気軽にでっちゃん

誰にでも立ち寄って欲しいので「気軽に」とつけました。でっちゃんと呼んでください。。。

●イタリア修行の料理人

2006-09-15 01:13:40 | イタリアンへの旅
今年の旅の出逢いで面白かったことは、イタリアって一文なシで飛び出てくる若者料理人が多いってことです。有名シェフに限らず、レストランガイドを見るとシェフはイタリアの****で何年働き自分で店を構えた、な~んて紹介コメントがたくさんあります。

シエナに行った時のことでした。フィレンツェから南に一時間半から二時間くらい行った中世の街です。細い路地を歩き、お腹をすかして、見かけた中華料理屋さんに入ってしまいました。アグリのある村から近い街のポッジポンシから車でもすぐいけるシエナ。最初は城壁に囲まれた旧市街に入るために車をどこにとめればいいか迷いました。

その中華料理屋でビールとヌードルを頼みました。以上熱波に襲われているヨーロッパ、イタリアはほんと暑かったのでとにかく休憩したかった。遅めの昼食をしていると、頭の丸いアジア人が話し掛けてきました。

「あなたは日本人ですか。もし良ければ少し話してもいいですか?」
旅先で日本語はできる限り話さずに終わりたい性質のでっちゃんですが、とりあえず
「少しだけないいいですよ」
と返答。

聞いてみると、イタリア語もろくに話せないのにイタリアに飛び出てきた料理人でした。年は30歳なので、イタリアに飛び出してくるにはちょっと歳がいっているとのこと。大きな街からはずれのホテルの厨房にて半年契約の修行だそうだ。ただ小高い丘の上にあるレストランゆえ、ほとんど町からでることもなく、また話し相手はホテルの厨房のイタリア人。お客さんとも話す機会はごくわずからしく、日本語に飢えていた。先輩料理人のイタリア人とのコミュニケーションは慣れてきたもののまだまだイタリア語のハンデが乗り切れていない様子。
しばらく聞いてあげていると、自分を語りだした。たいへんそうだな~夢を追うのは。と思いながら聞いていたが、難しいことまで話されてもそれまでは興味はないし、同情するわけにもいかない。自分で夢を追いかけてきてるんだから辛抱辛抱。ちょっぴり聞きつかれたでっちゃんが素っ気無い態度になると、潔く彼も退散した。

彼だけじゃないよ。料理人でイタリアに飛び出す人ってすごく多いみたい。こうやって素敵なレストランを開いていくんだなって思いました。

●フランス人家族/アグリにて

2006-09-10 00:32:54 | イタリアンへの旅
ロンドン出張から戻り、イタリアに旅行に行って、帰国してあっという間に月日は経っていっています。秋が待ち遠しいのは何かの予感かな。一年ぶりにある人とランチ、なんとなく誘える気分になったので、なんとなく誘ってみると、なんとなく彼女も嫌ではない感じ。半年だけ我慢のつもりが、なんとなく心が擦り切れるのが嫌だから、それからも何もしないようにしていると、なんとなく何もしないでもいられるようになってしまった。勝負をかけて撃沈したあと、皮肉にも席替えがあり彼女の真後ろの席になってしまって、テロリストでっちゃんとなっていたけれど、半年は何もテロもしなかった。それどころか一年何もしなかった。最近、再び席替えがあり、彼女の後ろから移動する、できることになった。僕は彼女を背にする席を選び、半径も遠くなり、視界に彼女が入る機会は減り、彼女の声が聞こえる機会も減り、彼女が携帯をチェックするのに気づく機会も減って一ヶ月以上がたる。これがでっちゃんという男であり、現実なのだ。どんな風に思われてもいい。これがでっちゃんという男の現実です。
かといってまた特別なにかしようと思ってるわけじゃない。ランチって気分転換したり、ゆったりしたいだけ。他に女性と最近ランチ誘う気にならないのは、喋っていて楽しくてもゆったりできる人が少ないから。彼女の場合は、落ち着くのよね。なんというかしっくり来ると言うか。一度、ガチンコでさらけだしちゃってるから、いまさら超防寒防備した感じにはならないと思うし。。。。

話変わって、イタリア旅行中、アグリではいくつかエピソードがある。今日は泊まりに来たフランス人家族について。父親は車のディーラーの会社の部長か社長。トヨタ、ホンダ、サーブ、フランスで外車を扱う会社に勤め、自分達もトヨタの四輪駆動で到着した。高校生の息子ルークと中学生の娘。最初に話し掛けたのはでっちゃんから。テラスでただずみパソコンを覗き込むルーク。英語はまだ上手じゃないけれど、日本にはすごく興味があるようで、いったん話だすといろいろ質問してくる。日本の大学に留学もしたいそうだ。妹も興味深げにでっちゃんの話にのってきて、椅子をもってきてでっちゃんの隣りに座る。結構かわいかったよん。彼女は陸上の中距離ランナーでジュニアのフランス第二位の選手。滞在中も毎日、トレーニングをかかさなかった。

