獲得された絶望感(盲人ウエカジ @ウエカジハローセンター 公式ブログ)

~網膜色素変性症と司法試験とモー娘。と全盲ヘルパー事業所と・・・~

はじめて落語会 に行った。

2006-08-18 22:31:38 | コンサート舞台
  仕事の終了時間。即刻会社を出る。バスに乗る。近くの市民会館へ。

  はじめての落語会。桂南光・桂ざこば二人会へ行ってきた。落語を生でみるのははじめて、出ばやしでテレビでよく見る落語家が舞台下手から出てくる。さほど感動はしない。モーニング娘をよく生で見ている私デスペア。テレビの中の人を生で見るのにはなれっこ。


  デスペア的はじめての落語。

1,迫真の演技。

   落語は演技だな。噺家は座布団の上で立つことはないけれど、オーバーアクション。下手舞台袖からの和風生バンド?のタイミングのいいBGM。引き込まれる。噺家とうより演者だな。

2,桂南光のダミ声。

   上野のアメ横商店街の魚屋のおっさんのダミ声にはかなわないが、桂南光はダミ声。のどにポリープでもできているかのようなダミ声。はじめ聞き取りにくいだろうなぁとおもっていたが、聞き取れた。

3,桂ざこばはおじいさん。

   ざこばは小さかった。肌の色といい猫背ぐあいといい。そこらへんの酔い倒れかけのおっさんのようだった。ときどき噺の途中につまることあるが、それがざこばらしさのようだ。

4,グッズ列なし。

   2時間20分の公演。途中10分の中入り休憩。ロビーでのグッズ販売してるよとの館内アナウンス。網膜色素変性症な私デスペア。暗いとものが見えない私。薄暗い2重ドアと通路を通ってロビーへ出る。

   グッズ列なし。手ぬぐい2500円、CDや本を買うとサイン付き。モー娘。コンサートのグッズの多さになれっこの私デスペア。落語会のグッズの少なさにびっくり。もっと安くて、落語会に来たことの記念になるような、キーホルダーとか記念パスとかあればいいんじゃない。


5,知識のなさに反省。

   落語ででてきた言葉が分からなかった。「へっつい」の意味は最後まで分からなかった。帰り道のバスの中で電子辞書で調べる。「へっつい=へつい=かまど」とのこと。知識不足に反省。

  あと、オチもいまいち分からなかった。まぁ分からなくても迫真の落語家の演技で大満足。


6.後ろの席の老夫婦。

   私の後ろの席の老夫婦。公演中舞台で落語家がはなしているときに、夫人がだんなにこうなんども言う。

   老婦人<「なに言うてんのか 聞こえへん。何言うてんのか聞こえへん」

   老だんな<「聞こえるように、顔をまえにのりだしないさい。」

   老婦人<「何言うてんのか 聞こえへん。」


   この老婦人はけっして知的に障害がある人でもない、とくに耳がとおいというわけでもないようす。(よく笑ってたから)

   この老婦人はいままでいっつもだんなにこんな風に甘えてきたんだろうなぁと・・・なぜか悲しくなった。公共の場で、周りの観客の迷惑を考えず、だんなに自分の不満を口にする。口にしたところでなんの解決策もないのは明らか。それなのに「何言うてんのか わからへん。」。あきらかな甘え、そして依存。

   よく若者の街中でのいちゃいちゃを非難する老人達。しかしあなた達のいちゃいちゃもも十分迷惑です。

   それが3度ぐらいあったので、振り返って注意ししようかとおもうもやめる。

   




  はじめての落語会。けっこうおもしろい。仕事がえりちょっとしんどいのでやめようかとも少しおもうも、いって良かった。意外だったのは、語家の噺には「迫力」があるということと身振り手振りのジェスチャーの完成度の高さ。舞台上では1人。すばらしい!!。

  近くの図書館で上方落語と江戸落語のCDを借りたいとおもった。そんな1日。  




  
コメント
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