今日、昼に白菜と豚バラのミルフィーユ鍋を作った。煮過ぎると肉が固くなるというので、なるべくぐつぐつさせないように注意して作ったつもりだった。昼はヘルパーさんが来て食事介助するので、あまり物言わずに食べていたが、夕食にまた出したら、妻が「豚バラはしゃぶしゃぶ用にして!」という。「しゃぶしゃぶ用の豚バラなんてデパートの肉屋に行かないと手に入らないよ!」と言うと、妻は「そんなことない、どこにでも売っているよ!」と言う。
実際、しゃぶしゃぶ用なんていう代物は、近くのスーパーの肉屋には置いていない。いつも買ってくる豚バラは安売り用の安い、ぼろぼろの肉だ。でも、それが良いらしい。今日は、そのスーパーが休みだったので、もう少し先のスーパーで買ってきた。私的には、肉もしっかりしていると思い、喜んで買ってきて作ったのだったが、妻に言われて食べてみると、確かに、肉のような硬さが口の中に残る。元々妻は肉をほとんど食べず、「もっと柔らかい肉にして!」というのが常だった。それがミルフィーユ鍋については唯一肉も食べていたのだった。
触感のわずかな違い、私はあまり気にしたことがなかったが、過敏気味の妻には、大きな違いなのだろうと改めて思った。
肉を食べてくれるということは、今の妻にとって、とても貴重な栄養源だ。次は、ちょっと頑張って、もっと薄くて柔らかい豚バラを手に入れて来よう。それにしても、妻の食べる物を作るのはほとほと疲れる。