彼らはフランスのアルザス?日本の大手電機メーカーの工場がたくさんある地域に住んでいてたいそう日本びいき。日本の製造業のすばらしさをぜっさんしていた。でっちゃんは改めて、日本の製造業のすごさに驚きと敬意を払いたい気持ちになった。

とりとめもないけれど、忘れないうちに綴っておきたい出逢いでした。他にもいろいろあるからまた記します。


●LA CAMICERIA(ワイシャツ)/お土産のセンス

2006-08-07 21:04:35 | イタリアンへの旅
特に買い物が目的でもない。特に遺跡が観たいわけでもない。でっちゃんの旅は、世界の中にいる自分を見つめたり、東京での日常がごく小さな宇宙であり、自分の仕事の世界はほんとごく一部の世界なんだってことを冷静に感じるための手段です。でもまたたくまに薄まった、本来小さな宇宙である日常が、またあたかも大きな唯一の宇宙であるのような錯覚の世界として、でっちゃんの中を支配し始めていきます。一年に一度のほんとの宇宙、日常がまた来年までさようならなのかな~。。。

さて、たわごとは置いておいて、暑くて暑くて放心状態、というか急性熱中症状態を毎日くりかえすなか、ウロチョロ歩いていると大通りでなくて、たくさんお店がある小さな通りに小粋なシャツ屋さんを発見しました。アイロンを持っていないので、ワイシャツは毎週クリーニングに出しています。だいたい2回くらい週末クリーニング屋さんにとりに行くのを忘れても、ワイシャツの在庫はありますが、3回とりに行くのを忘れると在庫は切れてしまうのではないかと思います。つまりワイシャツの在庫は15枚~20枚前後ということです。物持ちのいいでっちゃんは、気付くと襟や袖が少しほころびてきてることがあります。注意してくれる人がいないので、ついつい着てしまうのですが、先日ロンドン出張のときにボロのワイシャツを破りすてました。この夏は数枚棄てました。

そんなこともあり、ワイシャツを買おうと思っていたやさき、素敵なワイシャツをそろえる小さなワイシャツやさんを見つけてしまいました。いざ買うとなると凝ってしまうのですが、バーニーズや伊勢丹で買えば2万円以上しそうなワイシャツがなんと4500円(30ユーロ)、セール中だったので30%割引とはいえ、うれしくなっちゃいまいした。ワイシャツ3枚とオリジナルのちょっと変わったポロシャツを併せて現金で買っちゃいました。といっても2万円しないくらいでしたけど。

翌日は、物色していたネクタイ屋さんで気になるネクタイを3本買いました。金額言うとしょぼいと思われるかもしれませんが、そこそこ素敵なんです。こちらは La Corona というお店です。バーゲン価格で一本2200円(15ユーロ)なのです。

そこに素敵なスカーフがあったので、ちょっとプレゼントにいいんじゃないかなと思い、もらう方も気兼ねするような値段でもないし、一つ買っちゃいました。デザインは好みがあるし気に入らなかったらテーブルクロスにでもすればいいんじゃない、なんてつもり買っちゃいました。ゴルフ行った彼女に、サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局の石鹸と一緒にお土産として渡そうと思ってるのですが、つかまりません。こりゃまたダメかなって感じです。

まだ距離があると思う人ですが、もし渡すことができた場合、こういうお土産はセンスないでしょうか。迷惑でしょうか?

●ゴージャスな女達

2006-08-04 23:17:40 | イタリアンへの旅
旅先でいろいろな人と話すのが楽しみなでっちゃんですが、先日ローマ空港でめちゃくちゃゴージャスな雰囲気の女性3人と軽い会話をしました。

搭乗手続きが終わって、案内ゲートへ向かう途中のことです。免税店や食事できるお店が並ぶ通りを歩いているとき、目に入りました。でっちゃんは、まるで渋谷のセンター街で女子大生の獲物を狙う男子大学生のような嗅覚が働いてしまいました。(すみません。いまの渋谷のセンター街はどういうポジショニングの街なのか知らないのですが、同じ世代の人ならなんとなくニュアンスは通じると思います。)すごい。ちょっとオーラが出ている。

カートを押している女性が目に映りました。ホットパンツ姿、ピンヒールを履いたその脚はすごく長くて、ただ長いだけでなく、日本男児のでっちゃんにしっくりくるその肉感。通り過ぎてからも思わず振り返ってしまった。(しょっちゅう振り返ることがあるのですが、)。どうやら同じ背丈の女性がもう二人いる模様。ひとりはジーンズ、一人はホットパンツに、ぐるぐる紐を足に巻きつけて履くピンヒール。ゴージャスだ。キョロキョロしたい気持ちを抑え、自分のゲート方面に進んでいきました。

