リーダーシップのメンタルヘルスに及ぼす影響<欧米型と日本型のリーダーシップ>
欧米と日本のリーダーシップの違いについて、メンタルヘルスマネジメントのテキスト※では、次のように述べています。
欧米では、リーダーはリーダーらしく部下の先頭に立って「俺についてこい」という率先垂範で、部下はこの人には能力があるのでついていっても間違いないと判断すればついていく、といったスタイルがリーダーシップの最大の条件です。
一方、日本の場合は、管理職である課長以上のリーダーは、部下の後ろにいてがんばってくれと号令する観戦者型であるといわれています。つまり、日本型のリーダーシップは、リーダーの行動レベルが決め手になるのではなく、目に見えないリーダーの雰囲気・人柄を統合した「人望」という要素が大切にされています。メンタルヘルスケアーのリーダーシップも、この人望というものの果たす役割が大きく影響します。
日本における望ましいリーダーシップの定義が次のようにいわれています。
集団の目標を達成するために、まず、その目標選択能力を持ち、各部下が連帯感を持ちながら、喜びに溢れ、各自の能力をフルに発揮できるよう援助するとともに、部下がリーダーに対して献身しようと思わせる能力。
メンタルヘルスケアーの場面においては、日本型のリーダーシップこそが必要です。(以上、メンタルヘルスマネジメントのテキスト※)
メンタルヘルスの管理においては、部下の仕事の配分や進捗状況を見て、部下の日頃の性格・行動を等を見極め、いつもと違うところがあったならば、声掛けを行い、メンタル面での変化がないかどうかを把握していかなければなりません。いつも部下の状況を見ながら、メンタルの不調者を早期発見することが、監督者の役割であるとされています。この早期の発見・早期の手当がなければ、早期の回復は望めないとされています。こういったメンタルヘルスマネジメントでは、日本型のリーダーシップがよりあっているということだと思われます。
メンタルヘルス・マネジメントの監督者としては、織田信型の率先垂範ではなく、豊臣秀吉型の人の機微を熟知し、人情味あふれた観戦型がいいというわけでしょう。
ここで一言付け加えると、率先垂範型の信長の部下についた明智光秀が、中国征伐の命を受け(さらにいくいくは九州平定の命を受け、その地に封じられることが推測され、彼には左遷とうつった。)形として秀吉の部下に任じられたことに不満を持ったことや、織田信長の部下の失態に対し粛清をもって望むという態度から、かなりノイローゼぎみで(とされる)あった光秀が、「本能寺の変」を起こしたという理由は想像に難くない。
⇒同ブログのリーダーシップ論「豊臣秀吉の「情・知の管理」
*メンタルヘルスマネジメント検定試験Ⅱ種(大阪商工会議所編)P52
<参考>信長・秀吉・家康の戦略戦術(佐々木克明著、三笠書房)
#####<いつも読んでいただきありがとうございます。>####
欧米と日本のリーダーシップの違いについて、メンタルヘルスマネジメントのテキスト※では、次のように述べています。
欧米では、リーダーはリーダーらしく部下の先頭に立って「俺についてこい」という率先垂範で、部下はこの人には能力があるのでついていっても間違いないと判断すればついていく、といったスタイルがリーダーシップの最大の条件です。
一方、日本の場合は、管理職である課長以上のリーダーは、部下の後ろにいてがんばってくれと号令する観戦者型であるといわれています。つまり、日本型のリーダーシップは、リーダーの行動レベルが決め手になるのではなく、目に見えないリーダーの雰囲気・人柄を統合した「人望」という要素が大切にされています。メンタルヘルスケアーのリーダーシップも、この人望というものの果たす役割が大きく影響します。
日本における望ましいリーダーシップの定義が次のようにいわれています。
集団の目標を達成するために、まず、その目標選択能力を持ち、各部下が連帯感を持ちながら、喜びに溢れ、各自の能力をフルに発揮できるよう援助するとともに、部下がリーダーに対して献身しようと思わせる能力。
メンタルヘルスケアーの場面においては、日本型のリーダーシップこそが必要です。(以上、メンタルヘルスマネジメントのテキスト※)
メンタルヘルスの管理においては、部下の仕事の配分や進捗状況を見て、部下の日頃の性格・行動を等を見極め、いつもと違うところがあったならば、声掛けを行い、メンタル面での変化がないかどうかを把握していかなければなりません。いつも部下の状況を見ながら、メンタルの不調者を早期発見することが、監督者の役割であるとされています。この早期の発見・早期の手当がなければ、早期の回復は望めないとされています。こういったメンタルヘルスマネジメントでは、日本型のリーダーシップがよりあっているということだと思われます。
メンタルヘルス・マネジメントの監督者としては、織田信型の率先垂範ではなく、豊臣秀吉型の人の機微を熟知し、人情味あふれた観戦型がいいというわけでしょう。
ここで一言付け加えると、率先垂範型の信長の部下についた明智光秀が、中国征伐の命を受け(さらにいくいくは九州平定の命を受け、その地に封じられることが推測され、彼には左遷とうつった。)形として秀吉の部下に任じられたことに不満を持ったことや、織田信長の部下の失態に対し粛清をもって望むという態度から、かなりノイローゼぎみで(とされる)あった光秀が、「本能寺の変」を起こしたという理由は想像に難くない。
⇒同ブログのリーダーシップ論「豊臣秀吉の「情・知の管理」
*メンタルヘルスマネジメント検定試験Ⅱ種(大阪商工会議所編)P52
<参考>信長・秀吉・家康の戦略戦術(佐々木克明著、三笠書房)
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