獲得された絶望感(盲人ウエカジ @ウエカジハローセンター 公式ブログ)

~網膜色素変性症と司法試験とモー娘。と全盲ヘルパー事業所と・・・~

NHK教育「きらっと生きる」1月6日放送 を見た。

2007-01-07 19:11:49 | 網膜色素変性症と私
  連休2日目。

  冷凍たこ焼き1袋24個入りを一気にレンジして食べる。たべすぎ最近体重も70kgの大台に乗った。明日はプールにでもいこうか。

  昨日放送されていたNHK教育の福祉番組「きらっと生きる」。民放ではありえない障害者番組。

  番組の中で人工呼吸器用マスクをつけている青年。筋力が衰えていく病の青年。悲しかったエピソードを語る。

  青年<「クラシックのコンサートにいったんですけど、僕のこの人工呼吸器の音がうるさいらしく、スタッフの人に会場の外につれだされて、別室のモニターで鑑賞するようにいわれました。」

  彼の人工呼吸器。ダースベーダーほどではないが、呼吸するたび人工呼吸器の弁の開閉時に音がする。

  静寂からの大音量。スピーカーを通さない生の音。クラシックコンサート醍醐味。その青年の前の客がスタッフに抗議したことによるスタッフにより青年の排除。

  この問題は非常に難しい。人工呼吸器の青年の怒りもよくわかる。

  網膜色素変性症な私デスペア。視野が狭く道ではよく躓く。商店街や駅前の路上駐車の自転車群などゆっくりぶつからないように歩行。そんなときこの自転車をなぎ倒したくなる衝動。

  「私は目が悪いんだから!!こんなところに置くなよ!!まったく!!」

  この感情は1人のわがままにもうつるだろう。あるいは視覚障害者みんなを代表する声でもある。

  マスク青年のこの憤りは自分が差別されたことへの怒り。それと同時に同じような障害者の聞こえない声。

  私の持論は、民主主義の世の中でまずはみんなわがままで自分勝手でもいいから自分の意見は言うべきであり、意見がでてはじめてお互いを知り、社会がつくられる。

  マスク青年がクラシックコンサートでのこの事件を発言しなかったら、私は無知だった。なにも考えなかった。まず発言することが大事である。

  おそらくこれからもクラシックコンサートでは彼は排除されつづけるだろうけど、その発言は意味がある。発言によりなにも変わらなかったとしても価値がある。

  彼に教えたいのは、ぜひモーニング娘のコンサートに来るべきだということ。そんな呼吸器の音なんかどうってことないアンプスピーカーから流れる大音量。そして会場の一体感。

  クラシックコンサートにはない一体感。それがハロプロコンにはある!!。 
コメント (2)
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