鉄塔(高圧送電線)の光と影

1997年12月01日 | 日々のアブク

 昨日の夕方,家族4人で近くの本屋まで歩いて出掛けた。その帰り道,付近に立つ高圧送電線の鉄塔にムクドリの大群が蝟集している光景が見られた。その数およそ3,000羽,いやもっと沢山いたかもしれない。そのすぐれて躍動的な群舞の様子に,タカシと一緒に思わず見とれてしまった。それにしても何であんな場所にあんな沢山の鳥が集まるのだろう。電線のブルブル感がキモチイイのだろうか,電磁波に誘因されているのだろうか,あるいは,この付近には既に鳥たちにとっての“寄らば大樹”なぞほとんど失われてしまったため,止むなく鉄塔を代替としているだけなのだろうか。

 そして昨日の今日,テレビのニュースでムクドリの話題が取り上げられていた。いわく,イタリアのローマだかではムクドリの大群によるフン害に長年悩まされていたが,最近,その対策としてハヤブサに襲われた時のムクドリの叫び声をスピーカーで流してみるとこれが効果テキメン,たちまちのうちにムクドリたちは何処かに逃げ去ったという。

 さてそこで問題です。我が東電の技術者諸氏はこのムクドリ軍団に対してどのような対策を考えているのであろうか(以下4択)。


  (1) イタリアの真似っこして送電線のテッペンにスピーカーを設置する

  (2) 行動生態の観察は継続的に行うが特に対策を講じる予定はない

  (3) 有害鳥獣駆除の後,多角経営に乗り出し“焼き鳥屋”を始める

  (4) 何~んも考えてない


 で,正解は? もちろん(4)でしょう。そのココロは? それはね,東電の「送電線パトロール」なる車が2名乗車にて毎日ほぼ決まった時間にウチの前を通るのだが,彼らがパトロール車から降りて送電線及びその周辺の状況を丹念に観察したりとか何かを調べるといったアクションを起こしているのをまず見たためしがない。いつもスーッと急ぎ足で素通りするだけ。いやいや,一度だけあった。先日,外出先から帰って来ると,パトロール車が拙宅の車庫前に停車し,東電職員が車から降りて何かをやっているようだった。何だろうとよく見れば,我が家のギンヨウアカシアの葉っぱをツンツンしていたのだ。 C'est tout!
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« かけっこなら,負けないぞ~ | トップ | イラン人の青年が,ひとり異国で »
最新の画像もっと見る

日々のアブク」カテゴリの最新記事