レンゲさん、あなただって
メチャ頑張っていた事があったんですよ。

レンゲさん、この投稿は、これまでのうちでも長いものになりますよ。
デンマンさん、投稿を書いてくれはるんはうれしいんやけど、あんまり長い投稿は困りますねん。
今回は特別なんだよ。レンゲさんがこの投稿を読めば分かるよ。
とにかく、なるべく短めにお願いしますゥ。
分かってますよ。分かってます。でも、今回に限って僕は切々と書かなければならないでしょうね。
どうしてですのん?
僕の愛している大切な二人の女性を僕は失うことになるからですよ。
またフラレるんですの?
フラレるだけなら僕は喜びますよ。でもこの二人の女性はちかじか死んで行くのです。
デンマンさん、マジで。。。?
こういうことを冗談で言えると思いますか?この前の投稿で32年続いている女性からクリスマスカードが届いたと書きましたね?
ええ、覚えてますわ。その方が亡くなるんですの?
そうです。その人から来たクリスマスカードをここに書きます。

台風、地震と波乱万丈の日本でしたが
私の人生にも同じような1年で、
あの世の一端を見たような年でした。
病名は胃癌です。
入院生活2ヶ月。
激痛・意識の混乱で
性格が少し変ったような気がします。
入院する前と入院後の
考え方や受け方が違いつつ、
楽しくなく不安を感じます。
体もほんの少しづつですが
快方に向かっているのですが、
以前のように充実したものがありません。
体力がないためだと。。。
物事をマイナスに考えないようにしています。
食事を1杯食べて頑張ろうとしていますが
何を食べても美味しくないので困ったものです。
貴方のお母様もその後いかがですか?
お大事にしてください。
宣告を受けたとはいえ、私も頑張ります。
このクリスマスカードに対する僕の返信は長いものになりました。涙ながらに綴った長いものになりましたよ。書きながら涙が止めどもなく流れてね。。。。レンゲさんにも分かるでしょう?
分かりますわァ。あたしに書く投稿でさへこれだけの長さですものね。この投稿の5倍ぐらいにはなったのでしょうね。
いや、そうじゃないですよ。涙が止めどもなく流れた事を言っているんですよ。回り灯籠のように、この人との楽しい忘れられぬ思い出が、そばからそばからと思い出されてきて。。。もう会えることがないのかと思うと。。。レンゲさん、この気持ちは心を切り刻(きざ)まれるようなものですよ。
それ程、大切な人なんですの?
そうですよ。僕がまだ初々しい少年の頃からの付き合いですからね。僕にとっては「理想の年上の女」でした。
デンマンさんが「理想の年上の女」というのはどのような人ですのん?
あとでXOOPSに書くつもりですが、「すばらしい」では書きつくせない程すばらしい人です。少年の淡い「恋」がやがては「不倫」という道筋をたどるのですよ。今ではどちらも収まる所に収まっていますが、その過程で僕は拭い去ることの出来ない強い影響をこの女性から受けました。
デンマンさんも『不倫の悦びと苦悩』を体験なさったんですのねぇ。
そうなんですよ。でもこの女性は数ヵ月後にはこの世から居なくなるんですよ。それは厳粛な運命の定めです。
デンマンさんは、淡淡と受けとめていやはるけど、これって本当のお話なんですの?
レンゲさんは、またも、僕が信用できないんですか?
。。。そういうわけじゃ。。。
「レンゲさんにはすばらしいところがある」と言っても、レンゲさんはなかなか僕を信じてくれませんからねェ。。。
あたし、今では、デンマンさんを全面的に信じていますわ。
本当に全面的に信じてますかァ?ホントにィ~?
デンマンさん、あたしの言うことを信じてくださいな。
レンゲさん、まず、僕を信じることが先ですよ。
そうやわァ~、じゃあ、お互いに信じあうことにしまひょ。
そうですよ。とにかく、この女性は僕にとっては、かけがえのない人ですよ。「創造する愛」とはどういうものなのかを僕に切々と教えてくれました。思い出すと、本当に涙がこみ上げてきますよ。それで僕は「独占したい愛」のしがらみから抜け出すことが出来たんですよ。しかも、それからは、さらに次元の高い愛で結ばれることが出来たんです。。。。そして、その愛が今に続いているんですよ。
デンマンさん、なんだか小説のようなお話やわァ~。。。
結局、レンゲさんは僕を信用していないんじゃないですかあああ!
