松山櫨(はぜ)復活奮闘日記

失われてしまった松山櫨の景観を復活させようと奮闘していく日々の記録。

ハゼノキは野生じゃない

2010-10-04 22:36:53 | 復活奮闘日記
いろんなお客様と話しているうちに、いろんなご意見を伺うことがあります。
その中で、最近気になったのが次の言葉。

「櫨の実は鳥が食べてくれるんだから別にちぎらなくてもいい。」

櫨の実が確実に収入としての役割を果たしていた時代ならともかく、今の時代に、わざわざ木に登って実をちぎらなくても、鳥が食べてくれるのなら自然にとってよいのではないか、というわけです。

こういう意見は環境や自然をこよなく愛する方からよく聞かれます。

櫨の実は鳥が食べればそれでよいのか?

私は櫨の活動をしながら、実際に実がちぎられず鳥に食べられ放置されている木をずっと見てきました。そのほとんどがシワシワで真っ黒になっており、病気にかかっていました。

もちろん病気の実の価値は低いし、病気の実を抱えた櫨の木が健康とは言えないでしょう。

なぜ鳥がほとんど食べている木の実は病気にかかるのか?

人の手が入らないことによって木が病気になるなんて、櫨の木は自然の樹木ではないのか?

この事を考えると、人と自然のつきあい方に気づかされることになりました。(つづく)

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