この日の斎藤氏への取材は、『環境と健康管理』という特集テーマにより、彼が「精神公害」という言葉で語る問題について、話していただいた。社会に警告を発した本、『精神公害』を刊行された頃である。
30数年前の時代背景を鑑みて、今となっては古い言い回し、データ等もあるのだが、その辺はご容赦いただきたいと思う。
ーー管理社会、高度経済成長社会のひずみが、人類を精神的肉体的滅亡に追いこみつつあるーー「精神 . . . 本文を読む
30数年前に、斎藤茂太(しげた)氏に仕事でお会いしたことがあった。
そのことを書こうとして調べると、彼はすでに2006年11月に亡くなっておられたのである。
本屋へ行けば、いつも数冊の著書が並べられていたので、まだお元気でご活躍なのだ、と漠然と思っていたのだ。
葬儀も派手なことはなく、ひっそりと営まれたのかもしれない。よく考えれば、私の親たちと同世代の方なのだ・・。享年90歳とのこと。遅れば . . . 本文を読む
この子を連れて、もっと温暖な所で静かに暮らしたい。
この子に一度でも、果物が木に生(な)るところを見せてやりたい。
母がよく、そんな言葉を発し始めていた頃。
ある日突然、これからず~と電車に乗って、親戚がたくさん住んで居る○○というところに行くんだよ。そこはとても気候が暖かくて、木にも葡萄が生っている良いところなんだよ、と泣き笑っているような顔の母に言われて、急遽身支度をさせられたのだった。 . . . 本文を読む
ノカンゾウ(野萱草)
若い頃、職場での(部署が違う)年上の先輩の話です。
ペドロ&カプリシャスの「五番街のマリーヘ」のなかに、「五番街は近いけれど、とても遠いところ」とあります。そのフレーズのような、先輩の恋心を延々と聞かされたことがありました。
彼が大学生の頃、あるサークルで好きになった女性。就職した後も恋焦がれ、憧れ続けたひと。結婚して子供もいるようになったのに、未だその恋の炎は衰え . . . 本文を読む
ドクダミとトクサの相性?・・割といいかも
皆さま、こんにちは^^
コメントにお返事が出来ず、たいへん申し訳ありませんでした。ネットをサボっていたので、多少疲れがとれてきたような、こないような、まだ頭がフラフラしていますけれど・・。
さて、前回から引きずってきた「太王四神記」、しつこく↓ダメ押し?いたします~(笑)
あらゆる陰謀を駆使して、息子のホゲを高句麗の王へ、牽いては「チュシ . . . 本文を読む
ペ・ヨンジュン
私の好きな韓国ドラマ「太王四神記」より。
高句麗の王が、息子である幼いタムドク太子に、こんなふうなことを教えていました。
「息子よ、お前はまず、生き残らねばならない。そのためには決して目立ってはいけない。人より知恵深いということも、人より善良だということも、人より勇敢で俊敏だということも、隠しておかねばならない。”あれは愚か者よ!”と後ろ指をさされるようになれば、シメタも . . . 本文を読む
ヤマボウシ(山法師)
6月12日の続きです。
ご存じのない方は、恐れ入りますが12日の分をご参照ください。
従兄弟のゆう君が、叔母夫婦の実子でないことは前に書きました。
他にも同年齢の従兄弟がおりまして、彼らが高校へ進学する時には、都市部に住んでいる叔父の家に寄宿することに話が決まっていました。
それぞれが希望する、スポーツの盛んな学校です。一緒に寄宿したけい君は、甲子園に出るのが夢 . . . 本文を読む
ハマナスの花を見れば、はるか遠い記憶の底から、「オントキタイ」という地名が浮かぶ。
そこに、母の妹夫婦と小さな男の子が住んでいた。おそらく私が4、5才頃に、母親に連れられて、一度行った事がある。手付かずのままに自然が生きていた時代。茫然と息を呑む、ハマナスの大群落がそこにあった。
叔母たちが居た所は、当時「オントキタイ」と呼ばれていた。その後、過酷な自然環境に耐えかねたのか、叔母たちは別なとこ . . . 本文を読む
ニッコウキスゲ
皆さま、こんにちは。
また少し、暗い気持ちで過ごしていました。このような「暗め」の話題はブログには不適当、できるだけ避けようと思っていましたが・・。
でもねぇ、私はお仕事でブログを書いているわけではなく、今の自分のストレートな気持ちを書いても、まぁ許してもらえるんじゃないかな~なんて、そういう理屈だけは達者なのですよ(笑)
気分が向かない方は、ここでやめておいた方がいい . . . 本文を読む
昼咲き月見草
皆さま、こんにちは。今日は関東地方も梅雨に入ったとか、さっきのTVで言っていました。
実は今年、私は地域の草取り行事の声掛け?当番でして、何らかの「お知らせ」などを配らなくてはいけないのですけれど・・まぁ、まだいいだろうと呑気にしていましたら、なんと6月の第二日曜日とは、一週間後の8日ではございませんの?あと一週間しかないではありませんか!
今までの他の当番の方々は真面目で . . . 本文を読む
シラン(紫蘭)
シラン(紫蘭)とシロシラン(白紫蘭)
今夜11時10分から、NHK総合TVで放映される「太王四神記」。
アジアで一番美しい男、ヨン様(ペ・ヨンジュン)が主人公です。役名は高句麗王の息子・タムドク太子。
チュシンの星の下に生まれなければならなかった、二人の男の戦いなのですが、それはまさに、「愛」をかけた戦いでもあるのですね。
私はまだ8話までしか見ていませんの . . . 本文を読む
ツリガネズイセン(釣り鐘水仙) ↑クリックすると大きくなります^^
昨日の、「弁当を作る」の詞から思い出したのは、同じ「小学館・ビッグコミックオリジナル」で連載していたという「家栽の人」。
毛利甚八・作、魚戸おさむ・画の漫画です。私は後にコミック本で読んだのですが、やはり夢中になりました。
主人公が家庭裁判所の判事さんなので、タイトルは今の今まで「家裁の人」とばかり思っていましたが、違うの . . . 本文を読む
どなたかのブログを拝見した時、こんな言葉があった。
「幸せは探すものではない。幸せは気づくものだ」と。
自分が勝ちとるのか、あるいは向こうからやってくるのか、とにかく「幸せ」はどこかにあるもので、それが既定の事実であり、話の前提ででもあるかのように、普通は考えてしまっている。
しかし、本当は「幸せ」はアナタのすぐ隣にあって、ただ気づかないだけ。だから、早く気づいて!そういうことだろうか . . . 本文を読む
山肌の岩が、「柱状節理」といわれる割れ方をしている。
規則正しい方向性で、多角形、おもに六角形にはがれていた。その法則性が美しい。
緑色凝灰岩の斑岩を見上げながら、約2200万年まえの太古の昔を想像しようと、イメージの世界に遊ぼうとしたが、今ひとつ気分に乗れないのが残念だった。
この岩の生きてきた年代から見れば、我われの一生など、一度のマバタキの瞬間ですらないかも知れ . . . 本文を読む
イチハツ(一初)
三島由紀夫が、衝撃的な割腹自殺を遂げた次の日の朝。
登校中に、左斜め前を行くA先生を見かけた。
普段、話しかけたこともなかったのに、私は突然何かに急かされる
ように先生に追いすがっていた。
B先生を「額田王」と見ているからには、何らかの有意義な話が
聞けるのではないか、との不確かな期待を持ったからだった。
いきなり、「先生!三島由紀夫が・・」と切りだした生徒に、
先生 . . . 本文を読む