今日で北海道南西沖地震から16年が経過した。夜に発生した奥尻島の大津波被害は、夜が明けた翌朝のニュース映像をみて被害の甚大さに震えがきたことを覚える。
北海道は過去にも大地震、火山噴火、津波の被害にあっている。地震ではマグニチュード7~8級の巨大地震が発生した。1952年の十勝沖地震(M8.2)、2003年の十勝沖地震(M8.0)、1940年の積丹半島沖地震(M7.5)等が代表される。火山噴火では2000年の有珠山噴火により住宅被害790棟(被害額17.6億円)をはじめ被害総額232億円にものぼった(被害額は総務省消防庁資料より)。
将来発生が懸念される地震をみると、海溝型地震では千島海溝沿いの地震、日本海東縁部の地震で11タイプが想定されている。今後30年以内の発生確率では色丹島沖・択捉島沖地震(M7.1程度)で90%程度、十勝沖・根室沖地震(M7.1程度)で80%程度と高い確率だ。断層型地震では石狩低地東縁断層帯地震(M7.9)では0.05%~6%と高い確率に属する(地震調査研究推進本部資料より)。政府が算出した経済被害額では十勝沖・釧路沖地震で1兆2千億円、根室沖・釧路沖地震で2.7千億円の規模である。
北海道では、2006年12月に耐震改修促進計画を策定し、2015年度までに現行の耐震化率76%を90%に引き上げる計画だ。
<北海道庁 主な地震被害>
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/kn/ksd/jisshinhigai.htm
<北海道庁 災害に備えて>
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sm/bsb/sonae/index.htm
<北海道庁 耐震改修促進計画について>
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/kn/ksd/taisinkeikaku