1107 今までの何十年もここで仕事をしている人達が必要と思わなかったもの、使わなかったものを、期間が限られていて、延長も望まない状態の中で、私がぜひ必要とするものがあっても、それを購入してほしいと願うわけにはいかない。私だけが必要なものだからです。私がいなくなれば、使わなくなる可能性が100%に近いものです。もし、便利なものだと思ってくれても、プライドがあって、使わないでしょう。
そういう、物が幾つかあっても、“居候、三杯目にはそっとだし“どころか、一杯目からでも遠慮して出せない。
一つの例だけ挙げておこう。金型についている樹脂を焼いて取ってしまう設備です。LPGのガスバーナー、あるいは電気炉です。電気炉があればテフロンコーティングも自前で出来る。バーナーで焼いてしまえば、すばやく綺麗に金型を磨き上げることができる。トライ、修正、またトライが素早くできる。と思うのですが、今迄に無いということは、必要と思わなかったことと、他にそれらに変わるものがあって、それで十分だと思われているのでしょう。だから、これも備えることを躊躇する。だから、金型の整備が不完全の上に時間がかかる。整備不足でトライしても良い結果が出ないことが分かっていてもトライをする。不完全燃焼である。
それでも、出来ないままでは納得できないので、私なりの金型をインドネシアで作って持ってこようと思う。予算の配分は求めない。これは自分の考えがまともかどうかを確認するためだからです。それに、会社が輸入するのに持ち込みは馴染まないので。前のPCのパイプの金型も同じ扱いだし、運送費用についても会社には話さない。自分の責任だから。
ともあれ、今日で、クソ寒い日本での生活と仕事?から暫くお別れである。明日の朝06:20家から出る。歳を重ねるにつれて、日本の冬の寒さは身にしみる度が大きくなっている。インドネシアの気候に馴染み度が大きくなっているからでしょう。
朝、焼津インターの前では真正面から日が昇る。夕方、大井川の橋の上から富士山。
躊躇 そっと 馴染まず