性的表現とロマン(PART 1)
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件名:小百合さん、おはよう!
胸の痛みは取れましたか?
きゃはははは。。。
Date: 22/08/2010 2:07:54 PM
Pacific Daylight Saving Time
日本時間:8月23日(月曜日)午前6時7分
From: denman@coolmail.jp
To: sayuri@hotmail.com
CC: barclay1720@aol.com
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なんだか初恋に胸を痛めている乙女のような事を言っていたけれど、もう元気が出ましたか?
きゃははははは。。。
相変わらず介護に追われていますか?
たまには、大長寺の大仏さんに会いに行ってね。
あの白いテーブルに座って、目を瞑るのですよう。
そうすれば、僕が小百合さんの隣に座りますからね。
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デンマンさん、やっぱり来てくれたのね
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もちろんですよう。
どうして私がここに来たことが分かるの?
ジューンさんが言った事を読んでないのですか?
ええっ。。。ジューンさんが言ったこと?
そうですよう。ジューンさんは次のように言ったのですよう。
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Distance between two hearts is
not an obstacle...
rather a beautiful reminder of
just how strong true love can be.
愛し合う二人がどれほど離れていても、
それは、決して愛の妨げにはならないものよ。
むしろ、本当の愛は、離れれば離れるほど
強い絆で結び合えるものなのよ。
『夜の鳥 (2010年7月31日)』より
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ジューンさんが、このように言ったのですよう。
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つまり、太平洋はデンマンさんと私の愛の絆の妨げにはならないと、夢のようなことをデンマンさんは信じているのですか?
うへへへへへ。。。「信じるものは救われる」と、昔の人は言ったでしょう?
そのような甘い言葉は初恋に胸を痛めている乙女に言ってくださいな。
小百合さんにも初恋に胸を痛めた乙女の心が、まだあるでしょう?
介護に胸を痛めている中年のおばさんの心だけですわ。
小百合さん。。。そのような夢も希望もないことを言わないでね。小百合さんは軽井沢タリアセン夫人なんですからね。
デンマンさんだけがそう思っているのですわ。
違いますよ。。。ウソだと思ったらGOOGLEで検索してください。軽井沢タリアセン夫人は、すでにネットでは有名になっているのですよう。だから、小百合さんも軽井沢タリアセン夫人の心を持って夢とロマンと愛を忘れずに前向きに生きるのですよう。
そのような夢のようなことばかり考えている訳にはゆかないのですわ。
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だから、こうして大長寺の白いテーブルに座って、目を瞑るのですよう。。。ほらっ。。。軽井沢タリアセン夫人になれるでしょう?
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そういうわけだから、小百合さんも元気を出してルンルン気分で過ごしてね。
じゃあねぇ。
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デンマンさん。。。、いつまでも夢のようなことを言わないでくださいな。
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あのねぇ~、人間はワンちゃんやニャンニャンと違って夢とロマンを持つことができるのですよう。。。介護に追われ、子供の世話に追われ、日常茶飯事に追いまくられて、ただ食べては、寝て、起きては食べて、また、犬のように、猫のように、その日、その日を繰り返してゆく。。。それでは、ワンちゃんやニャンニャンと変わりがないのですよう。
でも、デンマンさんのように夢とロマンだけを食べては生きてゆけませんわ。。。やっぱり、現実と向き合わなければ。。。
そうですよう。。。でもねぇ、どんなに忙しくても、人間として心にゆとりと、夢と、ロマンを持ちたいですね。。。そう思いませんか?
持ちたいですわ。。。でも、介護に追われ、子供の世話に追われ、日常茶飯事に追いまくられていると、もうクタクタになってしまって、夢やロマンどころではありませんわ。
でも、こうして僕のブログを読む時間があるではありませんか?
せめて、ブログを読む時間ぐらいは。。。ところで、どうしてやらしいタイトルにしたのですか?
。。。ん? やらしい。。。?
そうですわ。。。どうして急に“性的表現”などを持ち出してきたのですか?
あのねぇ~、たまたまジューンさんが書いた文章が目に留まったのですよう。小百合さんも読んでみてください。
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こんにちは。ジューンです。
そうですよね。
今日の“コーヒー”のお話は、
品がありませんよね。
でも、こういうお話って、けっこう
世界には転がっているものですわ。
たとえば、フランス語で“コン”は
女性器を表す俗語です。
かなり昔の作家に
「今東光」というお坊さんが居ました。
フランス人の前でフランス語で今さんが
自己紹介したとしたら、
まず間違いなく子供たちは
クスクス笑うと思います。
うふふふふふ。。。
日本語に訳すと、
かなりショッキングな響きになりますよね。
日本では女性器にあたる日本語はタブーです。
あなたが男性なら、女性の前では、
まず口にしないと思います。
日本人の女性なら、公衆の面前では
絶対に口にしない言葉ですよね。
でも、フランスでは、「コン」は
“アホ”、“バカ”、“のろま”と言うような意味で、
けっこう日常会話の中で使われるのです。
そういうわけで、日本人が考えるほど
ショッキングな響きはありません。
日本語の名称とは
ずいぶんとニュアンスが違います。
デンマンさんに伺ったら、
タイ人の女性の前で何度も
“コーヒー”と言ったらしいのです。
でも、全く嫌な表情を
浮かべなかったと言うのです。
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「デンマンさんはナンパするつもりで言ったの?」
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「いや。。。その時、僕は“ヒー”の意味を
知らなかったよ」
「それなのに、嫌な顔をしなかったの?」
「多分、僕に対して良い印象を持っていたから、
気にしなかったんだよ。うしししし…」
デンマンさんは、そう答えたものでした。
でも、今のわたしには分かりますわ。
つまり、デンマンさんを
“外人”だと思っていたから、
気にならなかったのだと思います。
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『ランラン気分 (2010年8月5日)』より
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ジューンさんが書いた上の文章を読んだので“性的表現”を持ち出してきたのですか?