信用していますよ。とてもすばらしいお話ですわァ~。
お話じゃないんですよ!現実ですよ!「事実は小説より奇なり」と昔の人は良いことを言ったでしょう?レンゲさんだって知っているでしょう?
知ってますわ。でも、あたしが『不倫の悦びと苦悩』を書いたときにも、デンマンさんはおっしゃいましたわ。「それって小説みたいですね」って。覚えていやはりませんの?
覚えてますよ。覚えてます。
だったら、おあいこじゃありませんか?
まあ、いいですよ。ここで僕が言いたいことは、もう死ぬと分かって苦しみ激痛に耐えながらも由香さん(この女性の名前です)は、僕の母親のことを気遣い、しかも精一杯頑張って残った命を生き抜こうとしていることなんですよ。
。。。
どうしたんですか?また急に黙ったりして。。。
デンマンさん、またも、このお話は、あたしに対するアテツケやわ!
レンゲさんは被害妄想の気(け)もあるんですか?
そんなけったいな病気持っていやしませんわ。
だったら、素直に僕の話を聞けばいいじゃないですか?
そやかて、デンマンさんはいつもあたしを追い詰めるんやわ!あたしがすぐに「死にたい死にたい」と言って弱音を吐くことをあげつらっているんじゃォませんか!
僕わね、レンゲさんを責めているんでもないし、非難しているんでもないんですよ。この話しは世界に向けて発信しているんですよ。中には、この話を聴いて救われる人が出てくるかもしれない。その一人に、レンゲさんにもなってもらいたいと僕は思っている。だから、この話をしているんですよ。
分かりましたわァ。どうぞお続けくださいまし。
なんだか急に、しおらしくなりましたね?
デンマンさん、あたしをからかわないでくれへん?じゃないと、つきあいきれへんわァ~!
分かりましたよ。じゃあ、お言葉に甘えて続けさせていただきますよ。
レンゲさん、由香さんのすばらしさが分かりますか?
デンマンさんがすばらしい人だと言うのでさかい、すばらしいのやろねェ~。
なんだか言葉に気持ちがこもっていませんねェ~。由香さんのすばらしさは、もう自分の余命がいくばくもないにもかかわらず、思いやりを忘れていないことですよ。激痛に耐え、何を食べてもうまくない。もう生きることに投げやりになっていてもいいんですよ。でもそうはなっていない。しっかりと生き抜こうとしている。分かりますか?
(デンマンの目から涙が一筋、頬を伝う。レンゲさんギョッとする)

(デンマンの頬をさらに涙が伝う。レンゲさんしみじみと眺めている)
しかもですよ、僕を泣かせるのは、その筆跡ですよ。死に行く人のおぼつかない手で書かれているんですよ。書かれている字が苦しみに耐えているんですよ!僕は、こうして淡淡と話していますがね、その時、もうどうしようもないほどの涙がドッと出てきましたよ。あふれ出てきて止まりませんでした。死に行く人の気持ちが僕の心に痛いほどに突き刺さったんですよ!悲しいだろう!つらいだろう!激痛に耐えながら筆をとる由香さんの面影が、僕の心の中にいっぱいに広がってきて、もうどうしようもなく涙が噴き出すんですよ。こらえてもこらえても、どうしようもなく涙がこみ上げてくるんですよ!涙を流す理由は、まだたくさんあって、とてもここではすべてを話すことが出来ないんですよ!
(ここでデンマン慟哭しています)
(やや気持ちが治まって。。。)涙が止めどもなくあふれ出てきて、とても手紙を読むどころではありませんでしたよ!
デンマンさん、どうか涙を拭(ふ)いてくださいな。(レンゲさんは涙をにじませながらデンマンにハンカチを差し出す)
(デンマン、しおらしく受け取って涙をぬぐう。でも、不思議に思ってレンゲさんの涙をしみじみと見詰める)。。。。
デンマンさん、どうして、そのように喰い入る目つきであたしを見つめはるの?
レンゲさんも泣いているの?
そうですよ。あたしデンマンさんが涙を流すのを見て泣けてしまったんですよ。
ぼくが、涙も血も出ない男だと思っていたんでしょう?
いいえ、そういうわけでは。。。
(しかし、僕の言葉は図星だったようですね。んも~~)
由香さんは死に行く身でありながら渾身の力を振り絞りながら僕に手紙を書いたんですよ。
ええ、分かりますわァ~。
ところがどうですかあああ!レンゲさんは、最近一度でもデンマンに返信を書いたことがありますかあああ? ええ?
