大切にしていること。

ぼく自身がとても大切にしていることがあります。それは、

『始まりは大切、終わりはもっと大切』

ということ。

元旦の初日の出はすばらしいけれど、12月31日の大みそか、西に沈む夕陽に万感の思いを込めて手を合わせたい。新築のお家をきれいにする。でも何十年を経て家族を見守ったお家を解体するときにはもっとピカピカにしてやりたい。新車の時もそう。廃車の時にこそピカピカにしてやりたい。新しい靴下が時を経て穴が開いて捨てる時が来たら、きれいに洗濯して処分してあげたい。あらゆるモノがそう。社員として会社に入った時もそう。夫婦もそう。新婚ホヤホヤの時はすばらしいが、晩年そして別れが来るときにはもっとすばらしい関係でありたい。全てそう。最初はとっても大切だけれど、終わりはもっと大切にしたい。

ぼくが子供たちに教えてやれることは少ないけれど、もう勉強も教えてやれないけれど、こういうことだけは自分の姿で伝えたいと思う。

今朝のこと。長年ぼくの体重を支え、雨の中ドロの中を一緒に歩んでくれた靴が、いよいよ底が抜けボロボロになった。



で、いよいよ処分することにした。だからピカピカに磨いてやった。なんだか喜んでくれているようにさえ見える。（笑）



『始まりは大切、終わりはもっと大切』

ではまた。

おさむ