Dr.K の日記

日々の出来事を中心に、時々、好きな古伊万里について語ります。

筑波実験植物園

2021年02月28日 15時46分06秒 | 小旅行・美術館訪問

 今日は、「国立科学博物館 筑波実験植物園」(茨城県つくば市天久保4-1-1)に行ってきました。

 

 

 緊急事態宣言も解除され、温かくもなってきましたので出かけてきたわけです(^-^*)

 目的は、今、ここで開催されています「植物画コンクール 入選作品展」を見るためです。

 

 

 妻が、植物画を趣味で描いていますので、毎年ではないですが、時々、この「植物画コンクール 入選作品展」は見に来ていました。

 今回は、たまたま、妻の植物画の仲間から、「今日が最終日ですよ!」という情報が寄せられましたので、「それっ!」とばかりに出かけたわけです(^-^*)

 なお、この植物園には、65歳以上は入園料が無料ということもあって、時々訪れてはいるんですが、今日は、この「植物画コンクール 入選作品展」を観た後は、まだ、花も咲いていませんので、園内にある大きな温室内の植物を見ただけで帰ってきました。 


色絵 栗・花文 小皿

2021年02月27日 14時29分30秒 | 古伊万里

 今回は、「色絵 栗・花文 小皿」の紹介です。

 伊万里には、栗を描いたものが散見されます。私の住んでいる所は栗の産地なものですから、栗を描いた伊万里を見ると心動かされ、ついつい買ってしまうことがあります。

 これも、その、ついつい買ってしまったもののうちの一つです(~_~;)

 

 

表面

 

 

側面

 

 

裏面

 

 

生 産 地 : 肥前・有田

製作年代: 江戸時代前期

サ イ ズ : 口径;14.5cm  高さ;3.3cm  底径;8.2cm

 

 

 この小皿は、私のような貧乏コレクターにとっては無傷の範疇に属しますが、厳密に言いますと、栗のイガの所などに一部釉ハゲがあり、見込みの二重圏線の一部にはニジミもありますので、無傷とはいえないようです。

 なお、栗の絵の外側の、二重圏線と一重圏線との間に描かれた文様は、「花」を描いたのか「夏ミカン」を描いたのか、厳密にはわかりかねます(~_~;)

 また、裏面は、圏線のみで裏白です。何も描かれていませんので、シンプルといえばシンプルですが、それだけ手間をかけていない証拠ですね。

 以上のように、いちいち細かく点検してみますと、欠点もあり(栗のイガの所などの一部釉ハゲは製作時の欠点ではないですけれども、、)、製作時としては高級品とは言えないようですが、上手には属したものと思われます。

 当時、磁器は高級品だったわけですから、どのような方がこのような小皿を使っていたのかを想像するだけでもロマンを感じます(^-^*)


染付 花文 そば猪口

2021年02月26日 18時20分48秒 | 古伊万里

 今回は、「染付 花文 そば猪口」の紹介です。

 

 

正面(仮定)

 

 

正面の反対面

 

 

見込み面

 

 

底面

 

 これは、平成2年に買ったものです。

 生掛けで、厚底です!

 当時は、この様な、生掛けで厚底の物は、高台付でなくとも、古伊万里に関する研究成果が浸透していなかった田舎にあっては、初期伊万里とされていました(~_~;)

 現在では、特に、そば猪口にあっては研究が進んでいますので、このようなそば猪口は、初期伊万里などとんでもない話で、江戸前期はおろか、江戸中期がやっとというところでしょう。

 それはともかく、何故、私がこのそば猪口を買ったかといいますと、それは、口造りの酷さにあります(笑)。

 画像から分かりますように、このそば猪口の口縁は酷いですよね(><)

 こんな酷いものを、果たして、完成品として出荷したのだろうかと興味を抱いたからです。

 最初は、口縁が酷くなって出来上がってしまったため、失敗品として物原に捨てられたものを、後日、発掘してきたものなのかな~と思いました。

 でも、絵付けをして本焼きをした後に捨てる訳がないな~と思ったわけです。本焼きしたら、口縁がこのような状態で出来上がってくるであろうことは、絵付けする前に分かっていたはずですものね、、、。

 結局は、これが作られた当時は、磁器は貴重品だったので、口縁がこの様な状態のものでも商品として通用していたのだろう、との結論に達し、その証拠になる物なのだろうと考えて買ったわけです。つまり、参考資料として買ったわけです。

 

生 産 地 : 肥前・有田

製作年代: 江戸時代中期

サ   イズ: 口径;6.5~6.9cm  高さ;5.7cm  底径;4.3cm

 

 

 

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追記 (令和3年2月27日)

 

 これを紹介してから、故玩館館主の遅生さんより、

 

「写真ではよくわからないのですが、口縁のギザギザ部にもウワグスリがかかっているのでしょうか。
そうだとすると、ものすごい珍品ですね。しかも数百年間生き長らえてきた、世にも不思議なそば猪口(^.^) 」

 

とのコメントをいただきました。

 このコメントをいただき、私は、「あれっ!」と思いました。

 私は、これまで、このそば猪口を、珍品とは思わず、「出来の悪いそば猪口だな~! でも、こんなものが流通していたという証拠となる参考資料にはなるな~」と思い込んでいたのです(~_~;)

