Dr.K の日記

日々の出来事を中心に、時々、好きな古伊万里について語ります。

伊万里 色絵 貝海藻文あわび形皿(一対)

2020年09月30日 16時27分33秒 | 古伊万里

 今回は、「伊万里 色絵色絵 貝海藻文あわび形皿(一対)」の紹介です。

 

 

伊万里 色絵 貝海藻文あわび形皿(一対)

 

表面

左:皿A             右:皿B

 

 

裏面

左:皿A             右:皿B

 

 

 皿Aは、昭和56年に、地方都市の骨董屋から買ってきたものです。

 そして、皿Bのほうは、その1年後に、地方都市の百貨店の大骨董市で買ってきました。今では、骨董市といえば、普通、神社の境内などで開かれていますが、その頃は、百貨店の大催事場を貸し切って行われていたんです。

 ところで、この「あわび形皿」を買った頃は、元禄・享保以前の伊万里が正式な「古伊万里」とされ、それ以後の伊万里は、十把一絡げで「幕末物」と言われてバカにされていたんです。しかし、流石に、この手になりますと、「幕末物」とは言い切れませんので、人によっては「中伊万里」などと言っていました。

 なお、この「あわび形皿」は、これが作られた頃は、大変に人気があったようで、大量に、長年にわたって作り続けられたらしく、残存数も多いようです。

 あわび形皿は、「柴田コレクション総目録」(佐賀県立九州陶磁文化館編集発行)にも何点か紹介されています。そのうちで、最もこの「あわび形皿」に類似しているものは、図柄は違いますが、下の写真にある「図3218」でしょうか。

 

「柴田コレクション総目録」から転載

 

 

 

伊万里 色絵 貝海藻文あわび形皿 A

 

表面

 

 

見込み面の拡大

 

 

裏面

 

 

 

製作年代: 江戸時代中期(1740~1760年代)

サ イ ズ : 皿A……口径;17.6×14.2cm  高さ;3.9cm  底径;8.7cm

        皿B……口径;17.6×14.2cm  高さ;4.0cm  底径;8.7cm


伊万里 染付 山水文豆皿

2020年09月29日 11時36分51秒 | 古伊万里

 このところ、2回、大皿の紹介が続きましたが、今回は、一転し、口径が10cmほどしかない、小さな小さな「伊万里 染付 山水文豆皿」の紹介です。

 

 

伊万里 染付 山水文豆皿

 

表面

なんとなくぼやけていますが、カメラの腕が悪くてピンボケなのではありません(><)

実物がぼやけているんです(^-^*)

口縁の9時の方角にホツがあります(ホツ部分は自分で補修しました)。

 

 

裏面

折れ松葉が3か所に描かれています。

 

 

側面

こんなに小さいのに、歪みが見られます。

 

 

 分厚く作られています。特に、底の部分が厚く作られているため、見た目よりも手取りは重く感じられ、初期伊万里を思わせます。

 裏面には折れ松葉が描かれ、古九谷様式の皿を連想させ、古さを感じさせます。

 また、小さいのに歪みまで見られます。歪みがあるのは古い証拠です。もっとも、これは、私の持論です(^_^;

 そんなことから、私は、この豆皿の製作年代は、意外と古いのではないだろうかと思料し、江戸前期~中期にかけてのものだろうと判断しました。

 

製作年代: 江戸時代前期~中期

サ   イズ: 口径;10.3cm 高台径;5.4cm

 


伊万里 染付 孔雀の羽根文大皿

2020年09月28日 17時22分06秒 | 古伊万里

 今回は、「伊万里 染付 孔雀の羽根文大皿」の紹介です。

 この大皿は、前回紹介した「伊万里 染錦 桐・鳳凰文大皿」を買った1週間後に、別な店から手に入れています。

 当時は、伊万里の大皿に人気があり、しかも、大きければ大きいほど人気があり、値段も高くなっていました。私も人の子、またミーハーでもありましたから(__;)、大皿が登場してくると欲しくなっていたんですね。

