後期ゴシック彫刻・市民運動・演劇教育

小学校大学教師体験から演劇教育の実践と理論、憲法九条を活かす市民運動の現在、後期ゴシック彫刻の魅力について語る。

〔401〕「定年帰農者」のお米つくりとブドウつくり⑲ 「礼肥(おれいごえ)」とは極めて日本人的な言い方です(矢部顕さん)

2021年09月28日 | メール・便り・ミニコミ
●矢部顕様
 メールありがとうございました。
 おれいごえという言葉、初めて知りました。アイヌ民族なども必要以上に動植物を採らないという掟があって、人間(アイヌ)が狩った動物などに祈りを捧げるというようなことがあったように記憶していますがどうだったでしょうか。
 話は変わりますが、日本人は食事の時に「いただきます。」と言いますが、それは「命をいただきます。」だという説がありますが、どこかで矢部さんの話と関連しているのでしょうか。ドイツでは「いただきます。」に代わる言葉は、「召し上がれ。」(グーテン・アペティートゥ)と言うそうです。
 メールごとにいろいろいつも考えさせられています。福田三津夫

●福田三津夫様

「定年帰農者」のお米つくりとブドウつくり
⑲「礼肥(おれいごえ)」とは極めて日本人的な言い方です

ブドウの収穫をほぼ終えました。今年の天候は異常気象が日常化したとはいえ、
なんとか例年通りの収穫を得ることが出来ました。





この時期に肥料を散布しますが、その肥料は「礼肥(れいひ・おれいごえ)」と
言います。栽培技術指導書を読んでも「礼肥」と書いてあります。

この季節の肥料は、ほんらいは樹勢回復と貯蔵栄養分の蓄積が目的なのですが、
ブドウをたくさん生らしてくれてありがとうと、樹に感謝する言い方なのです。

ブドウの樹にたいして収穫をいただいたお礼をするというのは、きわめて日本人的
だと思いませんか。
植物も動物も人間も同じ世界に存在するという考え方は、古来からの日本人のもの
ですよね。

矢部 顕

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