25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

同調圧力

2017年02月20日 | 社会・経済・政治

ウイスキー 完全バイブル」という本を見つけ、樹木の図鑑とともに、ああ、これはブレンディッドかあ、ああこれはシングルモルトかあ、などとウイスキーの知識をなんども読みながら、一人で悦に入っている。ウイスキーに関する用語はおぼえやすい。ロイヤルハウスホールドを飲みたいな、ホワイトマッカイはどうだろう。ネットで売っているのかもしれないが、なんだか、買うという興奮がなくて、ネットで買うのは控えている。

 買い物というのは一種のストレスみたいなものを発散する行為でもある。服にしてそうで、いくらアプリでAIが頑張って着せ替えてくれても、コーディネートしてくれても、デパートなどで買う快感があるというものだろう。もちろん、忙しい人には便利なのだろうが。

 長崎大学での学園紛争で勝利した人たちが作った右派、民族派の日本青年会議の事務総長、その上部組織である日本政策研究センターは現在の安部政権のシンクタンクである。安倍を囲む有識者会議にも日本青年会議はメンバーに混じっている。また政治家や宗教団体代表や右派有名人で組織されたのが「日本会議」である。安倍首相は最高顧問であり、会長は元最高裁判所の長官である。この事務方も日本青年会議が行っている。

 今は右派も左派もどう判じてよいかわからないが、日本会議は「美しい日本づくり」を目指している。緩やかな結束団体ではあるが、戦略はコマメで、現実的である。日本が侵略戦争をしたとは認めない。首相の靖国神社参拝は当然。壊れかけつつある家族の絆を取り戻そう、自国防衛を強くして外国での自衛隊活動も積極的やろう。天皇崇拝は当然のことである。教育勅語の復活まで言う人もいる。

 ウイスキーや樹木の名などと浮かれているあいだに、共謀罪が審議され、悶着がありながらも、閣僚のほとんどが日本会議メンバーである。そして数の上では絶対安定の政権である。これも名前を変えてでも通過していくに違いない。

 ちょっとずつ戦争ができる国になってきた。エルサレムに米大使館が移転するならば、どうなることだろう。

 反対もできない雰囲気にいつの間にかなっていくような同調圧力がおそろしい。

 

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