。。。
どうなんですか?何か言うことがありますか?
。。。
同じ「死ぬ」でも、随分と違うと思いませんかァ?
デンマンさん、もうそれ以上あたしを追い詰めないで欲しいの。。。あたしもつらいんです。しかも、このようなお話を聞かされると、ますますあたしはつらくなるんです。
レンゲさん、僕はね、レンゲさんを追い詰めるつもりはないんですよ。非難するつもりもないんですよ。でもね、ぼくの身の回りにはすばらしい女性がたくさん居る。その人たちはレンゲさんと比べて決して体力的にも精神的にも恵まれているわけじゃない。でも精一杯生きようとしている。すでに死を宣告されている。でも精一杯生き抜こうとしている。
デンマンさん、あたしは何とお返事すればよいのでしょうか?
何も言わなくてもいいですからね、次の投稿を読んでくださいね。
どうしたらいいのか全然わからない
2004 12/19 07:17 編集
ここから男が出て行って、34日になるなあ。
なにかをつかみたい。
でも、彼には殺されかけた。(超マジ)
レンゲさんにも悩みがある。そのことは僕も良く知っているんですよ。でも、いつも堂々巡りをしていますよね。
デンマンさんに言われるまでもなく、実際その通りなんです。デンマンさんにそう言われると、本当に恥ずかしいと思いますねん。でも、どうしようもないですねん。
それはね、レンゲさんがそう思い込んでいるに過ぎないんですよ。つまりね、いつだって問題にぶつかると小さな自分の世界に閉じこもってしまうんですよ。
そうですねん。
レンゲさんは頭では分かっているんですよ。でも、なかなかその分かっていることを実行に移せないんですね。
そうです。デンマンさんの言うとおりですねん。
『不倫の悦びと苦悩』の時もそうですよ。頭では分かっていた。つまり出口のない『自滅の愛』に突き進んでいってしまった。頭ではお馬鹿さんだと分かっていながら、どうしようもなく突き進んでいってしまったんですよね。

ボヴァリー夫人 カテゴリー 海外文学
著者名 フローベル
投稿日時 2004/09/04 17:19
それほど好きな小説ではないのですが、
なんとなく思い出しました。
あらゆる小説の中の人物で、
だれが一番リアリティをもって描写されてるか?
と、いう問いに、だれかが
「ボヴァリー夫人」の主人公が一番だと言っておられました。
それは、ふかーく納得。
それにしても、この小説の主人公は
世間知らずのおヴァカさんだと思いました。
結婚するまえに、
もっといろいろ世間のことを見ておかなきゃ!
結婚してから、
他の男に初恋してどーすんねん。
すいません。
あんまりおもしろくなくて、
印象も薄いもんで・・・
『デンマンの面白い楽しいユニークな書評』 (読んでみてね。)
ここにレンゲさんが書いた書評がありますよ。この中でレンゲさんはボヴァリー夫人の事をおヴァカさんだと言っている。しかし、レンゲさん自身が落ち込んだ愛はまさに出口のない愛だった。つまり、ボヴァリー夫人の落ち込んでしまった出口のない愛となんら変わるところがないんですよ。
そうでしょうか?
「ボヴァリー夫人」という小説は古典の名作ですよ。レンゲさんは「あんまりおもしろくなくて、印象も薄いもんで・・・」と言っている。つまり、読みが浅かったんですよ。ボヴァリー夫人のことが本当にお馬鹿さんだと分かっていたなら、同じ過ちを犯してはいないんですよ。しかも相手も悪かった。僕のように由香さんのようなすばらしい人と「不倫」をしていたら、きっとその『自滅の愛』を諭されて、もう一回り大きなレンゲさんへと成長することが出来たんですよ。
もう、何もおっしゃらないで、あたしは、あたしなりにその『不倫』については納得が行っているのですから。。。
しかし、その苦い教訓がいまだに役に立っていないんですよね。また、同じような問題を引き起こしている。むしろ問題はさらに悪い方向に向かっている。殺されそうになったのもそういうことですよ。でしょう?
その通りです。
『ボヴァリー夫人』のことについては、XOOPSで僕とレンゲさんは随分と話し合ったはずなんですよ。でしょう?レンゲさんは、心の底から他の人の意見をしっかりと学ぼうとする気持ちがないんです。学んでいるなら、それを実行する意志が弱い。だから出来ないんです。それで、いつまで経っても同じ繰り返しで終っているんですよ。