Dr.K の日記

日々の出来事を中心に、時々、好きな古伊万里について語ります。

「柴澤コレクション」図録

2020年11月28日 11時31分50秒 | 古伊万里

 先日の2020年9月11日付けで「柴澤一仁さんのことなど」という記事を投稿したところです。

 その記事の中でも触れましたが、柴澤一仁さんは、生前に集めていた古伊万里の全てを一括して佐賀県立九州陶磁文化館に寄贈されました(432件、1,179点)。

 それに伴い、佐賀県立九州陶磁文化館では、現在、「柴澤コレクション」展を開催しております(2020年10月16日~12月13日)。

 私は、先日の2020年9月11日付けでの「柴澤一仁さんのことなど」という投稿記事の中でも書きましたように、柴澤一仁さんとは長い交流がありながら、お互いに遠く隔たって住んでいたこともあり(彼は新潟在住、私は茨城在住)、彼のコレクションを見たことがありませんでした(><) 僅かに、お互い、自分の古伊万里の写真を貼り付けた年賀状のやりとりの中で、相手のコレクションのほんの一部を承知していたに過ぎません(><)

 それで、今回、この佐賀県立九州陶磁文化館で開催されている「柴澤コレクション」展を観にいきたいと思いましたが、なにせ、九州は遠いです(><) しかも、このコロナ騒ぎもあります。で、当面は行くのを断念しました(><)

 その代わりに、佐賀県立九州陶磁文化館から図録を取り寄せました。

 その図録というものが、次のようなものです。これから、ゆっくり、拝見させていただきます。

 柴澤さん、立派な図録を作ってもらえてよかったですね(^_^)   合掌

 


伊万里 染錦 菊に和本文菊花形鉢

2020年11月27日 15時50分39秒 | 古伊万里

 今回は、「伊万里 染錦 菊に和本文菊花形鉢」の紹介です。

 なお、この鉢につきましては、既に、かつての拙ホームページの「古伊万里への誘い」でも紹介していますので、まず、その時の紹介文を次に再掲いたします。

 

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           <古伊万里への誘い>

 

*古伊万里ギャラリー61 古伊万里様式染錦菊花形大鉢 (平成15年4月1日登載)

 じつにケバケバシイまでの華やかさである。

 年をとると、これほどまでに華やか過ぎるものには、ちょっと抵抗を感じるようになるようだ。

 これを買ったのは昭和58年であるから、もう20年も前のことになる。

 私も、20年前には、こんなエネルギッシュなものも好きだったのだろうが、老化と共にそのエネルギーも失い、今では、あまり好きになれないようである。

 でも、それは、私個人のこと。人間の歴史からみれば20年など物の数ではないだろう。そう考えると、世の中には、依然としてこの鉢を好きな人は多くいるのかもしれない。

  そういう意味では、この鉢には、まだまだ存在価値がありそうである。

 

          江戸時代中期    口径:21.1cm

 

 

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 上に書かれていますよに、平成15年の時点では、この鉢を、「じつにケバケバシイまでの華やかさ」と紹介しています。

 しかし、今、再度紹介するに際し、この鉢を、再び、じっくりと眺めてみましたら、それほどのケバケバシサを感じませんでした(~_~;)

 私は、平成15年の時点でも、十分に老体であったわけですが、それから更に17年の馬齢を重ね、より老化が進みましたのに、今度は、その時感じたほどのケバケバシサを感じなかったわけですね。それは、何故なのでしょうか、、、?

 今では、私の肉体は枯れかかり、体内のエネルギーも風前の灯火状態です、、、(__;) そうした状態でこの鉢に接した場合、以前に感じたケバケバシイまでの華やかさを感じなくなっていたわけですね。

 むしろ、この鉢は、見る者にそのエネルギーを分かち与え、見る者に元気を与える存在にさえなっているんです(^-^*)

 ということは、一人の人間が、或る「器」に接した場合、その「器」に対して感じるものは、年齢とともに変化してくるということですね。

 「器」は不変です。しかし、一方、それを見る側の人間は、歳と共に老化し、それに伴い、その「器」に対しての感じ方も変化します。ということは、或る者は、その「器」をケバケバシイ存在と感じ、また、或る者は、その「器」を元気付けてくれる存在と感じるわけですね。

 或る「器」は、一人の人間にとってさえも、その人の年齢にあわせて影響を与えます。ましてや、多くの人間に対しては、それこそ多くの影響を与えるということでしょう!

