2469 日本のある会社からの注文で、硬質塩ビ透明パイプを作ることになった。軟質塩ビのトウメイチューブは、原料メーカーは沢山あるし、成形も水槽に通すだけで、規正が要らないので、非常に簡単、猫も杓子もやろうと思えば、すぐにできる。ところが、硬質塩ビの押出成形ということになると、これが、結構、厄介で、インドネシアではほとんど成形をしていない。ということで、原料メーカーも少ない。成形も難しい、そのうえ、原料の長期在庫、多分3カ月くらい過ぎると、色が変わるし、硬度も変わる、分解をしやすくもなるらしい。
私自身は、何度も書いているが、塩ビの成形は嫌っていた。塩素ガスがでること、錆の原因になる。塩ビの押出しをしている会社は、どうしても、規模を大きくしなければやっていけなくなるし、そればかりの成形になってしまっていた。彼等は、エンプラの成形に手をだせない。少量生産で、小さい押出機と小さい工場でやっていける塩ビ以外の樹脂だけの押出しをしていた。それで正解だったし、インドネシアで仕事が出来ている理由にもなっている。しかし、インドネシアでは、どうも、硬質塩ビの押出し技術は遅れていて、ショーケースや冷蔵庫などのフレームの多くは中国からの輸入に頼っているのが、現状で、なかなか、メイドインインドネシアに変える勇気もない。
そういう情況になかで、私に透明のH-PVCのパイプの注文が回ってきた。この会社の若社長さん、私を新らしてくれているので、出来ないとは言えない。面倒だが、引き受けた。原料、先ず、少量のサンプルを作って、打ってくれる原料メーカーを捜さなければならなかった。規格品として、透明H-PVCを持っている会社はない。あれば、一握りもいいから、サンプルを貰って、どんな色や硬さかを見ることができるが、それができない。
作ってもらうしかない、ある会社は、全く相手にしてくれなかった。量産になっても、量が少ないからだ。もう一社は、担当が変わったばかりで、私とは初めて話をした人から、軟質塩ビを買ってくれるなら、硬質でも協力しましょうということだった。やっと、軟硬質の二種類の透明原料を25kgずつ手に入れて、パイプを作ってみた。ノズルマンドレルを出来るだけ製品に近いサイズにして、引き落としを少なく、出来るだけ狭い隙間から樹脂を出すようにし、スパイダーからのウエルドラインが出ないようにして、一応。満足いくものが出来た。
作ってみた、二種類のサンプル。写真では良くわからないが、二本はブーイングになっていて、一本は、ちょっと、茶色っぽく、焼けたような色をしている。ブーイングの方が良いに決まっている。これで、サンプルを出す。透明といっても、無色というわけにはいかないようで、これも、色合わせを難しくしている。
二本がしっくりセットできるように、双方の内外径に注意しなければならない。また、この製品は両端のバリ取りも重要な仕事の一つになる。
バイクの駐車場というより、一時預かり場、この前の通りが、長距離バスの発着場になっているので、ここまで、バイクで来た人達が何日間、戻ってくるまで、預けるのです。日本には、どうでしょうか、自転車の預かり場がバイクも預かるのでしょうか。ちょっと、日本にはない施設ですね。
硬質塩ビ 透明 色