11月の立冬はまだ一ヵ月も先なのに…街中は急に寂しい風景になりつつある。(きっと台風の影響…の気がする) 子供の頃から 変わらぬ風景の中にあった街角の自転車屋さんが店じまいをする という…張り紙あり。
創業は昭和二年からで 平成の末とともに来月の11月18日に閉める…ので在庫処分するという告知。
ここは駅前の大きい交差点の一角で 今では遠い昔の六年間 小学校時代の通学時に 必ず立ち止まって 左右確認をするところであった。もっとも交通量が少なかったし 信号機は…無論無かったような 曖昧記憶?である。
そのころから視線の向こうにあった自転車屋さん風景。一気に郷愁が湧いてきてしまったので 店内の親父さんに 「なぜ?」と聞こうとしたが お互い寂しくなるだけか…と 思いとどまった。
あの頃は 子供も大人も明るく上向きで 皆快活だったような気がする。仕方がないけれど だんだん 昭和の痕跡が消えて…。♪まわる まわる時代はまわる~♪とは思うけれど…はたして 回り切れるのだろうか?という不安感も付きまとう。
「おのが散るをまちふるへゐる木の葉かな:星野立子」