大阪大学も変わったな。

　名古屋の中日劇場の宝塚月組公演「あかねさす紫の花」を見る前に、地下街の書店で時間つぶし。通路沿いのよく見える棚に、ベストセラーの本が平積み。「下流社会」「さおだけ屋はなぜつぶれないのか」をすこし立ち読み。網膜色素変性症な私デスペア。人が不規則な方向へと歩く地下街は苦手。でもまだまだ狭い視野でも、地下街の小さな書店は見つけられた。

　下流社会で自分はどの分類なのかと調べてみたり、さおだけやのさわりを読んでみたりした。さおだけやは１２０万分のベストセラー。１割が印税だとして１億円の収入。うらやましい。

　さおだけやの著者は誰だろうと、裏表紙を見る私。私の予想では、どっかの年老いた大学教授だろう。が、しかし、著者の略歴を見る。そこには１９７６年生まれ・・・・・私よりも年下のまだ２０代の青年会計士が著者。しかも、なぜか、彼は大阪大学の文学部史学科を卒業。

　文学部を卒業して、公認会計士の資格にも驚くが、いまいちぱっとしない大学の大阪大学の卒業生だということにも驚く。大阪大学の卒業生で有名なのは、手塚治虫とソニーの創業者くらい。そんなぱっとしない大阪大学からベストセラー作家なんて驚き。

　名古屋観劇ツアーを終えて、家路につく。部屋で録画していたＮＨＫの７時のニュースを１．３倍速で見る。画面に映る女性のような、やさしい少年のような顔立ちの美男子。２３歳のホスト兼ホスト店の経営者。大阪で屈指のホスト店へ。阪大生ホスト。女性客を監禁恐喝容疑で逮捕。彼は大阪大学工学部４回生。

　大阪大学も変わったな・・・・。ちょっとうれしくなったよ。今度は私の出番だな。