有名な観光スポット「詩仙堂」から山の方へと向かうと、そこには
タヌキさんが・・・狸谷山不動院(たぬきだにさんふどういん)。
真言宗修験道大本山です。開基は木食正禅(もくじきしょうぜん)。
そうそう、狸谷山って山はありません。あくまでお寺の“山号”で、
このお寺がある山は左京区一乗寺、東山三十六峰の北の方にある
瓜生山(うりょうさん)と言います。お寺はこの山頂近くです。
桓武天皇が平安京の鬼門守護として『怒鬼(たぬき)不動明王』を
この地に祀ったのが始まりとされています。
鎌倉時代の建長年間に現在の本堂内にある石窟に不動尊を遷して
安置したといわれ、江戸時代になり若くして禅、律、真言、天台の
四宗の要義を学び、また木食行(穀断ちし木の実や草のみを食べる修行)
を体得するため高野山に登り木食大戒を修めて大阿闍梨となった
朋厚房正禅法師(木食正禅養阿上人)が、さらなる高みを目指して
参籠修行の場を探し求めていたところ、洛北一乗寺村の狸谷と呼ばれる
ところに高さ、深さとも2丈からなる洞窟の存在を耳にします。
その中には長年風雪にさらされながらもなまめかしく輝く尊像があった。
剣豪宮本武蔵が滝に打たれて修行を続け、己に克つ不動心を感得したのも
この地と知った朋厚法師は、この狸谷こそ自身が籠って行法を修するに
ふさわしい場所と決意した。
享保3年(1718)、これをもってこのお寺の創建年とされています。
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正式名は「修験道大本山一乗寺狸谷山不動院」、一般には"タヌキダニの
お不動さん"として親しまれ信仰を集めています。
ご本尊は眼光鋭く鬼をも叱る「咤怒鬼(たぬき)不動明王」なんですが
信楽焼のひょうきんなタヌキさんがいっぱい出迎えてくれています。
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タヌキ=他抜き、他を抜くってことでスポーツ関係者にも信仰されて
いるようですね。阪神タイガースの1985年、2003年の優勝記念碑が
目を引きます。懐かしや~小林繁さんのお百度参拝記念もあるやん!
吉田監督時代には選手と狸谷不動院に優勝祈願に来られていたんやね、
またここに来れば優勝できるかも?
・・・捕らぬ狸の皮算用になるかな。(^_^ゞ
ところで、京都市民にはよく知られたお寺なんですが、観光客の方は
詩仙堂どまりで、ここにまで来られることは少ないようです。
この日も詩仙堂周辺は人で溢れていましたが・・・詩仙堂からここまで
結構な登り坂を10分ほどは歩かないといけない、それから本堂までは
250段の急な石段が待ってますし、多少体力が要ります。
ただ、参道の麓には駐車スペースがあるし、クルマで行くのは便利。
だいたいこの「狸谷山不動院」は、交通安全にも霊験あらたかと
されていて京都を走る自家用車やタクシーにはここのお守りステッカー
を貼ったクルマをよく見ます。おそらく京都では最も多い。
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参道に入るとすぐに見えてくるのが、プチ伏見稲荷?その先は竜宮城?
