
数回飲んだ頃に、薬による影響かどうかは不明だが、便が出にくくなり、便が出ないと、食べる方にも影響し、食事が急激に減った。そして、便が出ない、食事が減るの悪循環から、脱水症状を引き起こし、今回の入院騒ぎとなったのだった。
主治医の病院に入院し、その時の主治医の説明は、「胃ろうを作らない、人工呼吸も付けない、延命措置は望まないという本人の意思が固いので、後は、できるだけ苦痛を除いていくように努力します。」ということだった。
これはまさしく緩和ケアーモードに入っているということなのだろう。家族としては、理屈では分かっても、今一、受けきれないものだ。ただし、本人の意思なのだから、反対しようもないことなのだ。
そうか、そうか、仕方ないことなのか!後は、病院に任せるしかないのか?
ところが、入院して3日目に面会に行ってみると、ケアーマネージャーが呼ばれてきていて、ケアーマネージャーから「退院して、家に帰りたいと言っている、家で受け入れてもらえる?」と話があった。私は、「受け入れる受け入れないという話じゃないだろうが、受け入れるしか選択肢はないのだから・・・」と思う。
そして、退院のための受け入れ態勢を整えることになった。そして、準備が整い、今回の退院の運びとなったわけだ。
退院してからは、薬の影響か?うつらうつらとしている時間が長く、目を瞑っていることが多い。恐らく麻薬によって、意識レベルが低下しているためだろうと、素人ながらに思う次第だ。
一昨日、長男から電話があって、「どうなの?」と聞いてきたので、今の状態を説明した。すると、長男は、「点滴だけじゃ、弱っていくだけだろう!他に栄養を摂る方法はないの?栄養食品とかはどうなの?」と聞いてくる。私は、「前に試してみたけど、全然食べなかったよ!」というと、長男は、「それはほかに食べていた時のことでしょう!他に食べなくなったのだから、食べるかも知れない。医者は何と言っているの?」と聞いてくる。
麻薬を使い、点滴の栄養だけで、後は弱っていくのを待っている。そんなことは受け入れ難い。特に家族はそうだ。でも、何をしても回復の見込みがないことは確かなのだから、受け入れざるを得ないことなのだろう!
妻の姉が見舞いに来た時、たまたま主治医と出会い、主治医の説明を聞いて、主治医が既に緩和ケアーモードに入っていることを察知し、しばらく無言で何かを考えている様子だった。ちなみに、妻の姉は元看護師で、その辺の察しの良さは職業上身に付けたものなのだろう。
妻が戻て来て3日目、相変わらず、うつらうつらの状態が続いている。3,4か月こういう状態の妻を介護して過ごすことになるのか?いよいよ覚悟を決めるしかなさそうだが・・・・でも、すっきりすることはないだろうと思う。