2009 ブカシのインドネシア人が経営する押出成形工場に呼ばれて行ってきた。ブカシティムールだが、かなり北の方、4年ほど前に一度、見学しいったことがあって、その時はPPチューブの成形方法を指導した。黒の軟質塩ビチューブを4ラインフル運転、と言っても、昼間10時間ほどの運転だという。それにしても、この種の会社は私が知っているだけでチェンカレンからバンドゥンの間にだけでも10社以上ある。ライン数は130ライン以上、5φくらいから15φくらいまでのチューブである。硬質のPVCの厚さがペラペラなパイプも似たようなもの、同じような場所でやっている。主に電線の保護用だ。あらゆる装置や乗り物で大量に使われているので、これだけ多くても、まだまだ、増えるでしょう。技術などいらない、やる気なれば、一週間で、だれでもできるようになる。安い。これこそ、リサイクルばかりを使って作っている。原料になにが入っているかわからないような原料を使っている。
それでは、なぜ、チェックがうるさい車やバイクに使われるのでしょうか。そうです。チェック用にまともな原料も持っているのです。
彼等がやはりすごいと思うのは、生命力というか、貪欲というか、安い価格にもかかわらず、少しでも管理費を少なくしようとし、そして、原料の入手に関しても、相当、鼻が利くようだ。そして、彼らの特徴は、自立していることです。全てが現金商売、そして、借金はしない、自分で投資し自分で生活費を稼ぐ。他人の金で他人の技術で、生活費を稼ごうなどと思っていない。
訪問した会社から求められたことは、押出成型ラインの中古を捜しているので、心当たりはないかということと、成形装置を見てほしい、何か、意見がったらいってほしいということでした。何も言うことはない。冷却水は循環式になっていて、各水槽の下になる水槽の中に、ヒーターではなく、冷却機が付いていて、一定の温度に冷やしている。自分たちで作るのです。たいした物だと思う。
相変わらずの渋滞、どこもかしこも大渋滞、リッポチカランからデルタマスまでの一般道、この間ぐらいでしょうか、渋滞の心配がない、時間が読めるのは。忍耐 辛抱 我慢。
日本からのお客さん、スルヤチプタの工業団地から17時過ぎに今からインターに向かうと電話が入った。事前の打ち合わせでは、17時か18時くらいにリッポチカランの日本食レストランで会いましょうということになっていた。そして、何と、18時に約束のレストランについたという連絡が入った。渋滞をしてなかったという。プアサの時期、早く、帰ってしまうので、いつもの帰宅時間には、すいてしまうのかもしれない。ジャカルタでは、一斉に帰宅したり、レストランに向かったりするので、渋滞が激しくなると聞いている。
忍耐 辛抱 我慢