２０１９／０９／２２ 「デス・ウィッシュ」

「デス・ウィッシュ」

ポール・カージー　医師（ブルース・ウィリス）
ルーシー　ポールの妻（エリザベス・シュー）
ジョーダン　ポールの娘
フランク　ポールの弟（ジュラシックワールドの傭兵）
レインズ刑事
ノックス　強盗のリーダー

起：医師ポールは妻を殺され、娘も暴行を受ける。
承：警察の捜査は進展せず、ポールは自力で犯人を捜す。
転：一味を含む犯罪者を次々処刑し、死神と呼ばれる。
結：一味のリーダーを倒す。

　シカゴでは犯罪が多発していた。
医師ポールは、犠牲者を助けられず、犯人を助けてしまう矛盾に悩まされる。
　ある日、ポールは駐車係に車を預けるが、
彼は強盗一味で住所を知られてしまう。
ポールが仕事に出かける中、強盗一味はポール宅を襲撃。
金庫が狙いだったが、ポールの妻ルーシーと娘ジョーダンが抵抗してしまう。
ポールは、ルーシーが殺され、ジョーダンも意識不明にされたと知らされる。
　レインズ刑事によると、同様の事件は６件起きている。
捜査は進展しておらず、懸賞金や私立探偵は逆効果だと言う。
警察が来るのは犯罪の後だと言う友人は、自分で身を守るしかないと告げる。
　ポールは銃砲店へ行くが、購入手続きには時間がかかると知る。
そんな中、病院に運び込まれた男が落とした銃を拝借。使い方はネットで覚える。
街で強盗に遭遇したポールは犯人を射殺。目撃者は死神のようだったと話す。
ポールは悪党の始末を続け、死神として評判に。
それは犯罪だが、英雄だと言う者もいる。
模倣する自警団気取りが増え、警察は死神を探せと躍起になる。
　ポールは、処置して死亡した男がルーシーの時計を持っていると気付く。
男のスマホを調べ、駐車係から住所が洩れたと知る。
一味を襲撃し、リーダーがノックスだと聞き出す。
　狙われていると気付いた強盗一味はポールを呼び出す。
撃ち合いでポールは一味を倒すが自らも負傷。病院に行かずに自分で処置する。
　弟フランクは、死神の正体がポールだと知る。
レインズもポールを怪しんでいたがごまかし、もう終わりにしろと警告。
意識が戻ったジョーダンが退院し、ポールも終わりにすると約束する。
　だが、ノックスがポール宅を襲撃。
ポールは銃砲店で購入したライフルで倒す。
ポールの傷はすべて今日負ったもので、
ライフルはジョーダンの退院時に購入したと称し、レインズも目をつぶる事にする。
　シカゴの犯罪は減り、死神は姿を消した。
立ち直ったジョーダンは大学に通う事に。
それを見送るポールは、駐車係を見付けるのだった。。

　と言う訳で、チャールズ・ブロンソンの「狼よさらば」のリメイク。
主演はブルース・ウィリス。
ブルース扮するポール・カージーは、強盗に妻を殺され、娘も意識不明に。
警察の捜査は進展せず、業を煮やして自ら報復に走ると言う展開。
大枠は旧作と同じだが、気になる相違が２点。
１点は、旧作で娘はレイプされたが、本作では殴られただけで最後には立ち直る。
もう１点、ここが最大のミソなんだけど
旧作でカージーの強盗（ジェフ・ゴールドブラムがいた）への復讐は叶わず、
悪全体への怒りを、町のダニの始末にぶつけていた。
本作のカージーは、たまたま遭遇したダニを退治する事はあるが
基本的に強盗への復讐が目的で行動していた。
主人公をブルースが演じる事も含めて、全体的にマイルドになった印象。
そして、そうならなかった点が、旧作の魅力でもあったんですが。
カージーが終盤に銃砲店で銃を買うまで、弾が足りたのは不思議。