嫉妬の炎 (PART 1)
Subj:めれんげさんの
夢とロマンのため。。。
きゃはははは。。。
Date: 28/05/2009 8:39:12 PM
Pacific Daylight Saving Time
(日本時間: 5月29日 金曜日 午後12時39分)
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デンマンさん 元気? いつまでも ソッポ向かれた事を
ねちねち ブログしてるんじゃ、ないでしょうね?
もうやめな! メレンゲさんだって 次に行くんだから。
スタート。
はい、はい、はい。。。分かっていますよう。
めれんげさんのため。。。
めれんげさんの将来のため。。。
めれんげさんの才能のため。。。
めれんげさんの幸せのため。。。
そして、めれんげさんの夢とロマンのため。。。
僕は少しでも、めれんげさんを励ましているつもりですよう。
めれんげさんの人生と僕の人生にとってプラスになると信じながら、誠意を込めて5年間、付き合ってきたのでした。
“めれんげ物語”は、これから花を咲かせるのですよう!
めれんげさんが素晴らしい女性になるのを僕は信じて疑っていません。
\(*^_^*)/ キャハハハ。。。
この思いをめれんげさんに伝えるつもりで
めれんげさんとの対話形式の記事「虚構の中の真実」を書いたのですよう。
6月1日の記事をライブドアで読んでみてね。
まだ先の事だけれど。。。
■ 『虚構の中の真実 (2009年6月1日)』
じゃねぇ~。
(\__/)
(+'.'+)
(")_(")
『軽井沢タリアセン夫人 (2009年6月12日)』より
今日は、めれんげさんの話題でござ~♪~ますか?
うん、うん、うん。。。めれんげさんのことが出だしからメールの中に出てくるから卑弥子さんが、そう思うのも無理は無いですよう。
やっぱり、めれんげさんの事なのでござ~♪~ますか?
もちろん、めれんげさんの事も出てくるけれど、せっかく『源氏物語』をバンクーバー図書館から2冊も借りて読んでいるところなので、「六条の御息所(みやすどころ)」のことを書こうと思うのですよう。
あらっ。。。あたくしの専門に触れるのでござ~♪~ますわね。
そうですよう。京都の女子大学で「日本文化と源氏物語」を講義している卑弥子さんのためにも参考になると思うのですよう。
うれしいわあああァ~。。。
卑弥子さんも知っての通り“嫉妬の炎”で最も有名なのは、何と言っても嫉妬に駆り立てられて生霊(いきりょう)にまでなり、源氏の正妻・「葵の上(あおいのうえ)」を呪い殺してしまった「六条の御息所(みやすどころ)」ですよう。
そうでござ~♪~ますわ。女の嫉妬心がすっご~♪~いと言うことは、このお話のために時代を越えて、日本のすみずみまで、ミーちゃんハーちゃんまでも知るようになったのでござ~♪~ますわ。
実は、以前にも生霊(いきりょう)になった「六条の御息所」を取り上げたことがあるのですよう。卑弥子さんは覚えていますか?
ど忘れしましたわ。おほほほほ。。。
じゃあ、卑弥子さんのためにも書き出しますよう。思い出してくださいね。
熟女の情念
六条の御息所は
光源氏の初めての恋人。
年上の教養ある女性です。
気位の高い彼女は
源氏の心が自分から
離れそうになると、
自分の方から身を引きます。
でも、心の中では
光源氏への思いを断ちがたく、
生霊(いきすだま)となり、
源氏の正妻「葵の上」を
とり殺してしまいます。
六条の御息所は
それ程の激しい愛情で
光源氏を愛していたのでしょう。
六条の御息所とは
桐壺の帝の弟君の后。
この弟は東宮と呼ばれていました。
つまり、天皇の位を継ぐ後継者、
皇太子だったわけです。
そう言う訳で御息所は
皇太子妃でした。
仲睦まじい夫婦でしたが、
東宮は亡くなられた。
一人の娘と
20歳の御息所を残して。
六条の広い邸に住む彼女は
教養深く美しく貴族のあこがれでした。
その彼女を光源氏が射止めたわけです。
“乳母”の面影を慕うように
光源氏は御息所の元に通う。
彼女も“乳母”のように
源氏をいつくしみながらも
熟女として
源氏との愛に溺れてゆく。
しかし、やがて光源氏は、
葵の上を正妻として迎える。
それで御息所への足が遠のいてゆく。
熟女の思慮と分別に
目覚めて彼女は身を引くのです。
しかし、萌え盛った
女の情念は止み難く
彼女は屈辱に耐え切れない。
遺児の娘が
斎宮に選ばれたのを機に
彼女も一緒に伊勢へ
下ろうと決意します。
ところで、加茂の御祭りの時
お供に選ばれた光源氏を
一目見ようと、
洛中の女御達が
競い合っている中に、
御息所も目立たぬように
網代車(あじろぐるま)で
来ていました。
そこへ正妻である葵の上の車が
意図的に割り込んできて
彼女の網代車は
ぼろぼろに壊されてしまいます。
誇り高い御息所は
この辱めに耐えられませんでした。
その後、葵の上は
物の怪に憑かれた中で
出産しますが狂死します。
人は、御息所の情念が
生霊(いきすだま)となり、
源氏の正妻「葵の上」を
とり殺したと囁き合います。
光源氏と
六条の御息所の間に萌え盛った
情念の激しさが見えるようです。
by デンマン
『年上の女の情念』より
(2007年1月21日)
こうして女性の嫉妬の激しさが源氏物語にも取り上げられている。卑弥子さんにも経験があるでしょう?
