獲得された絶望感(盲人ウエカジ @ウエカジハローセンター 公式ブログ)

~網膜色素変性症と司法試験とモー娘。と全盲ヘルパー事業所と・・・~

大阪高校生演劇発表会@箕面メイプルホールに行った。

2017-11-19 23:53:32 | コンサート舞台
なんか青春っていいね。

 今日は日曜日、午前中はスポーツジムに行って、昼からは箕面のメイプルホールへ。はじめていく会場。ハローの現場があればたいていの大阪のホールやライブハウスは行ったことのある私デスペア。メイプルホールはいったことがない会場。ガイドヘルパーさんに手引きされていく。網膜色素変性症な私デスペア。ほぼ全盲な視覚障害者なのではじめての場所はいくら点字ブロックが敷設されていてもたどりつけない。そこでガイドヘルパーさん。

 手引きされて阪急電車宝塚線でまずは石橋駅へ、そこからのりかえて箕面生きの電車。乗り換えのホームに駅員が数人たっていて、アナウンスをずっとしていた、箕面の滝へはのぼれませn。通行止めです。

 紅葉シーズンの真っ只中。紅葉の名所の箕面の滝。先日の台風21号の影響で山道が封鎖されているうとのこと。。なんだ箕面の滝までのぼれないやったらいく意味ないなぁと帰っていく客多い。

 私たちは、そんなあともどりする乗客とはちがって、終点の箕面駅へ。

 箕面駅について、箕面のの今の気温は10ど。寒いね。

 駅から15分ほどあるいて、メイプルホールへ。昨日と今日この会場でおこなわれているのが、大阪府高校演劇発表会。高校生の演劇。青春そのもの。家のちかくということ、あと無料ということ、そしてなにより、音声ガイドがあるということで、箕面の寒い街並みをあるいてメイプルホールへやってきた私。

 視覚障害者がお芝居見るときに必要なのが音声ガイド、音声解説。nHKの朝ドラマの副音声解説のようなものが必要。セリフだけでなく体のうごき、場面セットなどがどんな風かを音声ガイドしてくれる。こういった演劇はめずらしい。

 そして、さらにめずらしいのが、その音声ガイドも高校生自らが行う点。音声ガイドをやったはいいが、実際にそれを必要としている視覚障害者の観客がいないのなら、音声ガイドをしている高校生もやりがいがないだろう。よし私が行こう。ちなみに、演劇はもちろん生だし、それに音声ガイドをつけるのも生。舞台袖かどこかで舞台をみながら高校生が音声ガイドをつけていくというもの。

 会場について、受付をすませて、FMラジオを借りる。すでに周波数がセットされていて、このラジオのイヤホンから、演劇がはじまると、音声ガイドがなががれる。

 客席も視覚障害者のために、なぜか最善席が用意されていた。目が見えないから最前席でなくてもいいとおもうんだけど、でもやっぱり最前席はいいね。演者の足音や、動作音がよっくきこる。またマイクをつけてない高校生演劇なので、セリフもよくきこえていいね。

 あと、最前席が視覚障害者にわりあてられているのは、どうやら音声ガイドをつけている高校生からも視覚障害者が見えるようにとの配慮。。演劇が始まる前に、イヤホンチェックということで、事前テスト。聞こえますか?聞こえたら、手をあげてくださいとイヤホンごしに女子高生が語り掛ける。それがなんかやけに親近感があって、まるで私一人のたmに話しかけてくれているよう。正確には私のほかにも数名の視覚しょうが者がいて、そのほか関係者もイヤホンをつけていたけどね。

 13時45分開演で、1時間演劇。清風高校の女子高生2人の二人芝居。ごみくずと星くずという演劇タイトル。

 年をとったせいか、女子高生の声がすべておなじにきこえて、はじめのほうは二人の声が区別つかなかった。でも徐々にどっちの声かわかるようになった。

 ストーリーはオリジナル脚本のようで、好きな先輩の捨てたものをどうしても拾わずにはいられないという女子高生モエと、そのモエの友達のひなたの物語。

 好きな人のごみをあつめるといえば、ハロプロではこぶしの藤井梨央。あとハロプロメンバーは新幹線の中でペットボトルを飲み切って、そのペットボトルはどうするのかというと、新幹線の中野ゴミ箱には捨てないポリシー。それは同じ新幹線にのっているヲタがゴミ箱からメンバーのペットボトルを拾ってもってかえるため。だからハロプロメンバーはえっとボトルはすべて持ち帰る。

 演劇のおもしろさは、それを生々しくみせるのではなく、女子高生が演じるとおいう点。これがもし男子高校生が主役だったらまたちがったんだろうね。

 モエの力になりたいヒナタは、一緒にごみ広いをすることとなる。でもほんとはそんなことはモエにはやめてもらいたいと思っているヒナタ。

 そして、しまいには、ヒナタの捨てたごみも集めだすモエ。これには驚いて絶好を言い渡すヒナタ。

 さて、二人の仲は?

というストーリー。なかなかいいストーリーだった。

 高校生演劇によくある、さらっとした、結末がはきりとしないストーリーだけど、またそこがいいね。特に涙ちょうだい物語でもなく、お笑い物語でもない。二人の女子高生の関係性と相手への思いをよく表現していた。

 そして、そのお芝居の間ずと、私のイヤホンこしに、かたりかけてくれた音声ガイドの女子高生。とても初々しかった。声に素直さとまじめさと一生懸命さとこどもぽさがでていた。何回かもえとひなたをとりまちがて、あっ違いました、ヒナタが机の上に立ち上がりましたという訂正もとってもういういしくていいね。音声ガイドの女子高生は舞台をみながら、台本をめくりながら、それで進行を確認しつつ、ガイドをあてているよう。ときおりめくる台本の紙の音がなんかいいね。音声ガイドの女子高生の物語の中に私がまぎれこんだような錯覚。絵本をぺらぺらめくりながら、その絵本の中の登場人物が舞台でにあがったような感覚。

 演者の二人もとっても演技が上手で、音声ガイドの女子高生もとってもガイドが上手だった。

 驚いたのが、演じた二人の女子高生はお芝居の間ずっとセリフは標準語だったこと、お芝居おわて5分程度のアフタートークショーというか客席からの質問こーなに答えるその二人の女子高生は見事な関西弁のいイントネーションだった。このギャップにびっくり。

 また、お芝居ではあんなに堂とえんじていたのに、質問こーなでは、あまり質問にたいしてうまくひろげて答えられてなかった。

 お芝居のレベルは、ハロプロの劇ハロと同じぐらい高いレベルだけど、そのあとのトークではやはりハロプロメンバーのほうが上手だね。

 でも、高校生演劇がこここまでレベルが高いとはびっくり。しかも初々しい。ストーリーにではなく、高校生が青春をかけて演劇に情熱をそそいでいるっていう光景事態に涙がでてきた私であった。

 来年の11月にもきっとあるので、行ってみようかな。

 ちなみに、今日の視覚障碍者の来場者数は13人。朝から夕方まで7時間ぐらい。私は7時間みるのはつかれるので、のうち1時間だけ見て帰った
来年はもっとみたいな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする