軽井沢タリアセン夫人と馬鹿犬(PART 1 OF 4)




Subj:室生犀星先生の文学碑の前で
愚痴をたれて気分がすっきりしましたか?
\(*^_^*)/ キャハハハ。。

Date: 08/08/2009 8:45:14 PM
Pacific Daylight Saving Time
(日本時間:8月9日 日曜日 午後0時45分)
From: green@infoseek.jp
To: domini@yahoo.co.jp
CC: barclay1720@aol.com
軽井沢はどうでした?
犀星先生の文学碑までサイクリングした?
あそこは涼しいだろうね。
せせらぎの音を聞きながら緑に包まれて、まさに森林浴と言ったところだよね?
誰にも言えない愚痴は、文学碑に向かいながら気が済むまで吐き出したらいいよう!
でも、人がそばに居たら声を出さないほうがいいよ。
そうでないと、「気の字」だと思われてしまうからね。
\(^_^)/ キャハハハ。。。
図書館で面白そうな本を借りて読んだ?
小百合さんがいったいどんな本を読んでいるのだろうか?
面白い話を読んだら聞かせてね。

軽井沢町立図書館
僕はジェームズ・ヘリオットさんの本をデンマン・ストリートの分館から借りてきて読んでいますよう。
題して“The Best of James Herriot”
もちろん英語で書いてあります。
ヘリオットさんの思い出深い作品と読者が好んで読んだ作品を選んで一冊の本にまとめたアンソロジーです。
502ページもある大きな本で、日本ではこんなにでっかい本をめったに見かけません。
でも、写真やイラストがたくさん貼ってあって面白く読めますよう。
その中で「軽井沢タリアセン夫人」が一人で読んだら、噴出してしまうような話があります。
294ページにあります。
タイトルは“The odd couple (奇妙なカップル)”
オナラの話なのですよう。
僕は、これまで犬がオナラをするのを聞いたこともなければ、匂いを嗅いだこともないのだけれど、
この物語に出てくる犬は、ボクサー犬なのですよう。

ボクサー犬というのは、どう見ても頭が良さそうな顔をしていないよね。
オツムのネジが2本か3本抜けているような、どこか滑稽な表情をしているのですよう。
成りすまし馬鹿も、間違いなくボクサー犬のような愚かで滑稽な顔をしていると僕は断言できます!
\(^_^)/ キャハハハ。。。
このボクサー犬の名前がセドリックと言うのです。
この飼い主がラムニー夫人と言うのですよう。
いわゆるイギリスの上流階級に属する教養と知性あふれる貴族の夫人なのですよう。
声から、姿から、何から何まで、ミーちゃんハーちゃんとは違う上品さと気品が自然に備わっているのですよう。
日本なら、さしずめ皇后陛下の美智子さんを思い浮かべてください。
ところが、この夫人が飼っているセドリックは小百合さんが飼っていたプリンスよりもでかい。
ロバぐらい背丈がある大きさな、でかい犬なのです。
面白いのは、このセドリックの病気がオナラを5分おきぐらいにするのですよう。
しかも、大きな音を立てて、その匂いもマジですさまじく臭いのですよう。
だから、人の居る前でセドリックが、でかいのをやらかすと、ラムニー夫人は、まるで自分がやったように恥ずかしそうに顔を赤らめてハンカチを出して鼻の穴をふさぐのですよう。

