トンコツスープで作られる「和歌山ラーメン」は、ポピュラーな物になっていますが、この頃はまだ珍しく、トンコツといえば、九州は博多か熊本のラーメンが主流でした★
特に、新宿の「圭花(けいか)」という熊本ラーメンのお店は、かなりの人気店で毎日お客さんでごった返していた事を思い出します★
こういう時代背景の中、世田谷区豪徳寺商店街に、和歌山ラーメン『まっち棒』が生まれたのです★
私は、たまたま商店街を歩いていた時に見つけたのですが、ちょうどその頃に、東京12チャンネル(現:テレビ東京)で放映した、「テレビチャンピオン ラーメン王決定戦」なるものを見ていたため、番組内で紹介されたお店の中に、ここ『まっち棒』があったのを記憶していました★
私は、生まれて初めて見る、和歌山ラーメンでしたから、テレビの影響と好奇心で何の抵抗もなく店内に入りました★(それまでは、私は一人でラーメン屋さんに入った事がありませんでした、、、)★
店内は、カウンターのみの小さいお店です★
そうですね~、たしか10人も座れなかったんじゃなかったかな~★
入口が、間口一軒半ほどだったと思います★
席に座ると、すぐ後が壁でしたからね(笑)★
ラーメンを頼んだ私は、まずはスープを一口、、、★(うーん、これがトンコツスープか~、思ってたよりも臭みがなくて美味しいじゃん)★
次は麺です★
極細のストレート麺★(素麺みたいだな~、でも歯ごたえがいいかも!)★
ここで私は、ハッとしました★
今までラーメンを食べながらスープがどうの、麺がどうのと考えた事もなかった自分にビックリです★
テレビの影響だったのでしょうか、いきなり評論家になっていました(笑)★
その後、私はラーメン屋さんを色々と巡るようになったのですが、そもそも一番最初のお店が、『まっち棒』だった訳です★
お店は、池尻大橋へ移転のため無くなってしまいましたが、豪徳寺商店街を通る度に思い出すのが、初めての食べ歩きの『まっち棒』なのです★