Repair;洋服や靴。修繕して使うのが好きです。僕は。パンツの裾直しができあがり、受け取りに行くと同時に、一着スーツ(神田で買った冬物)のパンツの裾の傷みを直してもらいに、それを持参してテーラーに行きました。できあがるまで二週間かかります。かれこれ何本修理しただろうか。
1、PESCAROLOのコールテンのパンツ(2002年頃新宿バーニーズで購入)
2、エミスフェールのコールテンのパンツ(1993年デパートで購入)
3、ゼニアスポーツのパンツ(2005年青山ゼニアで購入)
4、ナパピリのカーゴパンツ(2006年新宿小田急ハルクで購入)
5、カシミヤのコート(2004年新宿バーニーズで購入)
6、メディアタレニアのパンツ(1997年青山骨董通りのアドバンストチキューで購入)
7、ジバンシー春物スーツのパンツ(1995年頃親から)
8、冬物スーツのパンツ(1995年神田の羅紗屋さんでオーダー購入)
靴の修繕も楽しいものです。しかし靴の修繕にはお金がかかります。本日は靴の修繕ができたとの連絡が入り、青山トレーディングポストに向かいました。ただもう一足修理が必要な革靴があり、どこで修理するか迷ってもいました。ミスターミニットで修理もすることもあるのですが、いい靴はできる限り、雰囲気のある専門店で直しておきたいものです。実際にどれだけ差があるのかどうかはわかりませんが、お金を費やしてでも雰囲気と自己満足を得たいというのが本当のところなのでしょう。
そこで有名な靴の修理屋さんのUNION WORK'S青山店をのぞいてみました。持参した靴は、セルジオ・ロッシの黒の革靴です。ちなみにグッチグループ傘下に入る前のロッシ時代に買った二足のうちの一足です。余談ですが大手ブランドメーカーに入ってからのロッシには、何かトレンドが感じられすぎて魅力を感じなくなってしまいました。ユニークで、高い金額を出してでも買いたくなるような、この出会いを逃すと後で後悔するといった魅力を持つ靴が多かったと思っています。
裏底にはロッシの金属マークが入っています。このメタルマークをはずしたくなかったので、前回の修理のときは踵の修理と、靴の前側底は革を剥いでラバーをはってもらいました。踵の内側の補強も両足してもらいました。今回の修理が必要な部分は、踵、裏底の前面、靴の内側、靴の踵の内側でした。パーツごとに料金がかかります。裏底の前面の中心部は薄くなっており補強できないかと相談しましたが、それは無理とのことでした。もしこの部分に穴が開いてしまうと、他の部分を修繕しても一切履けなくなるので、修理にかけたお金がすべてムダになってしまいます。悩んだ末に、オールラバーソールに変えてもらうことにしまいした。カウンターで靴をチェックしながら話し合うのはなかなかいいものです。
青山通りからキラー通りを千駄ヶ谷のほうに抜けた路はあまり込んでおらず、昔からのお店ものこっています。昔はオンサンディーズといっていた葉書屋さんのWATARIUM、それにスイス製の小さな手動オルゴールが打ってあったグランピエ。上京してきた80年代後半から続いているお店です。ブラームスの子守唄を知ったのもこのオルゴールからでした。
安い革靴なら一足変えてしまう料金を支払ってUNION WORK'Sをあとにして靴のセレクトショップのトレーディング・ポストに。こちらではゴールデンウイーク前に修理に出していた革靴がやっと仕上がり受け取ることができました。足に擦り傷を作ったり親指や小指を痛めたりして、自分自身に合う履きなれた形になるまで歩いてきた靴です。新しい靴を買うのも楽しみですが、いい靴を何度も修理してきれいに履くのもすごく色っぽい楽しみだと思います。