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ここに祀られている白龍弁財天は、木食上人参籠修行のみぎり、
「一切衆生の苦難、恐怖を除き、財宝、福利を与え給え」との
誓いをもとに奉安したもの。
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白龍弁財天は、インドのサラバチ河を神格化したものといい、水神
として祀られている。左手に弓、刀、斧、羂索を持ち、右手に矢、
三鈷、宝輪を持つ。15の童子に守護され、竜神が付き添っている。
・・・よく見えなかったけど。(^_^ゞ
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さて、この先からいよいよ250段の階段を上がって行くことになります。
京都市と提携して『KENKO250』なる健康増進事業が展開されています。
250段の階段を10回登頂することで満願達成・・・もちろん1日にでは
なく、1回登頂するたびにスタンプを押してもらい10回分貯まると
「健康の証」を授与して頂け、本堂横に名札も貼り出してもらえます。
タヌキさんが今何段目かを案内してくれます。
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50段目あたりで待ち構えているのが七福神の面々♪
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69段目には「迎え大師」さまがお出迎え・・・
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ちょうど中間点あたりですかね「弘法大師 光明殿」があります。
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光明殿の周りは、四国八十八ヶ所お砂ふみ霊場になっていて
今回の目的はここで逆打をすることでした。
詳しくはまた後の記事にて・・・(^_^ゞ
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もうひと息、80段ほど上がると境内に到達します。
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まだ44段残ってますね、本堂まで行ってやっと250段になります。
境内に辿り着いてすぐ右側、本堂の向かいにあるのが
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トイレの神さま、烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう)の社。
その奥には凝った木彫の三社明神堂(写真上)があります。
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うすさま明王は、猛々しい烈火で不浄を清浄と化す神力を持つ明王。
日々の生活のあらゆる不浄を清める功徳があることから
「トイレの神様」としての信仰が篤い。
ヒット曲がありましたね、植村花菜は一発屋に終わったカナ。(^_^ゞ
三社明神は衣食住愛の神。玉姫大明神(衣)、清隆大明神(食)、
白玉折木大明神(住・愛)が祀られています。
〈手水舎〉
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〈護摩壇?〉
ここでの有名な行事に『火渡り祭』があります。
7月28日、どなたでも参加でき、火渡り修行が体験できますよ(無料)
本堂はと言うと、プチ清水の舞台?
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清水寺と同じく懸崖造りの舞台があります。
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懸崖に掛けられている巨大な弓と矢が左右に一対。法弓ですかね。
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さて、今回はここまで。まだ250段を登りきってないし、
光明殿の四国八十八ヶ所お砂ふみ霊場もまだだし・・・
その内、アップするつもり。(^_^ゞ
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2016.5/1、狸谷山不動院にて。
タヌキさんが・・・狸谷山不動院(たぬきだにさんふどういん)。
真言宗修験道大本山です。開基は木食正禅(もくじきしょうぜん)。
そうそう、狸谷山って山はありません。あくまでお寺の“山号”で、
このお寺がある山は左京区一乗寺、東山三十六峰の北の方にある
瓜生山(うりょうさん)と言います。お寺はこの山頂近くです。
桓武天皇が平安京の鬼門守護として『怒鬼(たぬき)不動明王』を
この地に祀ったのが始まりとされています。
鎌倉時代の建長年間に現在の本堂内にある石窟に不動尊を遷して
安置したといわれ、江戸時代になり若くして禅、律、真言、天台の
四宗の要義を学び、また木食行(穀断ちし木の実や草のみを食べる修行)
を体得するため高野山に登り木食大戒を修めて大阿闍梨となった
朋厚房正禅法師(木食正禅養阿上人)が、さらなる高みを目指して
参籠修行の場を探し求めていたところ、洛北一乗寺村の狸谷と呼ばれる
ところに高さ、深さとも2丈からなる洞窟の存在を耳にします。
その中には長年風雪にさらされながらもなまめかしく輝く尊像があった。
剣豪宮本武蔵が滝に打たれて修行を続け、己に克つ不動心を感得したのも
この地と知った朋厚法師は、この狸谷こそ自身が籠って行法を修するに
ふさわしい場所と決意した。
享保3年(1718)、これをもってこのお寺の創建年とされています。
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正式名は「修験道大本山一乗寺狸谷山不動院」、一般には"タヌキダニの
お不動さん"として親しまれ信仰を集めています。
ご本尊は眼光鋭く鬼をも叱る「咤怒鬼(たぬき)不動明王」なんですが
信楽焼のひょうきんなタヌキさんがいっぱい出迎えてくれています。
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タヌキ=他抜き、他を抜くってことでスポーツ関係者にも信仰されて
いるようですね。阪神タイガースの1985年、2003年の優勝記念碑が
目を引きます。懐かしや~小林繁さんのお百度参拝記念もあるやん!
