久しぶりのエントリーです。
未曾有の大地震・東北関東大震災から一週間、犠牲者の皆様のご冥福をお祈りするとともに、被災なさった方々に心からのお見舞いを申し上げます。
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震災の被災地から遠い東京でも地震の影響は色濃く、とりわけ、電力不足から交通機関の自主規制がおこなわれ、混乱に明け暮れた一週間だった。計画停電(輪番停電)の実施によって、予測できたとはいえ、交通事故が頻発し、死者も出て深刻な事態を招いている。
それでも、この震災は日本というこの国が直面した非常事態であり、国民すべてが心をひとつにして乗り切らなくてはならない。そのときようやくわれわれも成熟した市民社会の国だと胸を張ることができる。
一週間前の3月11日午後2時46分、東北太平洋沖大地震の発生ととももに東京も揺れにゆれた。わが家には女房とシェラ(16歳♀雑種)、ムギ(12歳♀Wコーギー)がいた。女房は家具が倒れてきたり、テレビが飛んでこない場所として風呂場へ逃げ込んだ。ムギもビックリして従ったが、シェラはいくら呼んでさっぱりこない。揺れている部屋であたりをうかがっていたそうである。
あの日から、ムギがすっかりおびえたままでいる。地震の最中にオシッコをもらしてしまった。翌々日の日曜日にも、朝起きると部屋の中にムギのものと思われるおもらしの痕跡があった。
地震(余震)が怖くての粗相だろうとは思ったが、ムギは腎臓に前歴がある。「頻尿」は再発ののサインかもしれない。行きつけのクリニックの日曜日の診療時間は午前中のみ。急いで連れて行った。
「たぶん、地震のせいでしょう」というのがドクターの診断だった。地震におびえ、いつもと違う行動をとるわんこたちがたくさんクリニックにきているそうだ。
以来、夜はあまり感じないが、朝のムギが以前と変わった。日を追ってぼくに張りつくようになった。
前は、会社へ出かけていくぼくに見向きもしなかったというのに、一昨日の朝は玄関へ出てきて見送ってくれた。連れ
昨日は玄関の扉の前で待っていて一緒にいきたがる。今朝は出かけるしたくをしているぼくのあとをついてまわり、立ち止まるとぼくの足にお尻をつけて離れない。移動するとまたついてくる。玄関で靴を履いていると、写真のように昨日同様に「一緒にいきたい!」と待っている。
非常時にはだれに頼ったらいいのかよ~くわかっているらしい。
それにひきかえ、シェラのほうは今朝もベッドの下で熟睡していて見送りにも出てこなかった。
雷や花火に敏感に反応し、あれほど恐怖に駆られたわんこも地震にはへーちゃら。ムギは雷にも花火にもまったく動じなかったというのに地震にはビビリきっている。
できることなら会社へ連れて行ってやりたいのだが……。