おさむのブログ

日常考えていることや、感じた事を書いています!!

飼い慣らされない

2010年02月06日 08時00分29秒 | Weblog
ちょっと長くなるかもしれません。

世の中が大きく変化しています。

ぼくがこの一度きりの人生において『仕事』としている、この家づくりも同じです。大きな変化の真っ最中です。

最近ではエコポイントが話題ですね。性能表示とか、次世代省エネ基準、超長期優良住宅、省令準耐火構造、瑕疵担保保証・・・・・

これらみんな企画化された家づくりがクリアしやすいものばかりです。

これらのような基準を作り法制化するための有識者による諮問会議は、大学教授やハウスメーカー、建材メーカーが中心となっています。木造の組合などもメンバーにはなっていますが劣勢です。



例えば、北澤工務店では『真壁(柱や梁が見える)』の家づくりをしていますが、これは省令準耐火構造に準拠しないので火災保険料がべらぼうに高くなる。(2000万円の掛け金で40万円くらい違う) いつも使っている『漆喰』は『ぜいたく品』ということで、固定資産税が高くなる。 性能表示をするためには企画化したルールを策定し、その認証を取らなければ毎回個別の認定を取らなければならなくなり、とても現実的ではない。

確かに、地球温暖化防止をするためのCO2削減のため、というのはわかります。個人の財産を確保するため、というのもわかります。北澤工務店としても、できるだけの対応を施した家づくりを進めています。

でも、企画化・合理化・均質化された『ハウス』のための法律ばかりです。こういう流れが今の日本人の『こころ』をむしばんでいる事実をどうするのか。行政主導でこれらをすすめ、金利を下げたり税金をバックしたり、生活者に金銭的メリットをぶら下げている以上、誰もがそこに目がいってしまう。

これは家づくりだけにいえることではなく、教育も、医療も、農業も、全ての産業も、人間関係でさえもその流れにある。

ぼくは反逆者になろうと思う。

ぼくはこの風潮に飼い慣らされない。



『高性能住宅』と掲げたビニールクロスと新建材だらけの家が、税金も安くなり、保険料も安くなり、エコポイントで30万円もお金が戻って、銀行の金利も安くなる。

『いや~、きたざわさんのところで建てる人は、お金のある人だからそれでいいんだよ』なんてうそぶく声も聞こえてきます。

ちがう!!!

ハウスメーカーの建物のほうがよほど高い!という事実。北澤工務店で建てようとしてくださっている方々はみな、『人間らしい暮らしがしたい』と願っているんだけなんだ。ほんものの木と漆喰に囲まれた家で家族の絆を育みたいだけなんだ。

だから、ぼくは反逆者になる。自分が信じる家づくりを成長させていく。自分が意図しているこのことに共感してくださる方も着々と増えている。

このブログを読んでくださっている方にも声を大にして言いたい。時代の風潮に『飼い慣らされないでほしい!』と。

ぼくはこれからも、『家づくり』を通して、家族を見つめ、社会を見つめ、日本を見つめていきます。

ではまた。

おさむ