ばあさんが「これ読め」と置いていった一冊。
芦沢央の短編集です。こちらがB面の紹介文。
創元推理文庫って初めて読むかも。
5つの短編から成っています。この作者の作品には、読むたびに「あ、してやられた!」となっているので、今回も警戒態勢レヴェル5で読み進めますが、推理というよりも恐怖感を覚える内容でした。お化けが出るから怖いとか、そういう怖さでは無くて、人間の内面の見てはいけないものを見てしまうような怖さ、とでもいいましょうか、、
タイトルの「今だけのあの子」というのは直感的には意味がわからないのですが、英題では Best Friends for Now とのことで、これなら内容とタイトルがしっくり結びつきます。
刹那にクライマックスに達する友情、それも女性同士の友情がテーマでしょうか。
恐怖感を覚える、と書きましたが、いずれの話も最後には視界が開けて爽やかなエンディングを迎えます。
そして、5つの短編からなりますが、それぞれの話はなんらかのリンクを持っています。ここいらの小細工には、作者の優れた構想力が伺えます。
面白く読めた一冊でした。他の作品も読みたい。
2014年に発刊で、文庫化が2017年。
p.s. しばらく飲みの予定ないので、体重減らししよう。
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