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もちろん、それだけではないのですよう。実は、「自壊する帝国」という本をバンクーバー市立図書館から借りてきてあるのですよう。
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でも、借り出し期限が過ぎていますわね。8月3日までに返さねばならなかったのでしょう?
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そうです。。。で、また更新したのですよう。2回まで更新できるのです。
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今度は8月24日が返却日ですわね。もう返したのですか?
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実は、この記事を書いているのは8月23日なのです。
つまり、明日、返さねばならないのですね?
そうです。。。それで、僕はこれまで気になっていた性的表現について書こうと思ったわけですよ。
要するに「自壊する帝国」という本の中にデンマンさんが気になる性的表現が使われているのですか?
そうなのですよう。
でも、タイトルからはポルノの本とは見えませんわ。
やだなあああァ~。。。「自壊する帝国」という本はメチャ真面目な本なのですよう。僕は「ソ連崩壊」のことで記事を書いたのだけれど、その時、この本から引用したのですよう。真面目な本だと言う事を知ってもらうために、ここに書き出しますから読んでみてください。
海外を巻き込んだ独立戦略
アメリカは、モロトフ・リッベントロップ秘密議定書に基づくソ連の沿バルト三国併合を認めていない。
ソ連に駐在するアメリカ大使館員がエストニア、ラトビア、リトアニアを訪問することも、暗黙の形でソ連併合を承認する危険性があるので、差し控えていた。
1988年から沿バルト三国で独立機運が強まるにつれて、アメリカは工作活動を強化した。
アメリカに在住するエストニア人、ラトビア人、リトアニア人が、「祖国」に対する愛情を強め、資金援助をするようになった。
(中略)
アメリカにはラトビアの亡命政府が存在し、ワシントンに「大使館」もあったが、これまでは年金生活に入ったラトビア系移民の「お達者クラブ」のような状態だった。
それが沿バルトの人民戦線運動が活発になるとアメリカのラトビア系大学生や若いビジネスマンたちが「大使館」に集まるようになり、遠隔地ナショナリズムの拠点となった。
これらのアメリカ人が「観光客」としてラトビアに入り、人民戦線活動家にカネを渡す。あるいは戦略について知恵をつける。
アメリカ本国では平凡な若者たちがリガでは民族英雄になり、人民戦線顧問として破格の扱いを受ける。
このようにして舞い上がった青年を米国務省と CIA は情報収集、工作の両面で最大限に活用した。
アメリカはこの件で人民戦線を支援している。
沿バルト三国は独立国家であり、現在、ソ連によって一時的に占領されているという立場でアメリカは一貫している。
ここでモロトフ・リッベントロップ秘密議定書の存在をソ連が認めれば、アメリカはいっそう、われわれを支援する。
それがわれわれの大きな狙いだ。
日本だって南クリル(北方領土)返還をソ連に対して要求しているだろう。
沿バルト三国が独立すれば、ソ連はいったん拡張した領土を手放さないという神話が崩れる。
これは日本にとっても有利なはずだ。
(中略)
西ドイツは沿バルト三国の独立に関しては慎重というよりも冷淡だ。
モロトフ・リッベントロップ秘密議定書がほじくり返され、再びナチスの悪行に焦点が当たることを望んでいない。。。
西ドイツにとってはゴルバチョフがすべてだ。
コール(西独首相)はラトビアなど小銭としか考えていない。
ただし、与党(キリスト教民主同盟)系の『アデナウアー基金』は、ファックスやコピー機、コンピューターなどの機材提供を積極的に行ってくれるので助かる。
人民戦線の備品はほとんど欧米の団体からの寄付だ。
(中略)
半年の間にこのアジトには西ドイツ製のコンピューターやコピー機、ファックス機が運び込まれ、椅子やテーブルも新品に買い換えられ、アジトというよりも事務所のようになって来た。
欧米の人権団体やシンクタンクからの金が流れているのであろう。
156-158、180-181ページ
『自壊する帝国』 著者・佐藤優(まさる)
発行所・株式会社新潮社
2007年2月10日 7刷発行
『戦争と平和 (2009年7月2日)』に掲載
(すぐ下のページへ続く)