 それで、これが「ものすごい珍品」となるならば「大掘り出しになるな~」と思い、喜び勇んで、急いでルーペで見てみました(笑)。

 しかし、これまで、口縁がベベラ状のままで完成されたものと思っていましたが、改めて良くルーペで見てみましたら、殆どは、後世の傷であることがわかりました(><) 少し残っていた傷の無い口縁部分には、ウワグスリがかかっていました。 

 当時、磁器が貴重品だったとはいえ、いくら何でも、こんなに酷い状態のものが商品として流通はしないですものね(><) 

 底の方が厚く、口縁に向かうにしたがって薄く作られていますから、口縁辺は薄くなっていたため、欠け易くなっていたので、長年の使用傷が重なって、このようなギザギザ状態になったようです(~_~;) 

 それでは、参考資料にもならないですね(><) 単なる傷物です(><)

 遅生さんは、鋭い観察力をお持ちですね! 貴重なコメントをありがとうございました(^-^*)


色絵 栗・魚文 豆皿

2021年02月25日 13時43分40秒 | 古伊万里

 今回は、「色絵 栗・魚文 豆皿」の紹介です。

 これも、平成2年に、東京・平和島の「全国古民具骨董まつり」会場から連れ帰ったものです。

 ただし、これは、前々回に(令和3年2月23日に)紹介しました「色絵 波に千鳥文 豆皿」を連れ帰った日から1月半ほど後に連れ帰ったものです(~_~;)

 当時は、せっせと東京・平和島の「全国古民具骨董まつり」会場に足を運んでいたことが分かります(^_^;

 ところで、これが売られていた状況は、前々回に紹介しました「色絵 波に千鳥文 豆皿」が売られていた時の状況によく似ていました。

 全体では3枚で、1枚は無傷でしたが、残りの2枚には、それぞれ、口縁に比較的に大きなソゲ傷があって痛々しさと見苦しさが目立っていたんです(~_~;) そして、1枚、1枚バラでは売り物になりませんから、3枚合わせて売られていたわけです。このような売り方をするのでは、同じ業者だったのかもしれませんね。

 前々回に紹介しました「色絵 波に千鳥文 豆皿」を買う際には、「こんなもの買って帰ってもしょうがないな~」と思ったわけですが、帰宅後、口縁の傷を補修しましたら、まぁまぁ見られるような状態になったことを経験していましたので、今回は迷わずに購入です(^-^*)

 

 

表面(3枚で)

上:無傷です。

下:左には口縁の8時の方角に大きなソゲ傷が、右には9時の方角に比較的に大きなソゲ傷がありました。ソゲ傷は、私が白セメントを詰め、痛々しく感じないように、また、見苦しさが目立たないように補修しました。

 

 

裏面(3枚で)

 

 

表面(見込みの栗文がハッキリ描かれている豆皿の表面)

文様は栗と魚を取り合わせて描かれています。

どうして、栗と魚なのか、、?

伊万里では、文様の取り合わせに意味不明なものがありますね(~_~;)

 

 また、前々回に紹介しました「色絵 波に千鳥文 豆皿」と同様、見込み面は、蛇の目状に釉剥ぎされています。上に重ねる製品の高台に合わせて釉剥ぎをするわけで、その結果、釉剥ぎの痕跡が蛇の目状に残るわけです。なお、この豆皿の場合も、釉剥ぎした部分を上絵で装飾しています。

 重ね焼きをして色絵素地を量産化はしていますが、その量産化された色絵素地の釉剥ぎした部分に上絵で装飾するという手間を加えているわけですね。

 

 

裏面(見込みの栗文がハッキリ描かれている豆皿の裏面)

 

 

生 産 地 : 肥前・有田

製作年代: 江戸時代後期(厳密には、中期の終り頃から後期にかけてのもの)

サ イ ズ : (代表の1枚のサイズ)

        口径;10.3cm  高さ;2.0cm  底径;5.4cm


金襴手 宝尽し瓔珞文 鉢

2021年02月24日 18時12分47秒 | 古伊万里

 今回は、「金襴手 宝尽し瓔珞文 鉢」の紹介です。

 文字どおり、また、見てのとおり、華やかでゴージャス、裕福でリッチ、豪華絢爛そのものです\(^O^)/

 見込にも側面にもお宝がいっぱい描かれています(^-^*)

 それらを見ていますと、沢山のお宝を手に入れたような錯覚に陥り、何となくリッチな気分になってきます(^-^*)

 また、鉢に描かれた瓔珞文も華やかです。見ていると、なんとなく、沢山のネックレス等のお宝まで手に入れたかのような錯覚も覚えます(^-^*)

 そんなことから、これは、鉢として使用するよりは、眺めていてリッチな気分を味わいたい鉢なのかもしれません(^-^*)

 どうか、次の写真をじっくりと眺め、しばし、リッチな気分を味わってください(^-^*)

 

 

斜め上方から見た面

 

 

 

見込み面

 

 

見込み面の底面

 

 

見込み面の周辺文様(その1)

 

 

見込み面の周辺文様(その2)

 

 

外側の文様(その1)

 

 

外側の文様(その2)

 

 

底面(その1)

 

 

底面(その2)

 

 

生 産 地 : 肥前・有田

製作年代: 江戸時代中期

サ  イズ : 口径;22.0cm  高さ;6.8cm  底径;15.5cm