先日(2019年10月25日)、「伊万里 色絵草花梅樹文小皿」を紹介した際、「この手のものは滅多に市場には登場しません。無疵で5枚揃いだったら、確実に美術館入りでしょう。」と書きましたが、そのことについて、「またまた、そんないい加減なことを言って、、、」とか、「またまた、そんな無責任なことを言って、、、」というように感じられた方も多くいらしたのではないかと危惧しているところです(^^;
それで、今回は、現実に、私が所持している小皿の類品が、5枚揃いのために美術館入りを果たしている実例を紹介し、私が出鱈目を言っているのではないことを実証し、私への汚名を晴らしたいと思います(笑)。
その小皿は、「伊万里 色絵芥子の花に昆虫文小皿」です。
芥子の花が艶やかに咲いているところに、蜜蜂か何かの昆虫が3匹群れている様を描いています。
伊万里 色絵芥子の花に昆虫文小皿
口径:12.3cm 高台径:6.9cm 高さ:3.9cm
製作年代:江戸時代中期
ところで、この小皿の最大の特徴は、葉と茎の一部が裏側まで折り返して描かれていることです。
斜め上方からの写真
葉と茎の一部が裏側まで折り返して描かれていることが分かります。
側面
底面
このように、葉と茎の一部が裏側まで折り返して描かれていることは、時折り見かけますが、珍しいようです。
この小皿の類品は、栗田美術館の本館の小品ケースの中に5枚揃いで陳列されています。それは、栗田美術館開館当初の頃からのことで、今なお、その位置を保っているんです。
ところで、私は、この小皿を、今から35年ほど前の昭和59年に、或る地方のデパートの特設会場で行われていた「骨董市」で買ったんですが、買った時には、この小皿の類品が栗田美術館に陳列されていることには気付きませんでした。それまでに、何度かは、栗田美術館で見てはいるはずなんですが、、、。
この小皿を買って何年か経ってからのことなんでしょうね。この小皿の類品が栗田美術館に、5枚揃いではありますが、陳列してあることを知ったのは、、、。
それを知った後は、私も、1枚1枚買い足して、5枚揃いにしようかな~等と考えたことはあるんですが、いまだに実現できていません(><)
もっとも、その後、東京の古美術店などで、5枚揃いで売られているところを、2~3度、見たことはありますが、5枚揃いとなると、金額が張り、とてもとても私の手に負えるものではなく、断念せざるを得なかったんです。
以上、我が家にも、5枚揃えば美術館入りする古伊万里が現実に存在することを紹介いたしました。私が、出鱈目なことを言っているわけではないことをご理解いただけたでしょうか(笑)。