カッパのロードスター

幌を開ければFeelin`good。カッパーレッドの
路渡☆くんとの楽しいドライブ日誌。

天の川を訪ねて

2014-07-08 01:05:58 | 洛外うろうろ
それならと、地上の星?天野川を見に大阪府交野市(かたのし)まで
ひとっ走り♪ なんとここは七夕伝説発祥の地なんだとか。

『大阪・交野から枚方にかけては銀河にたとえられた「天野川」が流れ、
織姫と牽牛ゆかりの地も残る、七夕伝説のふるさと』
・・・羽衣伝説、かぐや姫伝説とか天岩戸伝説と同じく、七夕伝説も各地に
あるとは思いますが・・・(^_^ゞ

大阪府の東北部に位置する交野市から枚方市(ひらかたし)にかけては
平安の頃、交野ヶ原(かたのがはら)と呼ばれ、平安貴族たちが好んだ
風光明媚な狩猟地だったようです。
白く輝く川砂と澄んだ流れが夜空の天の川を思わせることから、ここに流れる
天野川はよく古典文学に出てきます。
当時すでにここの七夕伝説が定着していたようです。



まずは七夕祭り真っ盛りの『機物(はたもの)神社』へ行ってみます。
ご当地キャラ『おりひめちゃん』が機織りちう。^_^



創建は定かでは無いものの、文献から四、五世紀だと考えられています。
御祭神はもちろん「天棚機比売大神(あまの たなばたひめ おおかみ)」
織姫さまですね♪

意外なことにこの神社、戦国大名からも人気があったようで・・・
織田信長、明智光秀、豊臣秀吉も特段の保護や寄付をし、関わっています。






毎年7月6・7日の2日間、七夕祭りが盛大に行われ、この2日間参道は
屋台が隙間無く並び、大勢の人で賑わいます。
ちなみに駐車場は無い、公共交通機関で来るようにとのことでしたが・・・
行ってみると充分余裕のある臨時駐車場が用意されていました。(^_-)v













近くのスーパーで買ったお寿司をクルマに持ち込み、お昼ご飯に♪



今どきのクルマ、軽でも広々なのに・・・ロードスター、狭ッ!
こんなことするクルマじゃ無いですねぃ。(^_^ゞ

さて、機物神社から場所を変えて天の川(天野川)に架る逢合橋を目指します。



とうとう雨が降ってきました。きつくならない間にササッと笹飾りを・・・

ところでこの辺り、難読地名が多いのでは?



「砂子坂」が何で「酢蛸坂」になるんや!ツッコミ入れられる大阪流かな?
逢合橋のある地名は私部(きさべ)と読みますが、古代はきさいちべと言い
皇后のお世話係の役所があったようです。
「私」とは后(きさき)を意味します。



織姫を祀る機物神社と天野川をはさんだ対岸の中山観音廃寺跡には牽牛石が
残されており、ほぼ中央の天の川にこの逢合橋という名の橋が架かっています。



これが地上の天の川・・・

ちなみに、天野川が淀川と合流する直前に架かる橋は、かささぎ橋と
名付けられています。七夕伝説で、七夕の夜、鵲(かささぎ)が翼を連ねて
橋を架け、二人を逢わせることに由来しているのでしょう。



「彦星と織姫と今夜逢う 天の川門に 波たつなゆめ」という
万葉集の歌碑がありました。万葉集には百二十二首もの七夕の歌があるとか。



あれ?ニャンコさんも誰かに逢いに?それともパーマをかけに来たのかな。



本当は枚方市の観音山公園にある巨石「牽牛石」も見に行きたかったのですが、
雨が強くなり・・・断念。
観音山公園には「牽牛(ひこぼし)の 妻迎え船 こぎ出らし 天の川原に
霧の立てるは」という、万葉歌人・山上憶良の歌碑があります。

この交野市、弘法大師空海が呪文を唱えたら星が降って落ちたという
「降星伝説」もあり、星にまつわる地名や伝承を星の数ほどちりばめている?
たとえば、星田、南星台、天田の宮。星の森や星田妙見宮などなど・・・
私的に気になるのが、「府民の森ほしだ園地」の中にある吊り橋。
その名も「星のブランコ」この吊り橋、全国6位。全長280m!高さ50mという
巨大な吊り橋。いつか行ってみようと思っています♪




2014.7/6、交野市・機物神社にて。