元・還暦社労士の「ぼちぼち日記」

還暦をずっと前に迎えた(元)社労士の新たな挑戦!ボチボチとせこせこせず確実に、人生の価値を見出そうとするものです。

「中間報告」は部下・上司をつなぐ信頼の輪

2014-03-13 15:21:36 | 社会保険労務士
 信長・秀吉との信頼関係に見る意思の疎通とは

 部下の心構えとして、一番必要なことは、「中間報告」だと思います。よく仕事を任せられると、一日でできるような簡単な仕事とは別として、完成までに相当かかるような仕事の場合、今日はどこまでできているのだろうかと上司はいつも気になっているのです。

 自分も係長や課長を経験してきましたが、仕事を部下に頼んだ場合に、うまくできているのだろうかとか、もしくは自分の考えている方向とは別の方向で行っているのではなかろうかとか、あるいは全く寄るべく手段がわからないのではなかろうか、それなら一緒に考えようかとかヒントになるようなことを与えることが必要なのではなかろうかとよく気をもんでいました。

 また、部下として仕えたときの事を考えると、今度は、なんとか仕事を成就させようと一生懸命なあまりに、また、仕事に熱中するあまりに、さらに、できるだけ目途の付いたものを報告しようと、中間報告をおろそかにしていました。上司はその一所懸命さが分かってくれるものと思っていました。

 でも違うんです。上司は、「ことば」で報告しないとわからないんです。ちゃんちゃんと報告しないと上司は仕事の経過は分かってくれないんです。

 上司・部下の立場の二つを経験して、やっと分かりました。部下は部下なりにそれなりの報告をしようと躍起になって、逆に報告が遅れ、また上司は上司で、経過が分からず、やきもきする。

 お互いの行き違いをなくすためには、「中間報告」をすることです。1日の終了時に、ここまでできました、明日はここからやってみますという報告でもいい、さらに、一つの目途が出来た時点でその内容を報告する。そこで、修正個所があれば、上司はそこでまた指示を与えます。全部出来上がってから報告して、上司の考えている方向と違っていた場合には、目も当てられません。

 気の短い信長が、秀吉を気に入ったのには、常に信長に自分の考えを伝えていたところに、一つにはあるようです。前回のNHKの大河ドラマでは、播磨を平定して中国の毛利と戦うという主張をする秀吉とそれを分かっていて、「軍師官兵衛」に播磨の取りまとめを任せるという信長の考えが示されていたが、ここで秀吉は、中国攻めについて、常に自分の考えを示していたことがその場面に現れていた。(これに対し、官兵衛が見事に播磨の取りまとめを行うという筋書きである。)秀吉と信長の関係は、このように自分の考えを常に伝え、その考えの齟齬がなく、信長・秀吉の主従の間には、信頼関係があったことがうかがわれます。
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