 では、その、人間にとって存在価値のある「器」とは、一体、どんなものなのでしょうか、、、。

 理屈っぽい前置きが長くなりました。それでは、次に、その「器」の写真を紹介いたします。

 

 

立面

 

 

斜め上から見た面

 

 

見込み面

 

 

外側の菊文の面

(外側には、菊文が2カ所、亀甲文が2カ所描かれています)

 

 

外側の亀甲文の面

(外側には、菊文が2カ所、亀甲文が2カ所描かれています)

 

 

底面

 

 

製作年代: 江戸時代中期~後期

(「古伊万里への誘い」の「*古伊万里ギャラリー61 古伊万里様式染錦菊花形大鉢」では、製作年代を江戸時代中期としていますが、江戸時代中期の終り頃から後期の初め頃に変更いたします。)

サ イ ズ : 口径;21.1cm  高さ;7.8cm  高台径;10.5cm


陶説

2020年11月25日 14時52分53秒 | 古伊万里

 「公益社団法人 日本陶磁協会」から、月刊機関誌「陶説」が届きました。

 

 

 

 今回は、珍しく、11月号と12月号の合併号になっていて、しかも、内容も「古唐津」の特集号です。

 私が古伊万里のコレクションを始めた頃は、陶器の「唐津焼」と磁器の「伊万里焼」とは全く別物で、両者はそれぞれ関係の無いものとされていました。

 それで、当初は、「唐津焼」のことはほとんど勉強してこなかったんですが、だんだんと「伊万里焼」の研究が進むにつれ、「唐津焼」と「伊万里焼」には密接な関係があったこと、しかも、両者は、同一窯の中で併焼されていたことがあったことまでが説かれるようになりましたので、少しずつ、「唐津焼」にも興味を示すようになりましたし、その勉強もするようになりました(~_~;)

 そんなことで、現在では、「古唐津」にも興味がありますので、これから、じっくりと読んでいこうと思います(^_^)


伊万里 染付 鶴文盃台

2020年11月25日 11時12分14秒 | 古伊万里

 今回も、盃台の紹介で、「伊万里 染付 鶴文盃台」の紹介です。

 これも、前回紹介した盃台と同じく、昭和58年に(今から37年前に)買ってきたもので、しかも、ほぼ同じ時期に買っています。

 骨董市場にも流行のようなものがあって、同じようなものが、同じような時期に、一斉に出回るんですよね。そんなことから、立て続けに買ってしまったわけです(~_~;)

 

 

伊万里 染付 鶴文盃台

 

鶴が上を向いた面

裏側にも同じ文様が描かれています。

 

 

鶴が下を向いた面

裏側にも同じ文様が描かれています。

 

 

真上から見た面

 

 

底面

 

 

製作年代: 江戸時代後期

サ イ ズ : 上面;7.3×7.4cm  高さ;5.8cm  底面;7.2×7.3cm


伊万里 染付 丸形盃台

2020年11月24日 16時33分47秒 | 古伊万里

 今回は、「伊万里 染付 丸形盃台」の紹介です。

 これは、昭和58年に(今から37年前に)買ったものです。

 見てのとおり、どうということのないものなんですが、伊万里ではいろんなものを作っており、伊万里コレクターとしては、一応、そうした、伊万里で作られているいろんなもののそれぞれから、少なくとも1点ずつは集める必要があるのだろうな~と思い、買い求めたものです。

 当時は、ガムシャラに、手当たり次第に、意欲的に伊万里を集めていたことが分かります。

 

 

立面

 

 

真上から見たところ

 

 

側面

 

 

底面

 

 

製作年代: 江戸時代後期

サ イ  ズ: 口径;9.3cm  高さ;5.4cm  底径;5.0cm