話は、このラムニー夫人が電話で獣医のヘリオットさんにセドリックの病状を説明するところから始まるのですう。
「あのォ~、ウチの飼い犬の病気なんですけれど。。。」
「どうしましたか?」
「おなかの調子がよくないのかもしれません。。。」
「下痢でもしているのですか?」
「いえ。。。下痢ではないのです。。。あのォ~。。。匂いのする空気が出るのですゥ。。。」
分かるでしょう?
上品さと気品が自然に備わっている貴族の夫人だから、下々のミーちゃんハーちゃんが使うような下品な「屁」とか「オナラ」という言葉が使えないのですよう。
皇后陛下の美智子さんにオナラの話をさせたら、多分、同じような滑稽なことになると思うのですよう。
その場面がとても面白く書かれている。
もっと面白いというか、馬鹿馬鹿しいのは、
ラムニー夫人の友達が、やっぱりボクサー犬を飼っている。それはメスなのですよう。セドリックはオスです。
それで、ある日、その友達がメスのボクサー犬を連れてくるのだけれど、種付けしてくれと言うのです。
ラムニー夫人は困ってしまって、また獣医のヘリオットさんに助けを求めるのです。
「ええっ。。。この私に、セドリックがうまく交尾をやるように見守って欲しいと。。。?」
そう言う訳で、ヘリオットさんがシブシブ、ラムニー夫人の邸宅まで出かけてゆくのです。
ところが、セドリックは信じられないことだけれど“やり方”が分からないのですよう。
いろいろ試すのだけれど。。。
それが、また面白おかしく書かれているのですよう。
メスの方は萌え萌えになってやる気十分なのだけれど、
愚かなセドリックは“やり方”が分からない。
そんなことが現実の犬の世界にあるのだろうか?

僕は半信半疑で話を読んでゆくのだけれど、とにかく、その情景が見えるように書いてあるので、もう噴出してゲラゲラ笑いながら読んだのですよう。
馬鹿馬鹿しいというか。。。それでも、笑わずには居られない。。。
セドリックだって、何とかメスを満足させたいと思っているのでしょう。
でも、馬鹿だから、“やり方”が分からない。
本には、そう書いてある。
\(^Д^)/ ギャハハハハ。。。
本能的に知っていそうなものだけれど。。。
とにかく、セドリックは途方もない馬鹿犬だというのですよう。
ラムニー夫人も、ヘリオットさんも呆れ返ってしまう。
。。。で、どうしたのか?
挙句の果てに、セドリックは、メスの耳に差し込もうとする。
これには、メスの犬までが呆れて、ブチぎれてセドリックに噛み付くのです。
結局、失敗に終わるのですよう。
こんな馬鹿馬鹿しい話は初めて読みました。
ヘリオットさんの話の中では、最も馬鹿馬鹿しくて滑稽な話です。
マジでワロタァ!
ところで、今日は、ついさっき、8月15日の記事を書き終えて
ライブドアに予約投稿しました。
題して『古代ハスとロマン』ですよう!
出だしに小百合さんからのメールを使いました。
『小百合の掲示板』でカキコしていた頃のものですよう。
小百合さんも懐かしく思い出しながら読めると思うよう。
これから『小百合物語』にアップロードするから、
次のリンクをクリックして読んでみてね。

■『古代ハスとロマン (2009年8月15日)』
7月30日は、バンクーバーでは記録的な暑さだったけれど、
暑さは8月3日まで、4日からは最高気温が22度。
今日(8日)は最高気温が19度ですよう。
もう秋の気配がそこまでやってきている感じです。
夏休みが終わるまで、小百合さんは子供のことで大変でしょう。
たまには気休めに僕のブログでも読んでね。
このメールを使って、また面白い話を書きますよう。
では、暑さにめげずに、ルンルン気分でね。
(\__/)
(+'.'+)
(")_(")
じゃあねぇ~

日付: Sun, 9 Aug 2009 15:02:05 +0900 (JST)
(バンクーバー時間:8月8日 土曜日 午後11時2分)
差出人: "domini@yahoo.co.jp"
宛先: "green@infoseek.jp"

件名:バカ犬の本 楽しかったね。
\(*^_^*)/
はい 家にいます
週末もどって 天気の悪い蒸し暑さに
洗濯物はどっさり、
山小屋には ドライヤーがあるのですが
ここは 無いため乾かすのに 大変。
あっちに 吊るしたり、小雨が降ると 家に入れたり っと。
バカ犬の本 楽しかったですね。
イイ本も もちろん、笑える本って 見つけて
読みだして 嬉しくなっていくよね。
さゆりより

(すぐ下のページへ続く)