２０２１／１２／１１ 「ワイルド・アパッチ」

「ワイルド・アパッチ」

マッキントッシュ　追跡のプロ（バート・ランカスター）
デビュイン少尉　隊長
ケ・ニ・ティ　アパッチの協力者
ウルザナ　アパッチのリーダー

起：アパッチのウルザナ一味が居留地を抜け出し、マッキントッシュが追跡する事に。
承：ウルザナ一味は、各地で残虐行為を続ける。
転：マッキントッシュは待ち伏せを承知で乗り込み、撃たれる。
結：ウルザナは倒されるが、マッキントッシュも死ぬ。

　先住民居留地で事件が発生。
騎兵隊の砦では、アパッチのリーダーであるウルザナが脱走したと騒ぎになる。
脱走した人数も目的も不明だ。
アパッチに詳しいマッキントッシュは、ウルザナが脅威になると警告。
上官は討伐隊を出せないとし、マッキントッシュに捜索を命ずる。

　ウルザナらは馬車を襲撃。
殺した兵士の内臓を取り出す残虐さを見せる。
　マッキントッシュは現場へ到着。
死亡した母親は乱暴されておらず、
護衛のホロウィッツが凌辱させまいと彼女を射殺し、自らも自害したのだ。
　さらに小屋に到着。ウイリーもむごい殺され方をしていた。
　マッキントッシュは、むごい手口はウルザナのやり方だと言う。
隊長として同行するデビュイン少尉は困惑。
マッキントッシュは、ウルザナをしたたかとしつつ、裏をかいてみせると言う。

　マッキントッシュは、アパッチの協力者ケ・ニ・ティを待つと言うが、
少尉は時間が惜しいと対立。
部下たちは、倒したウルザナの息子から金品を奪おうとするが、
少尉は認められないと止める。
　追跡で疲労し、兵士たちの不満も高まる。
水の補給で農場へ寄るが、住人は殺され、女は凌辱されていた。
ウルザナは息子を殺され、復讐に燃えているのだ。
凌辱された女は死にたがるが、少尉が止める。
　マッキントッシュはウルザナ追跡をあきらめろと告げるが、
少尉はそれは出来ないと言う。

　マッキントッシュらは、ウルザナらが待ち伏せしていると承知で峠に乗り込む。
撃ち合いになり、マッキントッシュは負傷。仲間も次々やられる。
少尉が隊を引き連れてかけつけるが、ウルザナは退散していた。
少尉は大勢の命が奪われたと悔やむが、マッキントッシュは結果を受け入れろと言う。
　ケ・ニ・ティはウルザナを追跡し、彼を射殺する。
致命傷を負ったマッキントッシュは死ぬ覚悟で、置き去りにしろと言う。
ケ・ニ・ティはウルザナの死体を持ち帰り、少尉は埋葬を指示。
隊は引き上げる事に。ウルザナはマッキントッシュに別れを告げ、立ち去るのだった。

　と言う訳で、ロバート・アルドリッチ監督の西部劇。
主役はバート・ランカスターで、後の「合衆国最後の日」でも組んでます。
先住民の居留地から、一部の連中が逃げ出した為、
軍のランカスターらが追うと言う話。
鮮やかな攻防があったと言う訳ではなく、何か物足りないが
先住民の残虐描写が印象的。
さらに、先住民に凌辱されるくらいならと、
軍が味方の女性を射殺するシーンもショッキング。