死者1名、負傷者211名、住宅被害381棟の被害を出した岩手県沿岸北部地震から24日で1年が経過した。
昨年6月の岩手・宮城内陸地震から続けて大きな地震に見舞われた岩手県では、発生した時刻が深夜であったことから被害状況が一時錯綜し、一部報道機関では倒壊家屋多数との情報も流れた。
岩手県の地震被害想定によると、今後、県内に被害をもたらす地震は4地震。活断層による内陸型直下地震である北上低地西縁断層群北部地震(M7.4)、北上低地西縁断層群南部地震(M7.3)、海溝型地震は十勝沖地震(M7.9)、三陸沖空白域地震(M8.0)である。
最大の被害としては、北上低地西縁断層群北部地震で最大震度は6弱、建物全壊が5千棟、建物全焼164棟、死者97人、負傷者1,484人と想定している。今後30年以内発生確率ではほぼ0%としており、平均発生間隔は1万6千年から2万6千年とのことだ。
また、岩手県は過去に明治三陸地震津波(1896年)、昭和三陸地震津波(1933年)による被害が発生している。明治三陸地震津波の再来で津波の高さは31.2m、建物被害は全壊で17千棟、半壊6.6千棟、死者最大1.3千人を想定している。
<内閣府 災害情報>
http://www.bousai.go.jp/kinkyu/080724-jisin-iwate2/2008-iwate-engan-011.pdf
<首相官邸 緊急情報>
http://www.kantei.go.jp/jp/kikikanri/jisin/iwate/0807251930.pdf
<岩手県 地域防災計画震災対策編>
http://www.pref.iwate.jp/~hp010801/kentiikibousaikeikaku/sinsai-1.pdf
<地震調査研究推進本部 長期評価>
http://www.jishin.go.jp/main/chousa/01jun_kitakami/index.htm