しばらくして、バーでジュースを買い、4人がけテーブルでたたずんでいたとき。その3人がやってきて、同席していい?と尋ねてきたのである。そして鞄を置いていた一つの椅子を譲った。かってに3人で話している彼女達。3人姉妹にも見えるが、一番きれいなジーンズの人はもしかするとお母さんかもと思った。ペネロペ・クルズにそっくり。いや彼女よりきれいかもしれない。この人がでっちゃんの左に。右には一番若い、足に紐をぐるぐる巻きにはくピンヒールの彼女。髪はレゲエっぽい編み髪のエクステンションつけている。上半身はこれまたゴージャスバディで、胸のところだけでひっかけるというか止めているというか、肩がなく腕を通さないスエット地っぽいタイトな服。サングラスもゴージャスはファンキーガール。正面には長女っぽい、いい女系レディ。胸にはシャネルの大きなネックレスをしています。最初に発見した彼女だ。物怖じしない堂々とした態度の彼女達。少しずうずい、映画に出てくるお高い女性といった3人。

ファンキーガールがカメラで写真とってくんないって英語で話し掛けてきたので、シャッターを押してあげた。でっちゃんも自分の写真をとってカメラを取り出して頼んだ。そこで少し会話が始まった。

Where are you from?
We are from ????

??? is Italy?
No, Bulgaria is another country!!!

Oh,, Bulgaria. I see. Brugalia joined EU last year, right?

なんて話したんだけど、このゴージャス感からしてイタリアン女だと思っていたのですが、実はブルガリア人だとのことでした。ビックリ仰天です。ブルガリアってこんな派手な国だったかな?聞くと、姉妹で世界中いろいろ旅行しているという。今日はイタリアのほかの都市からの帰りで、トランジットの関係で11時間だけローマに寄ったんだという。きちんと聞き取れなかったけれど、町の名前はリリア?とかいうふうに言っていた。この人たちの仕事はいったい何だろうか?不思議に思った。ブルガリアの女優さんじゃないかとも思った、、、ただのお金持ちにしては、ちょっとオーラが出ていた。こういうオーラには、またとないチャンスだと立ち向かっていきたくなるのがでっちゃんです。別に喧嘩するとかいう意味じゃないです。気後れすることなくお喋りしたくなるという意味。娘二人はかたこと英語ができて、でっちゃんの片言英語で会話できるんだけれど、お母さんは全く英語ダメだったのが痛かった。ファンキー妹の鞄にはワインらしきものが二本はいっている。籠っぽい生地の鞄で蓋がないないので丸見え。母親は一本ワイン買ってきたので、三人で白ワイン飲んでお喋りという感じ。一応、グラスにワインをつぐと、でっちゃんいも、cheers!、サルー!と言ってくれた。

来年はブルガリアに旅行したいと思いました。アホな単純な男です・・・わたくしは。

●Castello della Paneretta

2006-08-03 01:15:58 | イタリアンへの旅
外国での初めての自動車運転。あやゆくペーパードライバーになりかけていた昨年、思い切って自動車を買いました。やっぱり自動車があると行動範囲が広がります。一方で、ゆっくり歩いて確かめるその場所、道路、そしてつくられる記憶に較べると、同じ場所を通り過ぎてもすごく小さくなってしまったり、小さな発見があまりなくなったりするといった点もあります。

警察署では意外と簡単に手続きできた国際運転免許証(正式には、国外運転免許証)。こちらと日本の免許証、パスポートを持参してレンタカー屋さんでFIATのパンダというちっちゃい自動車を借りました。薄い黄色で車から離れてもすぐ自分が借りた車だとわかります。

まず慣れない左ハンドルと、右側通行、緊張しながら、あらかじめ調べておいた地図を見ながら運転。いちおう、英語のカーナビもついています。

レンタカー屋さんは、
Firenzeの Borgo Ognissanti, 155rというところ。
行き先は、
Strada della Paneretta, 19, 50021 Barberino val D'elsaといところ。
町の名前は
日本語訳しますと、〒50021 バルベリーノ・バル・デルサ市 パネレッタ通り 19番(ちなみにStrada della PanerettaはVia Panerettaと書いてもいいみたいです。)となります。バルベリーノ市のモンサント(Monsanto)町といったほうが一般的なのですが、なぜか住所には載っていません。

川をわたってくねくねと一方通行道を走りながら、くるくる回るロータリーを何度か経て、バイパス道路のSS2号線をぶっとばし、約1時間くらいだったのだろうか、なんとなく間違って一つ前の出口(San Donato)で降りてしまった。まちがって走るけれど、ほとんどすれ違う車もない田舎道。不安になって引き返し、なんとか元のバイパスに戻り一つ先の出口(Poggibonsi Nord)で降りる。底はブドウ畑の広がる田舎でした。ほとんど車はすれ違いません。家らしき家はほとんどありません。イメージでは1kmに一軒という感じ。

そこには、小さな黒の看板で、
Castellina della Paneretta AGRITURISMOというワイン農家の民宿・アグリツーリズモがありました。ちなみに、このワインは、日本でも売ってるそうです。キャンティ・クラシコのブランドで、Castellina della Panerettaという名前です。サンジョベーゼ75%、残り25%はなんとかというブドウで作っています。

アグリのホームページです www.agriturismolapaneretta.com

イタリアで一人で車を運転して、ちょっと自信がつきました。