 これは、前回紹介の「伊万里 染錦 桐・鳳凰文大皿」よりも大きいんです。「伊万里 染錦 桐・鳳凰文大皿」の口径は46.3cmでしたが、この大皿の口径はそれよりも大きく50.0cmあるんです。それに、大傷があるため、安くなっていましたから、1週間前に大皿を買ったばかりでお金が無くなっていましたけれど、なんとかなるかな~と思いました。

 そんなこんなで、文様も、山水文とか松竹梅文などのありふれた文様でもありませんから、一目で気に入り、早速、買ってしまったわけです(^_^;

 

 

伊万里 染付 孔雀の羽根文大皿

 

表面

口縁の1時の方角に大傷があります。

傷は、買ってきてから私が自分で直しました。

 

 

傷部分の拡大

接着剤が黄ばんで汚くなってしまいました(><)

 

 

裏面

高台内の銘は、中国清王朝乾隆帝の「乾」

 

 

製作年代: 江戸時代後期

サ イ  ズ: 口径;50.0cm  高台径;28.3cm

 


カラオケ

2020年09月27日 18時11分12秒 | その他の日記

 今日は、午後から、町内の老人会のカラオケに行ってきました。

 場所は、町内の公民館です。

 今日は、出席者が少なかったものですから、「思い出酒」「無法松の一生(度胸千両入り)」「好きだった」「そんな女のひとりごと」の4曲を歌うことが出来ました。

 まだ、コロナが心配なものですから、入室の際の体温測定、手指の消毒、マイクの消毒、机の配置の配慮など、いろいろと気を使っての実施でした。


伊万里 染錦 桐・鳳凰文大皿

2020年09月27日 13時00分36秒 | 古伊万里

 今回は、「伊万里 染錦 桐・鳳凰文大皿」の紹介です。

 この大皿については、既に、今では止めてしまっている拙ホームページの「古伊万里への誘い」で紹介していますので、紹介文はそこに書いたものを紹介することとし、この大皿の紹介文に代えさせていただきます。写真は新たに撮り直しました。

 なお、この大皿を買ってきたのは昭和56年のことですが、当時は大皿に人気があり、値が張ってなかなか買えなかったんです(><) それで、やむなく、大傷のものを買ってきて我慢していました(泣)。

 

 

伊万里 染錦 桐・鳳凰文大皿

 

 

表面

 

 

中心部分の拡大

 

 

桐文の拡大

 

 

鳳凰文の拡大

 

 

裏面

 

 

鎹(カスガイ)留めの右半分の画像

 

 

 

鎹(カスガイ)留めの左半分の画像

 

 

裏面外周の文様(これが3カ所描かれています)

 

 

製作年代: 江戸時代後期

サ イ ズ : 口径;46.3cm  高台径;25.5cm

 

 

 



<古伊万里への誘い>

 

*古伊万里ギャラリー7 古伊万里様式色絵桐・鳳凰文大皿・・・平成13年11月1日登載

 

 この大皿は、大皿には珍しく派手さがない。赤が少ないからだろうか。赤は、真ん中のほうに、蛾とおぼしきものに少量使われているにすぎない。

 周囲には桐と鳳凰が3点づつ交互に配され、真ん中のほうには、なんだかわからない植物の葉3枚と蛾とおぼしきもの3点が描かれている。

 この画面に共通するのは「3」だけである。それぞれの文様には関連がない。季節感も一致しなければ、物語性の一致もない。

 伊万里では良くやる手である。何の関連もないものを、それぞれに貼り付ける。しかし、そこには破綻もなければ違和感もない。全体が不思議とマッチするのである。

 私は、「桐」と「鳳凰」というその高貴な文様の取り合わせ、更には、桐に「金」を塗って豪華さを出すというその演出の華麗さに魅せられた。また、これらが、この大皿を上品にまとめている理由だろう。

 もっとも、私が一番気に入ったのは、その割れっぷりである。真っ二つで、裏には鎹(カスガイ)が10個も使われて留めてあったのである。