家が泣いている

ご紹介をいただいたお客様からご紹介をいただいたＴ様邸は、ご年配の夫婦二人暮らし。震災による屋根瓦崩落の現場です。

早速おじゃまさせていただいて・・・・・・愕然。。。



お家が泣いているんです。傷ついて苦しんでいるんです。ぼくには痛いほどわかる。



このお家を建てた工務店もあるんです。このお家の屋根を葺いた職人もいるんです。でも、放置されている。台風が来てシートが飛んでもそのまま。

あんまりだよ。

この震災なんだから忙しいのはわかる。でも、なにかできるだろ。電話の一本だって入れたらお客様は安心するのに。

雨の日の夜は眠れないらしい。不安で眠れないんじゃない。雨漏れでバケツがすぐ一杯になってしまって交換しなくちゃいけないから。。。。。。。。

同じ業界の人間として、恥ずかしいよ、悲しい。

ぼくにできることをやろうと思った。ジャージにはきかえて屋根に登った。５時間、できるだけのことをやった。



まだまだだけれど、一応これで雨漏れは止まったはず。『涙がでてきたよ、うれしくて・・・』とはお客様の弁。

複雑なあたくし。

ではまた。

おさむ