鮮やかに赤い星形の花 ルコウソウ(縷紅草)
長らくサボっていました。
過去の<取材記録>を書こうとしながら逡巡していたのは、”言葉”の問題でした。昔は使えていたのに、今は使ってはいけないらしい言葉が沢山あるようです。
俳人であり、障害者文化史を書かれている花田春兆さんは「(たとえ差別用語であったとしても)言葉に罪はないよ」と常々仰られていました。
「言葉には罪はない」。。世上の「言葉 . . . 本文を読む
先週までの『太王四神記』より、私の心に響いたフレーズを書き留めておきます。
それほどまでにヨン様のファンなのか!と?いえいえ、このドラマ自体に惚れたのです^^;
クンネ(国内)城を任されているヨン・ガリョが、宮廷奥深くに保管されていた”青龍と朱雀”の神器を盗み、息子ホゲに与えるべくキハに託して後、自害しました。戦場にいるタムドク王にあてた手紙は次のようなものでした。
「陛下への手紙」
陛下 . . . 本文を読む
団扇ほども大きい芙蓉
山岡さんといえば、かつて『徹子の部屋』で面白いことを言っていたのを思い出します。
黒柳徹子さんによれば、野際陽子さん、山岡久乃さん、徹子さん他のお仲間などで、年をとったらみんなで一緒に暮らそうか。。なんて話していたという(むろん冗談の範囲なのだが)今で言う「グループホーム」の感覚でしょうか。
毎日それぞれが得意な芸を披露して皆を楽しませ、飽きのこないように暮らすの . . . 本文を読む
(昨日からの続きになります)
教えられた番号の、大きなジュラルミンの重いドアを開けた瞬間、TV局スタジオ独特の未知の空気が、一瞬にして私の肺胞に流れ込んで来たと思った。
セットがメインなのだから、乾いた新建材と様々な機材が発する、乾き切った微細な埃の匂いなのだろうか。ホームドラマの日常を切り取っているのに、非日常の演技や演出があるからなのか。
セットを皓々と照らすライトと、無言無音が了解事項 . . . 本文を読む
かつて、TBSの人気ドラマ『ありがとう』に出演されていた山岡久乃さんを、お訪ねしたことがありました。
初めて入るテレビ局に、天井の明るいセット現場に、私はキョロキョロと興味津々のオノボリサンでした。
ピーンと張り詰めた空気、固唾を呑む本番が終わって、皆さんがバラケル休憩になると、やっと周囲にも笑みがこぼれる雰囲気が出ました。
緊張と弛緩の心地良いリレー。乾いた慌しさの中に「化ける」楽しさを満 . . . 本文を読む
昭和40年代後期、毎月一度、各映画会社の宣伝部を廻っていたことがありました。パンフレットやスチール写真などの資料をいただき、ほんのサワリだけお勧め配給映画の話なんぞを伺いに。
なにぶん方向音痴の田舎モノゆえ、引き継いでくれる先輩に教えられながら、映画会社への道を覚えつつ、さらに宣伝部の担当の人の顔と名前を覚えるのに、目を白黒させる日々だったと思い返しています。
職場には試写会の案内がけっこう来 . . . 本文を読む
昨日は、唐突に意味不明の話をしたようで、申し訳ありません。
子供の頃に、大人のワケありの話を聞くことが多かったものです。それで子どもなりに、頭の中でいろいろ様子を想像する癖がありました。当人から聞いたので話はほぼ事実ですが、私の身辺のことではありませんので、その旨ご了承くださいませ。
で、またしても「太王四神記」からの話題ですが・・。役の中で惹かれ合っていた、役名でいうと”チュムチ”と”タルビ . . . 本文を読む
お盆休みもそろそろ終わりでしょうか。皆さまはいかがお過ごしになりました?こんにちは。
うちの方のお寺の考え方は、「常盆常彼岸」といって、本来は常日頃にお参りするべきものなのであり、お盆だからといって特別に騒ぐ必要はない、というのです。ですから、特にお盆としての行事はありません。なので、私はお盆の正式な過ごし方というのは知らないのです。
お墓などもそれほど重視している感じではなく、むしろ亡くなっ . . . 本文を読む
昨夜の韓流TVドラマ「太王四神記」、ご覧になりました? そんな遅い時間にそんなもの見るわけないって あはっ!
では、ヒトクサリ。
大神官となったキハと、凱旋した高句麗王タムドクとが再会します。心の底ではお互いに深く愛し合っているのに、現実では冷たくすれ違う二人。可愛さ余って憎さ百倍のような。。。それぞれが相手に裏切られたと誤解して、悲嘆から憎悪の炎を燃やしていくことになってしまいました。ン~、 . . . 本文を読む
たいへんにお恥ずかしいものですが、わが狭い庭に居てくれる、今日のお花をお見せしてしまおうかしら?なーんて思いました。
ノウゼンカズラ(凌霄花)とメドゥセージ、カサブランカ、奥の紫色はみそはぎ(禊萩)です
一時期、調子に乗ってあれこれと植えていたことがありました。しかし、手を拡げると後の始末が大変になります。
元気な時はお世話も出来ますが、具合が悪くなって手を入れられなくなったりした . . . 本文を読む
紫陽花・残り花
花田春兆氏にお話を伺っていたときに、「富田木歩(とみたもっぽ)」という名前を聞いた。
当時花田氏は、両足が麻痺するという障害を持った木歩の伝記を、わが身に引き寄せてか没頭して書いておられるご様子だった。
しかし、私は俳句に何の関心もなかったため、そのことを今の今まで思い出すことも無かったのだ。
今回たまたまのことだが、「富田木歩」を調べていて、花田氏があの時書いていた . . . 本文を読む
フウセンアサガオの仲間かな?^^
昨夜は、そろそろ寝支度をしようかという時間に地震がありました。
「岩手北部地震」。最近は大きな地震が世界各国でも、日本各地でも頻発しています。今回は大事に至らなければ良いのですが・・。
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春兆さんにお会いできたのも、上司からの仕事の指示によりです。
私は俳句のハの字も知 . . . 本文を読む
当時発行された「週刊新潮」において、花田氏が寄稿された以下のような記事があった。
<昔から、身障者の安楽死事件では、いつも決まって殺した側に強い同情が集まり、裁判の結果は微罪として処理されています。
これを皆が当然のこととして受け取っている。もしもそれが正しいとすれば、心身に何らかの障害のある者を殺してしまうのは、たいした罪ではないということになる。
健康な人を殺害したら、絶対にこんな同情や . . . 本文を読む
花田春兆さんのご自宅に伺った日は、穏やかな小春日和だった。
家の前では三輪車に跨り、幼い花田家のお子様たちが元気良く遊んでおられた。
「脳性マヒ」は、医学用語では略して「CP」というのだそうだ。CPの大部分は、出産時に起った頭蓋内出血による。脳の中の血管が破れたり詰まったりして、脳細胞が酸素欠乏になる。
細胞が破壊されてしまうと、手足や言語に麻痺が出、脳の運動中枢が侵されてしまう。
症状 . . . 本文を読む
今回は、30数年前に、俳人の花田春兆氏を取材した時の「ルポルタージュ」を回想しています。
セイヨウミヤコグサ(西洋都草)
* * * 身障者として生きることは、健康な人間の想像を絶する。「生まれる」とは「生きる」とは、一体なんなのだろう・・と * * *
非情ともいえる現代社会に生きている私たちには、生の歓びを感じたり、しみじみと「生まれてきて良かった」などと思う心は、稀にしか訪れ . . . 本文を読む