獲得された絶望感(盲人ウエカジ @ウエカジハローセンター 公式ブログ)

~網膜色素変性症と司法試験とモー娘。と全盲ヘルパー事業所と・・・~

視覚障害者にとって「じすい」(本の電子化)はすばらしい

2012-09-27 20:29:27 | 網膜色素変性症と私
 自炊とは外食せずに自宅で食事をつくることだが、最近では、書籍を1枚1枚ばらばらに裁断して、それをスキャナで読み込み、書籍をPDF化する一連の作業をじすいという。本来それらの作業は自分でやるものなのだが、それを業者が代行してくれるじすい業者なるものも登場。

 一部の作家はこのようなじすい業者、書籍を勝手に電子化するのに反対しているようだが、視覚障害者にとっては実にすばらしい。

 視覚障害者が本をよみたいと思えば、ボランティアの人がその本を読み上げて録音した録音図書(デイジー図書、テープ図書)を読むのがオーソドックス。ただこれには多大な労力と時間がかかる。視覚障害者が本の発売日にその本を読むことは不可能。録音図書になる本も人気のある本なのでマニアックな本やマニアックな雑誌は録音図書化されない。先月ルテアトル銀座で真野恵里菜出演の舞台「ウサニ」を見た私。なかなかいい舞台だったので原作本を読んでみたいとおもう。おなじくモーニング娘が主演した舞台「ステーシーズ」の原作本も読んでみたい。だけど、それらは録音図書化されていない。一般人なら数百円だしたら文庫本をかって読めるのに、視覚障害者は読めない。

 そこで登場するのが、PC-Talkerの姉妹ソフトのMyRead7とじすい代行業者。

 じすい代行業者に文庫本の「ウサニ」と「ステーシーズ」と「全盲の僕が弁護士になった理由」の3冊をPDF化してもらった。申し込んで、本をおくってから7日ぐらいでPDF化された文庫本のデータがおくられてきた(正確にはアップロードサイトに業者がデータをアップしそのパスワードをおしえてもらってこちらがダウンロード)。白黒画像でPDF化してもらうのに1冊100円とお手軽。

 さっそく届いたデータをMyRead7で取り込んで分wよを認識させテキストデータ化した。ほぼ100%認識できるね(ただページ上のページ番号や見出しも認識してしまうのは難点だが許容範囲)。これは感動であり革命だな。パピルスやグーテンベルク活版印刷ぐらいの革命だな。

 
 次はTopYellをPDF化しようと思う。
コメント (1)
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