愛する犬と暮らす

この子たちに出逢えてよかった。

だれのランクが上なのか教えてやる!

2011-10-03 22:46:47 | シェラとルイの日々


☆復活した今朝のシェラ
 「シェラちゃん、歩くのがすっかり早くなりましたね。元気になってよかったわ」
 今朝、朝の散歩でときどきお会いするシェルティーのココア・ママから褒められた。ぼくも今朝のシェラの足早な動きに目を細めていた矢先だった。だが、涼しさのせいであって、新入りパピィがきたから元気になったと判断するのは早計であろう。
  
 そのシェラのご機嫌がすこぶる悪い。原因はもちろん新入りの「ルイ」(読みやすくするために「ルイ」とカタカナ表記に変更します)の存在である。苛立っているし、不貞腐れてみたいなところもある。
 今夜も、ぼくのベッドの上にいるから横に座って撫でてやりながら、少しでも覆いかぶさるような姿勢になると低く唸る。あるいは、ようやくリビングの入口まできたからというので呼んでも知らん顔で寝そべっている(写真=上)。

☆手に取るようにわかるシェラの心模様
 ぼくにはそんなシェラの気持ちがぐいぐいと伝わってくる。
 とにかく、鬱陶しい。存在そのものが邪魔くさくてならない。せっかく、静かに日々を送っていたのに、チョロチョロと目障りでならない。(たぶん)においも嫌でならない。
 だから、なるべくケージにも近づきたくない。ウザったいから、癪に障るけど離れた部屋にいて、関わることから遠ざかっていたい。 
 あのチビ助は、ときどき、ケージから出されると、真っ先にやってきて、遊ぼう、遊ぼうと飛びついてくる。「あっちへいけ!」と吠えても、逃げるくせに怖がらず、喜んで走り回ってまた飛びついてくる。あいつは小悪魔だ。
 
 シェラの気持ちはそんなところだ。
 これを書いているたったいま、ぼくの部屋へ入ってきた。のぞくことはあるが、ぼくが部屋にいるときは入ってこない。それなのに驚いたことに入ってきたのである。「父さん、あの小悪魔をなんとかしてよ」とでもいいたかったのだろうか。
 ぼくはシェラの頭を撫でながら、「少しの辛抱だからかんべんしてくれよ。そのうち、おとなしくなるからさ」といいながら詫びた。
 
 ルイが「おとなしくなる」という約束に自信はない。しかし、もう少し成長したら、序列だけはわからせてやろうと思っている。そして、自分がシェラの下位に位置する存在であることをわからせるのである。
 すでに体力が衰えているシェラが力でそれを示すのはかなり困難だろう。それなら、ボスたるぼくがルイにしっかり教えてやろうと思っている。


☆まだ外の世界が怖いルイ
 一昨日以来、ルイはすっかりわが家になじんでしまった。昨日はしばしぼくとふたりだけで過ごす時間があって、そこでぼくはルイに対してだれがボスかをキッチリ教え込んだ。
 ルイもさすがにオス犬である。シェラやむぎがパピィのころには見られなかったようなやんちゃぶりを発揮はしても、強い相手に対する服従心はかなり強い。すでにぼくへの反応は一目置いているのがわかる。
 これから、ボスのぼくはルイに対して、「おまえよりもシェラのほうが上位にあるのだ」と教え込んでやるつもりでいる。

 今朝の散歩にもルイをトートバッグに入れて連れていった。途中、きれいな道の一部で少し歩かせてみた。においを嗅ぐのに懸命になっていたシェラは、横からルイが顔を突っ込んできてびっくりしたが、吠えて追い払ったりはしなかった。

 ルイのほうも、まだ外を歩くのはおっかなびっくりで、たまたま道の悪い場所へ足を踏み入れてしまい、ぼくを見上げて助けを求めた。むろん、すぐに抱き上げてやり、ボスとしての面目躍如といったところだった。


シェラの見事な教育的指導

2011-10-02 11:49:16 | シェラとルイの日々


☆活発なのはいいけれど… 
 なんとも元気な子である。男の子と女の子の違いはあるにしても、同じコーギーながらむぎがおとなしい子だっただけにそのやんちゃぶりに目を瞠る。
 ショップの担当さんも、「元気ですよ」と何度もいっていたくらいだから、平均より活発な子なのだろう。うれしいような、怖いようなというところである。
 
 名前は、三つの候補から絞り込んだ。
 ぼくが、連れてきて顔を見たら大きな耳でしかも先が反っているのでまるで翼のように見える。たちまち、「つばさ」をエントリーした。
 家人は、先週から「るい」と決めている。意味はなく、感覚的なネーミングであり、「呼びやすい」からというもの。
 せがれは、あれこれいっていたが、推薦は「しもん」。なんだかそれなりの理由を聞いたが忘れてしまった。

☆ようやく「るい」に落ち着いて 
 この「しもん」は、ぼくの候補リストにもあった。そのリストはすべてアウトドアブランドであり、シェラがアメリカのアウトドアブランド「SIERRA DESIGNS(シェラデザインズ)」に由来するので今度の子も同じようにしたいと思っていた。
 
 SIMOND(シモン)の名は、クライマーならだれでも知っているフランス・シャモニーの登攀具メーカー。最高級のピッケルのひとつがSIMONDなので、けっこう興味はあったが、やっぱり一般的ではないしということで圏外へ。
 最終的に、呼びやすさと、今度の子が家人の強い希望でわが家の子になったことから、名前も彼女の希望を容れて「るい」に落ち着いた。
 
 るいは、ショップにいたときからシェラに興味津々だったが、シェラはいまのところるいに完全に拒否の姿勢を貫いている。目さえ合せなかった。
 るいを家に連れてきて、ケージに入れても、そのケージに寄りつかないというより、避けている。ケージのそばを通ろうとさえしない。リビングへはいかず、寝室や玄関近くの廊下で寝ている。



☆シェラの怒り爆発! 
 シェラの顔には確実に動揺と困惑と軽い怒りと寂寥が去来している。これらは想定ずみなのでわれわれも驚かない。
 夜、るいが廊下のほうからやってきたシェラにケージの中から吠えた。
 るいは尾のないお尻を振っていたが、さすがにシェラも腹に据えかねたらしく、ケージのところに寄ってきて、たしなめるような調子で何度か強く吠え、くるりと踵を返してまた玄関のほうへ去っていった。絵に描いたような「教育的指導」だった。
 
 ぼくはあとを追い、寝室に入ってしまったシェラの頭を、「よくやった」といいながら丁寧に撫でてやった。見上げたシェラの表情はいつもどおり穏やかで、安心感に満ちていた。
 夜から朝にかけても二度ばかりシェラは寝ているぼくのベッドの脇にやってきた。腕を伸ばし撫でてやると、その場にうずくまり、そこで寝てしまった。
 シェラはぼくの気持ちをよく知っている。ぼくたちはもうそういう関係なのである。 
 
 こんな繰り返しを経て、シェラもるいを仲間と認めてくれる日を迎えるのだろう。
 今朝は、るいをトートバッグに入れて散歩に出かけた。シェラからは無視されたが、いずれ並んで歩いてくれるだろう。
 このやんちゃなるいがシェラの元気を引き出してくれるようにといまはひたすら願っている。