もちろんですわ。あたくしもデンマンさんが他の女性と睦まじくしているのを見させられてきましたので、このはかない命がろうそくの炎のように消えましたなら、怨霊(おんりょう)となってデンマンさんを呪い殺そうと思っているのでござ~♪~ますわ。うふふふふ。。。
あのねぇ~、そうゆう不吉なことは言わないでくださいよう。
それで、デンマンさんは何がおっしゃりたいのでござ~♪~ますか?
だから、情念ですよう。
情念
(社会とか個人に対する)消しがたい愛情などの感情。
三省堂 新明解国語辞典より
深く心に刻みこまれ、理性では抑えることのできない悲・喜・愛・憎・欲などの強い感情。
三省堂 「大辞林 第二版」より
光源氏に寄せる六条の御息所の情念が、やがて葵の上に対する怨念へと変わってゆくのですよう。
そうですわよねぇ~。。。六条の御息所は生霊(いきすだま)となって、源氏の正妻「葵の上」をとり殺してしまうのでござ~♪~ますわ。
怨念(おんねん)
深く心に刻み込まれたうらみ。
怨霊(おんりょう)
うらみをいだいて、たたりをなす霊。
三省堂 「大辞林 第二版」より
でも、どうして光源氏に対する情念が葵の上に対する怨念へと変わってゆくのか?
そんな事は当然のことでござ~♪~ますわ。
どうして当然なのですか?
だって、デンマンさんは次のように書いていたではござ~♪~ませんか!
心の中では
光源氏への思いを断ちがたく、
生霊(いきすだま)となり、
源氏の正妻「葵の上」を
とり殺してしまいます。
六条の御息所は
それ程の激しい愛情で
光源氏を愛していたのでしょう。
光源氏への思いを断ちがたく、嫉妬の炎が燃え盛り生霊(いきすだま)となって六条の御息所は、「葵の上」を呪い殺してしまったのですわ。六条の御息所は、それ程の激しい愛情で光源氏を愛していたのでござ~♪~ますわ。
うん、うん、うん。。。確かに、そのように解釈できますよ。
だから、光源氏に対する情念が葵の上に対する怨念へと変わっていったのでござ~♪~ますわ。
でもねぇ~、次の箇所を読んでみてくださいよう。
やがて光源氏は、
葵の上を正妻として迎える。
それで御息所への足が遠のいてゆく。
熟女の思慮と分別に
目覚めて彼女は身を引くのです。
しかし、萌え盛った
女の情念は止み難く
彼女は屈辱に耐え切れない。
遺児の娘が
斎宮に選ばれたのを機に
彼女も一緒に伊勢へ
下ろうと決意します。
光源氏は正妻として「葵の上」を迎える。それで御息所への足が遠のいてゆく。萌え盛った女の情念は止み難い。あれだけ愛し合ったと言うのに光源氏が自分の元から遠のいてゆく。でも、熟女の思慮と分別に目覚めて六条の御息所は身を引くのですよう。
それで。。。?
それにもかかわらず、六条の御息所は生霊(いきすだま)となり、源氏の正妻「葵の上」をとり殺してしまった。
そうですわ。その事がデンマンさんには不思議なのでござ~♪~ますか?
あのねぇ~、考えてみれば「葵の上」にとっては、えらい迷惑なことですよう。
なぜでござ~♪~ますか?
「葵の上」は、光源氏と六条の御息所の仲を引き裂こうとしたわけではない。「葵の上」の意思とは全く関係ない所で光源氏との婚礼の話が進められて、結婚することになったのですよう。つまり、「葵の上」は光源氏と六条の御息所の関係など初めは全く知らなかった。
それで。。。?
だから、「葵の上」を正妻として迎え、光源氏の足が六条の御息所から遠のいたのは、「葵の上」が“あたくしと結婚あそばされたのだから、未練がましく、あの年上のおばさんのところへ行っちゃダメよ”と光源氏に言った訳ではないのですよう。
そうでしょうね。
だったら、光源氏がやって来ないというので六条の御息所がその事を恨みに思って「葵の上」を生霊になって、とり殺してしまうのは、誰が考えたって可笑しいでしょう。
そうでしょうか?
だって、そうでしょう。もし「葵の上」が事情をすべて知ったら、あの世で次のように嘆いたと思うのですよう。
あたくしは、全く関係なかったのですわ。
光さんに、
“あの年上の未亡人のおばさんのところへ行っちゃダメよ”
…な~♪~んて一度も言ったことなどござ~♪~ませんでしたわ。
それなのに、どうして、あたくしは、
あのおばさんに恨まれなければならないのでしょうか?
生霊になってまで、あたくしを殺すなんて
失礼だと思うのでござ~♪~ますわァ~。んも~~。
これこそ、マジで逆恨(さかうら)みでござ~♪~ますわ。
あたくしは、もっとルンルン気分で
人生を送りたかったのにィ~。。。
(すぐ下のページへ続く)