吉田監督時代には選手と狸谷不動院に優勝祈願に来られていたんやね、
またここに来れば優勝できるかも?
・・・捕らぬ狸の皮算用になるかな。(^_^ゞ
ところで、京都市民にはよく知られたお寺なんですが、観光客の方は
詩仙堂どまりで、ここにまで来られることは少ないようです。
この日も詩仙堂周辺は人で溢れていましたが・・・詩仙堂からここまで
結構な登り坂を10分ほどは歩かないといけない、それから本堂までは
250段の急な石段が待ってますし、多少体力が要ります。
ただ、参道の麓には駐車スペースがあるし、クルマで行くのは便利。
だいたいこの「狸谷山不動院」は、交通安全にも霊験あらたかと
されていて京都を走る自家用車やタクシーにはここのお守りステッカー
を貼ったクルマをよく見ます。おそらく京都では最も多い。
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参道に入るとすぐに見えてくるのが、プチ伏見稲荷?その先は竜宮城?
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ここに祀られている白龍弁財天は、木食上人参籠修行のみぎり、
「一切衆生の苦難、恐怖を除き、財宝、福利を与え給え」との
誓いをもとに奉安したもの。
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白龍弁財天は、インドのサラバチ河を神格化したものといい、水神
として祀られている。左手に弓、刀、斧、羂索を持ち、右手に矢、
三鈷、宝輪を持つ。15の童子に守護され、竜神が付き添っている。
・・・よく見えなかったけど。(^_^ゞ
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さて、この先からいよいよ250段の階段を上がって行くことになります。
京都市と提携して『KENKO250』なる健康増進事業が展開されています。
250段の階段を10回登頂することで満願達成・・・もちろん1日にでは
なく、1回登頂するたびにスタンプを押してもらい10回分貯まると
「健康の証」を授与して頂け、本堂横に名札も貼り出してもらえます。
タヌキさんが今何段目かを案内してくれます。
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50段目あたりで待ち構えているのが七福神の面々♪
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69段目には「迎え大師」さまがお出迎え・・・
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ちょうど中間点あたりですかね「弘法大師 光明殿」があります。
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光明殿の周りは、四国八十八ヶ所お砂ふみ霊場になっていて
今回の目的はここで逆打をすることでした。
詳しくはまた後の記事にて・・・(^_^ゞ
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もうひと息、80段ほど上がると境内に到達します。
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まだ44段残ってますね、本堂まで行ってやっと250段になります。
境内に辿り着いてすぐ右側、本堂の向かいにあるのが
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トイレの神さま、烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう)の社。
その奥には凝った木彫の三社明神堂(写真上)があります。
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うすさま明王は、猛々しい烈火で不浄を清浄と化す神力を持つ明王。
日々の生活のあらゆる不浄を清める功徳があることから
「トイレの神様」としての信仰が篤い。
ヒット曲がありましたね、植村花菜は一発屋に終わったカナ。(^_^ゞ
三社明神は衣食住愛の神。玉姫大明神(衣)、清隆大明神(食)、
白玉折木大明神(住・愛)が祀られています。
〈手水舎〉
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〈護摩壇?〉
ここでの有名な行事に『火渡り祭』があります。
7月28日、どなたでも参加でき、火渡り修行が体験できますよ(無料)
本堂はと言うと、プチ清水の舞台?
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清水寺と同じく懸崖造りの舞台があります。
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懸崖に掛けられている巨大な弓と矢が左右に一対。法弓ですかね。
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さて、今回はここまで。まだ250段を登りきってないし、
光明殿の四国八十八ヶ所お砂ふみ霊場もまだだし・・・
その内、アップするつもり。(^_^ゞ
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2016.5/1、狸谷山不動院にて。