愛する犬と暮らす

この子たちに出逢えてよかった。

ずっとお調子者のままでいい

2015-11-05 20:33:57 | ルイとの日々

■ おとなのわんこになって知らん顔
 もうルイはおとなのわんこになってしまったのだろうか。
 ついこのあいだまで、ぼくが夕飯をすませるのを待っていて、ぼくが食卓からソファーに移動するやいやな、「さあ、遊ぼう!」とばかりおもちゃをくわえてきたというのに、ずっと寝てばかりいる。
「おい、ルイ、遊ぼうぜ」と声をかけても、薄目を開けて一瞥するだけでまた寝てしまう。

 ルイがいちばん好きなフリスビーを投げても、あまり乗り気じゃないのが明らかである。それでも反応してくれたらしめたもの、以前のように追いかけ、持ってきて遊びはじめる。
「毛が落ちるからいいかげんにして!」と叫ぶかあちゃんの声などオレたちは無視だ。
 だが、最近はかなりの頻度で無視する日もふえた。足元にフリスビーが落ちても、「しょうがねえとうちゃんだ」といわんばかりの困惑した顔で無視している。
 
「もう、ルイはおとなになったんだから無理よ」とかあちゃんはおかしそうに笑っている。しゃくだから、そのままソファーに横になって寝てしまう。「ご飯を食べてすぐ寝たら身体によくないっていってるでしょ!」と、しつこく叫ぶかあちゃんの警告なんか無視だ。すべて、遊んでくれなくなったルイがわるいのである。


■ ケージはルイとのキャンプの必需品
 先の11/31(土)~12/1(日)、山梨・道志村でキャンプをやってきた。ぼくたちも7、8年ぶりだからルイははじめてのこぢんまりしたキャンプ場である。やはりこのキャンプ場がはじめてのせがれが同行した。
 キャンプの設営や撤収時、テントのアルミポールをのばしたりおりたたんだりするし、幕体も広げたりたたんだりする。このとき、ルイが大騒ぎする。きっと、怖いからだろうが、ガアガアとうるさいし、9月のキャンプでは幕体に噛みついて破いてしまった。

 いまもルイをクルマで移動するときはケージが必需品である。最初は前のわんこたちのようにリアシートに置いていたが、ルイはわれわれのだれかが降りるだけで怒り、前のシートやうしろのネットに噛みついて傷だらけにしてしまった。 
 キャンプのとき、ルイをおとなしくさせておくためにもこのケージは欠かせない。設営が終わるまでルイはケージから出してやらない。テントを張り終えてからようやく出してやる。
 
 その後、ケージはクルマから出してリビングスペースのどこかに置いておく。荷物台として活用できるからだ。もし、ルイが騒ぎはじめたらケージに入れてしまう。ただ入れただけでは外が見えるのでグランドシートですっぽり覆う。さすがに外が見えないと音だけでは反応が鈍くなり、騒ぎはおさまる。
 そのままこちらが忘れてしまい、長時間放置しておくと「出してくれ」とのアピールが断続的にはじまる。遠慮がちに唸り、小さく吠えるのである。悲しげに、そして威圧的に……。


■ みんなと一緒に寝るのがうれしくて
 寝るときはケージではなく、テントに一緒に入れる。汚れた足は水がいらないシャンプーできれいして、体も濡れタオルでさっとふく。最近までは脱走しないように、あるいは脱走しても捕獲しやすいように手製の短いリードをつけていたが、いまは必要ないとわかった。
 9月のキャンプで、夜、テントの入口が開いたままになっていたことがあった。ルイはそこにうずくまり、ずっと番犬をやっていた。

 今回のキャンプでは、ぼく以外のふたりがテントに入るとルイもしきりに入りたがった。きれいにしてから入れてやり、ぼくもあとから入ると、目をらんらんと輝かしたルイがいた。うれしくてしょうがないと全身で物語っている。
 なぜか、三人の腕の袖口を噛み、せまいテントの中を跳ねまわる。さすがのかあちゃんも「毛が落ちるからいいかげんにして!」と怒らず、笑顔でながめていた。