

今日はルイの4歳の誕生日である。
「フレンドリーなわんこに育ってほしい」との切実な願いをこめて「ルイは友を呼ぶ」とダジャレの名前をつけた。こちらが歳とってから飼うわんこだけに、性格が好戦的だったらたまらないからだ。
幸いにして、ルイはわれわれが望んだとおり人間にもわんこにもひたすら友好的な子になってくれた。ありがたい。今朝の散歩のときも、ぼくが知らないご近所さんたちから笑顔で声をかけられて、そのたびに愛想を振りまいていた。
ルイをとりわけ可愛がってくれるのは高齢の男性たちである。皆しゃがみこみ、しっかり抱きしめてなかなか放そうとしない。ルイも爺さんたちの顔を舐めまくる。あとで「きたねえマネするな!」と怒ってもやめようとしない。
ルイは、高齢男性の心を覆う寂しさを癒すオーラを発しているのだろう。オスながらみごとのなまでの「ジジ転がしのわんこ」に成長した。
次が、ニッカボッカを穿いた気のいいおっちゃんやにいちゃんたちである。彼らはルイをみると破顔一笑、わらわらと近づいてきてルイの全身を撫でまわしてくれる。ルイもシッポのないケツをしきりにふって精一杯の愛想をする。
最近では遠くにニッカボッカ姿のシルエットが見えただけで喜んで待ちうけ、近くにくるとこちらから飛びかかっていこうすとす。「ワークマン」にコーギー用のニッカボッカがあったら4歳の誕生祝いに買ってやりたいくらいだ。
一方、女性たちは、あまりルイを気にかけない。むしろ冷淡な人が多い。ルイのほうも女性には淡泊である。この点は飼い主とまったく同じだ。