1993年7月12日午後10時17分、北海道南西沖を震源とするM7.8の巨大地震が発生した。最大震度は5(当時の震度階級)を記録し、奥尻島に最大29mの大津波が来襲した。気象庁の最大震度は5であったが、奥尻島には当時、地震計が設置されていなく最大推定震度は6であったということだ。
死者・行方不明者198人、住宅被害1,410棟等の被害となり、被害総額は664億円にものぼった。奥尻町が公表している被害総額のおもな内訳をみると住家被害が50億円、漁港、道路等の土木被害が321億円、水産被害が68億円、商工被害が41億円となっている。
地震調査研究推進本部の長期評価では、北海道南西沖のM7.8クラスの地震の発生確率は30年以内でほぼ0%と評価している。これはこの地震の周期が500年から1400年の間とされており、93年の地震からまだ16年しか経過していないことによる。
<奥尻町 北海道南西沖地震>
http://www.town.okushiri.lg.jp/hotnews/category.php?cid=47
<地震調査研究推進本部 「日本海東縁部の地震活動の長期評価について」より>
http://www.jishin.go.jp/main/chousa/03jun_nihonkai/f07-3.htm